【サイゾウ×シグレ(息子) C】
サイゾウ
シグレ…お前、
また絵を描いているのか?
シグレ
あ、父さん…
ごめんなさい、俺…
戦争中なのに暇さえあれば絵を描いちゃって…
ちょっと不謹慎ですよね?
サイゾウ
そうだな、控えろ。
他の者にしめしがつかん。
だが、勘違いするな。俺はお前の絵は好きだ。
本当は絵を描いていて欲しいと思っている。
シグレ
ははは。少し気恥ずかしいけど、
俺…そう言ってもらえるだけで十分ですよ。
サイゾウ
うむ…どうにかしてお前が気兼ねなく
絵を描けるようにしてやりたいものだが。
何かいい方法はないものか…
シグレ
父さん…
サイゾウ
……………
そうだ、良い考えがある。
お前が個展を開くんだ。
シグレ
こ、個展!?
そ、そんなの無理ですよ!
俺たちは基本的に行軍中の身の上ですし、
準備するだけでもとても大変じゃないですか!
サイゾウ
いや、何も大がかりなことは必要ない。
天幕を一つ貸しきって、仲間たちや
近隣の人々にお披露目するんだ。
シグレ
そ、そんな個人的なことで
天幕一つを貸し切るだなんて…
サイゾウ
お前の絵なら、疲弊した皆の心を
癒やすことができるだろう。
それは皆の為になることだし
お前にしかできないことだ。
シグレ
父さん…
サイゾウ
これなら、お前も誰はばかることなく
絵を描くことができる。
嫌ならば無理にとは言わんが…どうだ?
シグレ
……………
わかりました…
俺もやってみたいです…個展。
ちょっと不安ですが、
やっていただいて…いいですか?
サイゾウ
うむ、よく言った!
早速、実現にむけて各方面に
協力をとりつけてくるとしよう。
ではまたな、シグレ!
(サイゾウ、去る)
シグレ
父さん…ありがとうございます。
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