【ジョーカー×アクア　C】
アクア
………♪

（ジョーカー、現れる）

ジョーカー
素敵な歌ですね。
アクア様。

アクア
ジョーカー…
ありがとう。
この歌はお母様に教えてもらったものなの。

ジョーカー
そうでしたか。

アクア
だから、この歌を歌うと…
お母様との思い出が頭に浮かんでくるの。

ジョーカー
昔を懐かしむアクア様の顔は、
安らぎに満ちているように思います。
きっと素晴らしい思い出があるのでしょう。

アクア
そうね。
大切な思い出よ。
ジョーカーのお母様はどんな方だったの？

ジョーカー
さぁ？
母の顔すら忘れてしまいました。

アクア
え…？

ジョーカー
ふっ。
そういうこともあるのです。
いずれにしても、
私は母から歌を教わったことはありません。

アクア
…そう。



戻る

【ジョーカー×アクア　B】
アクア
ジョーカー。
少し話をしてもいいかしら？

ジョーカー
私とですか？
別にかまいませんが…

アクア
ジョーカーの…
ご両親のことについて聞きたいの。

ジョーカー
この間のことを気になさっているのですね。
私が母の顔を覚えていないと言ったことを…

アクア
ごめんなさい…
立ち入ったことを聞いてしまって…

ジョーカー
別に構いませんよ。
そうですね。母のことを語るのなら、
まずは一つ、謝らなくてはいけません。
私は母の顔は覚えています。
もちろん、父の顔も。

アクア
…そう。

ジョーカー
ですが、自ら進んで
両親の顔を思い出すことはありません。
私は子供の頃に両親に捨てられたので。

アクア
…………

ジョーカー
私は身分の高い家で生まれたのですが、
両親の仲は冷え切っていたのです。
二人が楽しそうに会話をしている姿など、
記憶のどこを探しても見つかりません。

アクア
…………

ジョーカー
息子への愛情もなかったのでしょう。
私が物心がつくころには
使用人として暗夜の王城へと預けられました。
私が両親について、
語れることはこれで全てです。
つまらないお話でしたね。

アクア
ごめんなさい…
辛いことを思い出させてしまって…

ジョーカー
お気になさらないでください。
過去は過去でしかありません。
今の私には微塵も影響を与えませんから。

アクア
…………



戻る

【ジョーカー×サクラ　C】
サクラ
…………

（ジョーカー、現れる）

ジョーカー
サクラ王女。
顔色が優れないようですが。

サクラ
ジョーカーさん…
あ、あの…
町へ出ていたので…
少し疲れてしまったみたいです…

ジョーカー
また、行っていたのですね。
戦に巻き込まれて
怪我を負った民たちのところへ。

サクラ
…は、はい。

ジョーカー
民を見舞いたいというお気持ちは
とても素晴らしいと思います。
しかし、そう頻繁に通っていては、
サクラ王女のお心が持ちません。
どうか、ご自愛いただけるよう
お願いいたします。

サクラ
で、で、でも…
私たちのせいで…あの人たちは…

ジョーカー
たとえそうだとしても、
サクラ王女が全てを背負う必要はありません。

サクラ
で、では…
誰が責を負うというのですか？

ジョーカー
…………

サクラ
ご、ごめんなさい…
わ、私、偉そうなことを…

ジョーカー
いえ…
私の方こそ申し訳ありませんでした。

サクラ
あ、あの…疲れてしまったので…
もう、行きますね…
ごめんなさい…

（サクラ、去る）

ジョーカー
…………



戻る

【ジョーカー×サクラ　B】
サクラ
…………

（ジョーカー、現れる）

ジョーカー
また行っていたのですね。
怪我を負ってしまった民のところへ。

サクラ
ジョーカーさん…

ジョーカー
サクラ王女は、
他人の痛みがわかるお方です。
その優しさを否定する気はありません。

サクラ
はい…

ジョーカー
ですが、それでサクラ王女が
憔悴なさっては本末転倒ではないですか。
どうか、民への見舞いは
ご自重していただけるようお願いします。

サクラ
で、でも…
わ、私は王女として…民を…

ジョーカー
…………
あえて厳しいことを
言わせていただきます。
サクラ王女が足繁く見舞いを続けたとしても、
全ての民の傷を癒すことはできません。

サクラ
そ、そうですよね…
私がお見舞いをしたところで…
あの人たちの助けにはなれないですものね。

ジョーカー
…はい。

サクラ
わ、私…
自分が楽になりたかったから…
あ、あの人たちのお見舞いに
行っていたのかもしれません…
わ、私はみなさんを
ちゃんと気にしてるよって…
自分で…
そう思いたかったから…

ジョーカー
サクラ王女…

サクラ
ご、ごめんなさい…
少し一人にしてください…

（サクラ、去る）

ジョーカー
…………



戻る

【ジョーカー×サクラ　A】
サクラ
えっと…
これがつまり…


（ジョーカー、現れる）


ジョーカー
サクラ王女。
お勉強をされているのですか？

サクラ
ジョーカーさん。
は、はい…
い、今更かもしれませんけど…
あ、あの…その…
もっと強くなりたいなって思って…

ジョーカー
強く、ですか。

サクラ
た、闘いが続く限り…
傷つく人はいなくなりません…
だ、だから…
そういう人たちのことを…
全員…
私が助けてあげられたらなって…

ジョーカー
全員ですか？
戦で傷ついた民も兵士も？

サクラ
は、はい…
難しいことだとはわかってますけど…
それでも…
私、やっぱり…
みなさんが痛がってる姿や…
泣いている姿を見るのは嫌です…
だから、私が強くなって…
そんなみなさんを助けてあげたいです…

ジョーカー
そうですか…
しかし、全員ともなると
とてつもない力が必要になりますね。

サクラ
はい…

ジョーカー
苦しむ者を全て救うことなど、
誰にもできないことだと思いますが…

サクラ
そ、そんなことはわかっています！
で、でも！
全員じゃなければダメなんです！
私は…
全員、救いたいんです！

ジョーカー
無粋なことを申しました。
大変、失礼いたしました。

サクラ
あ、あの…私もごめんなさい…
大きな声を出しちゃって…

ジョーカー
サクラ王女のお気持ちはわかりました。
その思いが本物だということも。

サクラ
…………

ジョーカー
果てしなく、
険しい道のりになると思いますが…
私に手伝えることがあれば、
なんでもおっしゃってください。
私はサクラ王女の味方です。

サクラ
ジョーカーさん…
ありがとうございます…



戻る

【ジョーカー×サクラ　S】
ジョーカー
サクラ王女。

サクラ
あっ…
ジョーカーさん…

ジョーカー
少しお時間をいただきたいのですが…
お勉強の最中でしたか？
お邪魔でしたら後ほど伺いますが…

サクラ
い、いえ…大丈夫です。
ちょうど、休憩しようと思っていたので。
な、何か私に用でしょうか？

ジョーカー
はい。
サクラ王女に
お渡ししたいものがあるのです。

サクラ
わ、私にですか？

ジョーカー
これです…

サクラ
これは…
ゆ、指輪でしょうか？

ジョーカー
サクラ王女。
私と結婚していただけないでしょうか？

サクラ
け、結婚！？
わ、私とですか！？

ジョーカー
その優しいお心と、ひたむきなお姿が、
私の心を掴んでしまって離さないのです。
サクラ王女のいない人生など
もう私には考えられません。

サクラ
ジョーカーさん…

ジョーカー
どうか、この指輪を
受け取っていただきたく思います。
そして…
生涯を私と共に…

サクラ
………
わ、私には…
やりたいことがあります。
怪我や病気で困っている全ての人を
この手で助けたい。
この思いはずっと変わらずに
持ち続けると思います。

ジョーカー
はい。
長く険しい道のりでしょうね。

サクラ
だ、だから、私と結婚をしたら…
ジョーカーさんに…
ご迷惑をおかけしてしまうことに…

ジョーカー
私も共に歩みましょう。
サクラ王女の歩く、長く険しい道のりを。

サクラ
ジョーカーさん…

ジョーカー
愛しい人と共に歩めるのなら…
どんな道のりであっても…
私は幸せを感じながら歩むことができます。

サクラ
私で…
本当にいいのですか？

ジョーカー
はい。もちろんです。

サクラ
ありがとうございます。
ジョーカーさん。

ジョーカー
結婚していただけますね？

サクラ
はい…
よろしくお願いいたします。



戻る

【ジョーカー×カザハナ　C】
カザハナ
あっ、ジョーカー。

ジョーカー
カザハナ。
これから刀の稽古か？

カザハナ
そうよ。
ジョーカーも一緒にやる？

ジョーカー
やらない。
俺はお前と違ってヒマじゃない。

カザハナ
あたしだってヒマじゃないよ！
空いた時間をなんとかやりくりして…
こうやって稽古をしてるんだから。

ジョーカー
そうか。
まぁ、好きにしろ。
俺には微塵も関係ない。

カザハナ
ジョーカーってさ、
よく言葉遣いが悪いって言われるでしょ？

ジョーカー
そうだな。
俺より格下の者からはよく言われる。

カザハナ
今、わかったわ。
ジョーカーって、
言葉遣いが悪いんじゃなくて…
性格が悪いのね。
はぁ…
もういいや。
このまま話をしてたら、
稽古の時間がなくなっちゃうわ。
あたしはもっともっと強くならないと。
サクラを守るためにね。

ジョーカー
誰かのために、
己の時間を費やす、か。

カザハナ
時間だけじゃないよ。
サクラを守るためなら…
この命だって惜しくないわ。

ジョーカー
…………



戻る

【ジョーカー×オロチ　C】
オロチ
そこにいるのはジョーカーではないか。
ちょうどいいところにきたのう。

ジョーカー
オロチか。

オロチ
わらわはヒマで仕方がないのじゃ。
だから、たわむれに
そなたのことを占ってやってもよいぞ？

ジョーカー
ほう。
占いか。
いいだろう。
少し興味がある。

オロチ
では、占うぞえ…
…………
占いの結果が出たようじゃ。

ジョーカー
よし。
聞かせてみろ。

オロチ
そなた…
あまり性格がいい方ではないのう。

ジョーカー
…おい。
今のが占いの結果か？

オロチ
そうじゃ。

ジョーカー
そんなもの…
占いでもなんでもねえ！

オロチ
ふふ…
確かにそうだったかもしれんのう…
うふふ…
うぷぷぷぷ！

ジョーカー
なんなんだ、こいつ。



戻る

【ジョーカー×オロチ　B】
オロチ
ジョーカー。
これはよいところで出会った。

ジョーカー
また占いの相手をしろってのか？

オロチ
正解じゃ。
わらわが頼む前に正解を当てるとは…
もしかしてそなたも…
未来を占うことができるのかえ？
なんてことを言ったりして…
うぷぷぷぷ！

ジョーカー
そうやってバカみたいに
一人で笑ってろ。
俺にはお前のインチキ占いに
付き合ってるヒマはないんでな。

オロチ
今回は本当に占うぞ。
前回、からかった詫びとしてのう。

ジョーカー
いらん。
関わるだけ無駄だ。

オロチ
そんなことを言っていいのかえ？
知りたくはないのかえ？
これから先の主との関係について…

ジョーカー
（マイユニット）様との関係だと！？

オロチ
知りたくなければ別によいがのう…

ジョーカー
ま、待て！
知りたくないとは言っていない！

オロチ
ならば、どうするのじゃ？

ジョーカー
う、占ってくれ…

オロチ
…さて、どうしようかのう？

ジョーカー
お、お前が占うと
言ってきたんだろうが！

オロチ
じゃが、少し気が変わってしまってな…
そうじゃ。
こうしようかのう。
わらわがまじないに使用する
薬草を調達してきてくれれば…
そなたと主の未来を
きちんと占ってしんぜようぞ。

ジョーカー
くっ…
薬草があればいいんだな？

オロチ
ああ。
約束じゃ。

ジョーカー
と、採ってきてやるから…
待ってろ！



戻る

【ジョーカー×セツナ　C】
セツナ
…………
また…
落とし穴に落ちてしまった…

（ジョーカー、現れる）

ジョーカー
楽しそうだな。
セツナ。

セツナ
ジョーカー…
私が楽しそうに見える…？

ジョーカー
ああ。
穴に落ちているお前の姿は笑えるぞ。

セツナ
そう…
私は楽しそうなんだ…
…あれ？
なんだか本当に
楽しい気分になってきたかも…

ジョーカー
ならずっとそこにいろ。
誰も邪魔をする者はいない。

セツナ
わかった…
そうしてみる…

ジョーカー
死にそうになったら大声で呼べ。
俺ではない誰かが
助けにくるだろう。

セツナ
うん…

ジョーカー
じゃあな。

（ジョーカー、去る）

セツナ
またね…
ジョーカー…
………
…あれ？
やっぱり、この状況…
そんなに楽しくないかも…



戻る

【ジョーカー×セツナ　B】
セツナ
落とし穴に落ちてしまった…
出られない…
困ったな…

（ジョーカー、現れる）

ジョーカー
そんなに落とし穴が好きなのか？

セツナ
ジョーカー…
別に…落とし穴は好きじゃない…

ジョーカー
好きでもないのに、
そう何度も落ちてるのか？
となると、お前は
注意力の足りないバカなんだな。

セツナ
ジョーカーにバカって言われた…
ありがとう…

ジョーカー
…なるほど。
バカなのは間違いないな。

セツナ
それで…
私を助けてくれるの？

ジョーカー
なんだ？
助けて欲しいのか？

セツナ
…どうなんだろう。
…ジョーカーはどう思う？

ジョーカー
俺はそのままでも
かまわないと思うがな。

セツナ
そうなのかな…
でも…
お腹も空いてきたし…
やっぱり…
落とし穴から出たいかも…

ジョーカー
そうか。
なら、自力で這い出てみろ。

セツナ
わかった…
がんばってみる…
…………

ジョーカー
…………

セツナ
…自力じゃ無理かもしれない。

ジョーカー
この穴は深いからな。
試す前に気づけ。

セツナ
悪いけど…
助けてくれる…？

ジョーカー
ちっ。
仕方のない奴だ。



戻る

【ジョーカー×オボロ　C】
オボロ
ジョーカー。あなた、残敵掃討を
積極的に買って出てるわよね？

ジョーカー
ん？
お前はオボロか。

オボロ
どうなの、答えて。

ジョーカー
お前の言うとおりだ。

オボロ
やっぱりね。
すごく嫌な感じがしたから。

ジョーカー
ずいぶんと嫌われたもんだ。

オボロ
ごめんなさいね。
でも、私は…残敵掃討を
買って出る人が大嫌いなの。
将を討って戦う気力を失った敵を
喜んで攻撃するなんて。

ジョーカー
別に喜んではいない。

オボロ
積極的に
買って出れば同じ事よ。
だから、どうしても
こんな顔になっちゃうのよ。

ジョーカー
まあ、好きにしろ。
お前にどう思われようが、
俺は気にしない。

オボロ
わかったわ。
じゃあね。



戻る

【ジョーカー×オボロ　B】
オボロ
ジョーカー…

ジョーカー
俺がいると、相変わらず
その顔になるわけか。

オボロ
ええ。

ジョーカー
しかし、たかが残敵掃討を
買って出ただけでそんな顔をするとはな。
味方を選んでいると
戦場で苦労すると思うがな。

オボロ
…仕方ないじゃない。
…嫌いなものは嫌いなんだから。
あなたにだって…
どうしても嫌いな人とかいるでしょ？

ジョーカー
俺の判断基準はもっとわかりやすい。
（マイユニット）様か。それ以外の人間か。
その二つしかない。

オボロ
…あなたの方が
お粗末な思考じゃない。

ジョーカー
ふっ。
だが、俺にとってはそれが全てだ。
（マイユニット）様の敵は俺の敵で、
（マイユニット）様の味方は俺の味方だ。

オボロ
でも、それと、敵将を討たれて
抵抗力が下がった敵を攻撃するのは…

ジョーカー
大いに関係がある。

オボロ
なぜ？

ジョーカー
敵に抵抗する意志があるかどうかなど
見た目ではわからんだろう。
だが、武器を持っている以上、
（マイユニット）様が危険なことは変わらん。
だから徹底的に叩く。
敵将を討ち、味方の気が緩みかけている時は
特に、だ。
汚いと思われても
ハイエナとさげすまれてもかまわん。

オボロ
あなたはそこまで…
（マイユニット）様のことを…

ジョーカー
精々、気をつけろ。

オボロ
…何をよ？

ジョーカー
お前が何を嫌っても俺は気にしない。
だが、（マイユニット）様を裏切り、
（マイユニット）様の敵となるようならば…
俺は一片の容赦もなく、
お前を敵と認識し、叩き潰す。

オボロ
残念だけど、
私は裏切らないわよ。

ジョーカー
ふっ。
わかっている。
ただ、俺の考えを
お前に伝えておこうと思っただけだ。

オボロ
…………



戻る

【ジョーカー×ピエリ　C】
ピエリ
あっ！
ジョーカーなの！

ジョーカー
ピエリか。
面倒くさい奴に会ってしまったな。

ピエリ
あのね、ピエリ喉が渇いちゃったの！
だから、紅茶を入れて欲しいの！

ジョーカー
断る。
茶が飲みたければ自分で入れろ。

ピエリ
なんで断るの！？
ジョーカーは執事なの！
家の執事たちは、
みんなピエリの言うこと聞いたの！

ジョーカー
俺はお前の執事ではない。
（マイユニット）様だけの執事だ。

ピエリ
嫌なの！
そんなのずるいの！
ピエリの言うことも聞いてなの！
今すぐにピエリのために紅茶を入れてなの！

ジョーカー
ふっ。
絶対に断る。

ピエリ
ひぐっ…ひぐっ…
うええええええええん！
紅茶を入れてくれないと、
その辺にいる人を殺しちゃうの！

ジョーカー
好きにしろ。
俺には微塵も関係のないことだ。
だが、仲間を殺せば、
お前はすぐさまここを追放されるだろうな。
いや、追放などでは済まないか。
もしかしたら、処刑になるかもしれんな。

ピエリ
そ、そんなの嫌なの！
ピエリ、殺すのは好きだけど
殺されるのは大っ嫌いなの！

ジョーカー
なら、あきらめることだ。
紅茶も人殺しもな。

ピエリ
ふぇぇぇぇぇぇん！
ジョーカーのバカぁぁぁぁぁ！



戻る

【ジョーカー×モズメ　C】
モズメ
えぐっ…ひっく…

（ジョーカー、現れる）

ジョーカー
モズメ。
何を泣いている？

モズメ
ジョーカーさん…
さっきな…
夢に故郷の村が出てきたんや…

ジョーカー
ノスフェラトゥに
滅ぼされた村か…

モズメ
そうや…
あたいの家族も…
優しかった村のみんなも…
みんなみんな…
もういないんやね…
ひぐっ…ううう…

ジョーカー
泣いても家族は戻らん。

モズメ
そんなことわかってるよ…
せやけど…
ひぐっ…うえええ…

ジョーカー
なら、好きなだけ泣け。
そのうちに涙も枯れ果てる。
そうしたら前を向いて歩けばいい。

モズメ
うん。うん。
そうする…
ひっく…
うええええええん！



戻る

【ジョーカー×モズメ　B】
モズメ
ひっく…うぅぅ…

ジョーカー
また故郷の夢か？
そのうち泣きすぎて干物になるぞ。

モズメ
ジョーカーさん…
あたいだって
いつも泣いてるわけやないんよ。
でも、ふとしたときに
思い出してしまうんよ。
みんな笑顔でおった頃の…
村のこと…

ジョーカー
そうか。
羨ましい奴だな。

モズメ
羨ましい？
あたいのどこが？

ジョーカー
俺には思い出したくなるような
過去はない。

モズメ
えっ？

ジョーカー
俺は幼い頃に王城に預けられて、
それ以来両親とは会ってない。
平たく言えば捨てられたんだよ、俺は。
故郷にも、住んでた町にも、
自分の親にさえも良い思い出なんて無い。

モズメ
ジョーカーさん…

ジョーカー
（マイユニット）様に出会わなかったら、
俺は今でも地獄の中だったろうな。

モズメ
それは…大変だったんやね…

ジョーカー
ああ。だから、お前は幸運だ。
村での楽しかった思い出があるんだからな。

モズメ
…そうやね。
あたいは幸せかもしれんね。
…ジョーカーさん、ありがとうな。
少し元気が出たわ。



戻る

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