【ヒノカ×アサマ C】
アサマ
ヒノカ様、おはようございます。
ヒノカ
ああ、アサマ。おはよう。
アサマ
今日も寝癖が付いていますよ。
まるで虫の触覚のようです。
ヒノカ
な、なに!?そ、それは…くっ。
ちゃんと直したつもりだったのに。
アサマ
しかも服の裾がシワくちゃです。
きちんと畳んでいなかったようですね。
姫君としてその着こなしは
どうなんでしょう…?
ヒノカ
ううっ…その通りだが、
お前なぁ、少しうるさいぞ!
アサマ
それに先日、皆が軍議をする天幕で
ヒノカ様の備品が散乱していました。
あはは…思い出しただけで笑みがこぼれます。
あれは滑稽でしたねぇ。
ヒノカ
あれは…私が袋に入れた自分の荷物を
誤って散乱させてしまっただけだ!
そんな些細な失敗も、
そうやってネチネチと突かれるとはな…
…初めてお前と出会ったときは、
こんな奴だと思わなかったんだが…
アサマ
ああ…昔、ヒノカ様が修行中に墜落し、
山中で行き倒れていたときのことですね。
あれは無様な姿でした。
憐れんで思わず手当してしまったぐらいに。
ヒノカ
無様だと…?
あの時、お前が見返りも求めず、
名も名乗らず去っていったせいで、
私はお前のことを聡明かつ、
高尚な僧侶だと勘違いしてしまったんだ!
なのに…
召し抱えてみればこのざまだ。
アサマ
このざまとは、失礼ですねえ。
私のことを草の根分けて探し出して、
無理やりに部下になさったくせに…
本当に強引で、暴君とはまさに
あなたのことだと思いましたよ。
ヒノカ
そんな強引なことはしていない!
それに、私もお前の本性を予め知っていれば
臣下にするのは思い留まった。
「あなた姫君だったんですか?山の中で
天馬ごと墜落しているのを見たときは、
どこの田舎娘かじゃじゃ馬かと思いました」と
部下になった最初の一言で、
お前がそう言ったのを…
私は忘れないぞ!
アサマ
あはは、そうでしたかね?
ネチネチ言うのはヒノカ様のほうですね。
嫌ですねぇ。
過去のことを振り返る女性って…
ヒノカ
もういい…
こんなやり取りにも、もう慣れた…
戻る
【ヒノカ×アサマ B】
ヒノカ
…………
(アサマ、現れる)
アサマ
おやおや、ご消沈のようですね。ヒノカ様。
ヒノカ
…アサマか。
仕方ないだろう…先日の戦闘で、
新兵が何名か犠牲になった…
心苦しいと思わない奴がどうかしている。
アサマ
そうですか?
私は、特に何も思っていないですよ。
ヒノカ
ああ…そうだろうな。
だがお前には、血も涙もないのか…?
アサマ
いえいえ、そんな人のことを
鬼か悪魔みたいに言わないでくださいよ。
私は神仏に仕える、
一回の僧なのですから。
ヒノカ
なら何故そのように平然としていられる…!
アサマ
考えてもみてください。人はいつか死にます。
それは揺るぎないこと。
早い遅いを考えていても仕方ないんですよ。
だから人の死を気にする必要はありません。
ヒノカ
では、お前は何故あの時、
瀕死だった私を救ったのだ?
アサマ
…あの時のあなたの顔。
生にすがりつこうとする強い意志と、
激しい怒りの形相。
それが私にとても魅力的に見えたからです。
ヒノカ
なにっ…?
アサマ
あなたのこれからの生き様が
とても面白そうに思えたのですよ。
これからあなたはどうのようにして
生きていくのか、興味が湧いたのです。
ヒノカ
では先日死んでいった者たちには
生への執着心が無かったというのか?
アサマ
ええ、あなたほどには感じなかった…
それだけですよ。
ヒノカ
助けてもらったことへの恩義は感じているが…
お前は本当に…よくわからない奴だ。
こんなことで議論するのも、
もうバカバカしくなってきたぞ。
…だが、そうだとするなら、
お前が私の臣下になった理由は、
私の生き様を見るためだったのか?
アサマ
ええ、そうですよ。おかげ様で
大変楽しい日々を送らせてもらっています。
私は、あなたの臣下になって
本当に良かったですよ。
ヒノカ
そうか…
言っていることは失礼極まりないが、
お前と話すと気が紛れる。
いつもすまんな、アサマ…
アサマ
いえいえ、私も良い暇つぶしになりました。
ありがとうございます。
ヒノカ
暇つぶし…か。
ふっ…お前って奴は。
戻る
【ヒノカ×アサマ A】
ヒノカ
くっ…!
私はまた大事な仲間を失ってしまうのか…!?
アサマ
先の戦闘で負傷した兵士のことですか?
ヒノカ
ああ、あの者は今瀕死の状態にある…!
だが絶対に守りたい…!今度こそ…!
今も巫女たちが傷を癒そうとしている!
アサナ、お前も手伝ってくれ!
アサマ
それは愚かな行為ですよ、ヒノカ様。
ヒノカ
…なんだと?
アサマ
彼の命は長くは持ちません。
このまま寿命をまっとうさせてあげましょう。
ヒノカ
なに!?まだ生きているのに、
お前は諦めろというのか!?
アサマ
ええ。それが彼のため、皆のため、
そしてあなたのためです。
ヒノカ
バカなことを言うな!!
アサマ
前にも言いました。人は必ず死に…
ヒノカ
ええい!!今禅問答をする気はない!!
お前はさっさと祓串を持て!!
あいつを救ってみせるんだ!!
アサマ
それは主君としての…ご命令ですか?
ヒノカ
ああ、そうだ。
アサマ
そうですか…ヒノカ様直々の
ご命令であれば…仕方ありませんね。
(暫し後…)
アサマ
ふぅ…いやいや、疲れました。
でも結局救えませんでしたね。
だから私は言ったじゃないですか。
ヒノカ
…………
アサマ
彼は生死の淵をさまよい、
苦しみながら死んだ。
そして私を含め仲間たちも
彼を助けるために体力を奪われた。
で、この有様です。
ヒノカ
…止めろ、これ以上私を自責の念に
晒すのは止めてくれ。
アサマ
そうなるのが嫌だったから、
私はさっき止めようとしたんですよ。
あなたはとても優しく理性的だ。
でもいつかそれがあなたを滅ぼしかねない。
ヒノカ
アサマ…
アサマ
おやおや…自分で口にしてみてビックリです。
まさかこんな言葉を口にするとは。
でも…そうですね。
私はそんな脆いあなたをお守りするために、
傍にお仕えしているのかもしれませんね。
ヒノカ
アサマ…お前が私のことを考えて
くれているのはわかっている。
すまん…これからはもう少し
お前の言葉にも耳を貸すようにするよ。
だから私のこと、これからも支えてくれ。
アサマ
ええ、もちろんです。
ヒノカ様が人よりも面白い生き様をしている
限りは、いつまでもお供致しますよ。
ヒノカ
そうか…
…ありがとう。
戻る
【ヒノカ×セツナ C】
セツナ
あの…
ヒノカ様…
ヒノカ
ん?どうしたんだ?
セツナ
日頃のお礼に…
お茶を淹れてみました…
いつもヒノカ様には、
とてもお世話になっているので…
ヒノカ
な、なにっ!?
セツナが!?
セツナ
そんなに驚かなくても…
いいと思います…
ヒノカ
い、いや…お前がそのようなことを
するなんて、意外すぎてな…
だが、その気持ちは嬉しいぞ…!
ありがたく受け取ろう。
セツナ
ふふふ…良かった…
では、どうぞ。
ヒノカ
ああ。
ごく……
っ!?うっ!に、苦い!
舌がしびれるほど苦い!
セツナ
すみません…
いつもの茶葉を使ったんですが…
ヒノカ
な、ならば何故これほどまでに
苦い茶になるんだ…?
うっ…そういえば…
セツナは料理の腕がからきしだったな…
この茶の不味さも、そのせいなのか…?
セツナ
ヒノカ様も料理は苦手です…
ヒノカ
ぐっ…
人が気にしていることを…
セツナ
ふふ…私たち…
お揃いですね…
ヒノカ
勝手にお揃いにするな!
…そうだ!ならば一緒に、
料理の腕の上達を図ってみるか?
セツナ
えー…?
ヒノカ
おい。あからさまに
めんどくさそうな顔をするんじゃない。
せっかくの機会だ。絆を深めるためにも
一緒にやってみたい。どうだ?
セツナ
…………
わかりました…
ヒノカ様がそこまで仰るのなら…
私も…がんばります。
ヒノカ
そうかそうか!
では、後日改めて挑戦しよう!
セツナ
はい…
よろしくお願いします…
戻る
【ヒノカ×ヒナタ C】
ヒノカ
やあっ!はぁっ!
うりゃああーっ!!!!
(ヒノカ、消える)
(ヒナタ、現れる)
ヒナタ
お、あそこにいるのはヒノカ様…
稽古中もあんな気迫が出せるなんて…
すごいぜ。
(ヒノカ、現れる)
ヒノカ
…ん?ヒナタか。私に何か用か?
ヒナタ
あっ、ああ。邪魔してすみません。
ヒノカ様の稽古に圧倒されてました。
ヒノカ
圧倒?私はいつものように
稽古をしていただけだが…
ヒナタ
いつもあんな風に…すごいです。
その気迫はまさに男顔負けですよ。
ヒノカ
ふっ、そんな世辞は不要だ。
私はただ常に上を目指して努力するだけ。
ヒナタ
姫君のヒノカ様がその姿勢…
臣下の俺たちも見習わないといけません。
ヒノカ
そう肩肘張らなくてもいい。
私はお前たちに頼ってばかりいては
駄目だと思っているんだ。
自分の身は自分で守る…とな。
ヒナタ
ええっ!?でも、ヒノカ様には
直属の臣下がいるわけですし、
彼らに任せておけばいいんじゃ…?
ヒノカ
私の隊ではそこまで厳しく言ってはいない。
いや、言っても意味がなかったと言うべきか…
ヒナタ
どういうことですか?
ヒノカ
私が言っても、
すんなり聞くような連中ではない。
ヒナタ
それって臣下として…どうなんですか?
ヒノカ
私が気にしていないからいいんだ。
むしろ、心配だから私が見ておかないと
という義務感が生まれたくらいだ。
身が引き締まる想いも悪くない…
といったところか。
ヒナタ
それなら何か困った時は
俺が手助けしますよ!言ってください!
ヒノカ
いや、それはヒナタに申し訳ない。
タクミにもな。
ヒナタ
大丈夫ですよ。
タクミ様もわかって下さいます。
誰にもご迷惑はおかけしませんから…
ヒノカ
その言葉は有難いが…私はあまり
人に頼るということをしたくない性分でな。
気持ちだけいただいておこう。
…ではな。
(ヒノカ、去る)
ヒナタ
ヒ、ヒノカ様…!?
戻る
【ヒノカ×ニシキ C】
ニシキ
ふんふ〜ん。
よしよし、気持ちいいかい?
(ニシキ、消える)
(ヒノカ、現れる)
ヒノカ
ん?あれはニシキか?
天馬たちに囲まれているようだが…
…ニシキ、何をしているんだ?
(ニシキ、現れる)
ニシキ
!やあ、ヒノカ。
ボクは天馬たちの毛づくろいを
してあげているんだよ。
たくさんのブラシを使い分けて
やっていくんだ。
ヒノカ
ふむ…私も天馬の世話には
そこそこの知識を持っているつもりだが、
ニシキの使うものは…変わった形だな?
私も初めて見る。
ニシキ
ふふん、軍の世話係の人に頼んで
特別に調達してもらったんだ。
今まで使ってた物より、こっちの方が
天馬たちも気持ちがいいと思うよ。
こうやって汚れを浮かせて…
で、毛並みを整えながらきれいにして…
ほら、ツヤツヤで美しくなっただろう?
ヒノカ
なるほど…
ニシキ
ボクはいつも自分の毛づくろいをしているから、
気持ちいい所は把握済みなのさ。
だから天馬たちの毛づくろいも
手伝ってあげているというわけだよ。
ヒノカ
ふむ…確かに天馬たちも、
気持ち良さそうにしている。
ニシキ
ふふーん、すごいだろう?
良かったらヒノカにも
コツを教えてあげようか?
ヒノカ
コツ?
そんなものがあるのか。
ニシキ
うん。ヒノカには、
可愛がっている天馬がいるだろう?
だったらボクのやり方でやってあげれば、
きっとその子も喜んでくれるはずだよ。
ヒノカ
そうだな…
では、今度連れてくるから、
毛づくろいの方法を教えてくれ。
ニシキ
うん、いいよ。
キミの愛馬に会えるのを楽しみにしているね!
ヒノカ
ああ。
戻る
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