【オボロ(母親)×ヒサメ(息子) C】
オボロ
ねえ、ヒサメ。ちょっといい?
ヒサメ
あ、母さん。どうしたんです?
そ、その手に持っている本は…!
オボロ
やっぱりヒサメの?
荷物を整理してたら出てきたんだけど…
…ひょっとしてこれ、日記じゃない?
ヒサメ
そ、そうですね…それは私の日記です。
…ちなみに、中身は見ましたか?
オボロ
安心して、外見でそうかな〜って思ったけど
中身は見てないわ。
…っていうか、小さい鍵がついてて
見られなかったんだけどね。
ヒサメ
そ、そうですよね…
では返してもらってもいいですか?
オボロ
…………
ヒサメ
…え?母さん。
どうして返してくれないんですか?
オボロ
う〜ん…やっぱり
中身が気になるな〜って思って…
ヒサメ
いくら母さんでも駄目です!
オボロ
そうだよね…年頃の息子が何を考えてるか
なんて…母さんは知らない方が…
ヒサメ
そ、そんな変な言い方しないでください!
ただ単に恥ずかしいだけですっ!
それにその日記は幼い頃のものなので、
私も詳しく覚えてなくて保管だけしてたんです。
オボロ
あら、そうなんだ。
ヒサメ
というわけなので、
返していただいてもいいですか?
オボロ
…わかったわ、はい。
ヒサメ
確かに…受け取りました。
そ、それでは失礼します。
(ヒサメ、去る)
オボロ
…行っちゃった。
日記を読まれたくないのは当然だけど…
やっぱり、ちょっと気になるわね…
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【オボロ(母親)×ヒサメ(息子) B】
オボロ
ねえ、ヒサメ。
この前の日記のことだけど…
ヒサメ
え!?まさか母さん…
やっぱり読みたいと言うんですか?
オボロ
ううん。違うの。
その…ヒサメが小さい時って
あんまり一緒にいられなかったじゃない?
だから、その頃どんな事してたのか…とか、
話だけでもしてもらえないかな〜って思って。
ヒサメ
母さん…
オボロ
もっと、あなたのこと知りたいんだ。
駄目…かな?
ヒサメ
いいえ…そんな風に想ってくれて嬉しいです。
それなら…やっぱり…
日記を一緒に読んでみます?
オボロ
え?いいの?
ヒサメ
はい…正直、何を書いていたかなんて
覚えていませんが…
母さんと昔を懐かしむというのも、
きっと楽しいような気がしたんです。
まずいことがあったら…
その場ですぐに隠します。
オボロ
やった!ありがとう〜。
じゃあ一緒に読んでみましょう。
ヒサメ
ええと…あの日記は…これですね。
この鍵で錠前を開けて、と…
『きょうは、父さんと母さんにあえて
うれしかったです』
『つぎはいつあえるでしょうか?
いまからその日がまちどおしいです』
『あえないあいだにさみしくならないように
あえた日はたくさん遊んでもらいます』
あ、あはは…
なんだかほとんど同じ内容ですね。
オボロ
…………
ありがとう…ヒサメは私達の事を
こんな風に待っていてくれたんだね…
ヒサメ
え?ええと、そうですね…
自分でも、こんなに母さんたちとの事ばかり
書いていたなんて覚えていないのですが…
オボロ
そうやって考えると、今こうして
一緒にいられるのって幸せな事よね…
2人でいられる時間を、これからも
もっと大切にしていきましょう。
ヒサメ
…はい!私もそう思います。
母さん…これからもよろしくお願いします。
オボロ
こちらこそよろしくね、ヒサメ!
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