【マイユニット（男）×キサラギ　C】
マイユニット
…………


（キサラギ、現れる）


キサラギ
…わっ！！

マイユニット
うわああっ！！！
って…キサラギ！？

キサラギ
へへへっ、（マイユニット）さん。
驚いた？

マイユニット
そりゃ、びっくりするよ。
君…一体どこから出てきたんだい！？
だってこの部屋、
隠れられる場所なんて、どこにも…

キサラギ
えっへへー。
そこは腕の見せ所ってやつだよ。
僕にとっては、
隠れられる所なんていくらでもあるんだ。
その本棚の後ろとか、
天幕の陰とかね。
場合によっては壁の凹凸を利用して
天井にへばりつくことだってできるよ！

マイユニット
ええっ！？て、天井にへばりつくだなんて
上忍もびっくりの技じゃないか…

キサラギ
でしょ？
僕、かくれんぼ得意なんだ。

マイユニット
かくれんぼ、かあ…懐かしいな。
僕も小さい頃はよく、かくれんぼしたよ。

キサラギ
おおっ、そうなんだ！

マイユニット
うん、外に出ることはあまりできなかったけど、
住んでた古城はそこそこ大きかったから…
色々な隠れ方を編み出したりしてたなあ。

キサラギ
へえー！
じゃ今度かくれんぼしない？
できれば森の中とかだといいなあ。
もちろん鬼は僕がやるから。

マイユニット
外でかくれんぼをやるの？
僕は別にいいけど…
森の中だといくらでも隠れられる場所があるし、
鬼側のキサラギが不利なんじゃ…？

キサラギ
ふっふっふっ…さっきは隠れる側だったけど、
実は僕、見つけるほうが得意なんだ。
小さな頃から狩りばっかりやってたからあ、
獲物を見つけるのは大得意なんだよ！

マイユニット
おお、そうなんだね…！
でも僕だって負けないよ！

キサラギ
わぁ…！
（マイユニット）さんやる気満々だね！
じゃあ、今度の対決を
楽しみにしてるね！



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【マイユニット（男）×グレイ　C】
グレイ
ちっ…また勘違いされたか。
だから嫌だったんだ…

（マイユニット、現れる）

マイユニット
グレイ、どうしたの？
独り言なんて珍しいね。

グレイ
（マイユニット）…
いや…なんでもない…
…あっ！！

マイユニット
な、何？どうしたの？

グレイ
おい、（マイユニット）。
ちょっと俺と町へ出かけようぜ。

マイユニット
突然どうしたの？買い物かい？

グレイ
いや…その…な。
近くの町に、すごく美味い焼き菓子を
出す店があるって話を聞いたんだ。
それで…
一緒に行ってくれる奴を探してたんだよ。

マイユニット
焼き菓子？
ええと…それって甘いものってことだよね？
う、うーん…
甘いのが嫌ってわけじゃないんだけど、
そういうのって普通は女の子を連れて、
男女で行くものなんじゃないのかな…？

グレイ
ほら、やっぱりそう来た。
はぁ…普通はそうなるんだよなぁ…

マイユニット
ええっ？
何をがっかりしてるの？

グレイ
実は俺も、
最初は女を選んで誘ってたんだよ。
女のほうが、甘いもの好きなやつ
多そうだと思ってな。
でも、何を勘違いしたのか、みんな
デートの誘いだと思って色めき立つんだよ。
さっきから誘っては勘違いされて、
弁解するのを繰り返してたんだ。
もう、いい加減疲れたぜ…

マイユニット
だからグチグチ言ってたんだね…

グレイ
ああ…俺がしたいのは
デートじゃないんだ。
純粋に焼き菓子の美味しさを分かち合い、
語り合う時間が欲しいんだ！

マイユニット
おおっ…

グレイ
…そして俺は悟った。
甘味を食いに行くなら男同士だってな。

マイユニット
あはは…まぁそういう事情なら仕方ないね。
うん、僕も興味があるから今度一緒に行こうか。

グレイ
ふっ、物分りが良いな。
あんた気に入ったぜ。
よし。じゃあ予定を立てるから
ちょっと待っててくれ！

（グレイ、去る）

マイユニット
グレイは本当に
甘いものが好きなんだなぁ…



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【マイユニット（男）×グレイ　B】
グレイ
はぁ…満足だ。
あの焼き加減はまさに巧みの技だったと
思わないか…？
卵を溶いた生地の膨れ方が、
絶妙だったぜ…

マイユニット
そうだね、あれは美味しかった。

グレイ
その後で食べたやつも、
すごかったよな…
小麦の香ばしさに果物の甘酸っぱさが
口の中で共鳴し合っていたというか…

マイユニット
ははは…
何だか面白い表現だね。
グレイはホントにお菓子が好きなんだね。
君の甘味に対する情熱がよくわかったよ。

グレイ
そ、そんなことないぜ…？

マイユニット
はははっ、
赤くならなくてもいいってば。

グレイ
それよりも（マイユニット）、
あんたこそもっと甘味を楽しめよ。
町に食べに行った時だって、食べるより
お土産買ってる時間のほうが長かっただろ？
周りをキョロキョロ見渡して、まるで田舎から
出てきたおのぼりさんみたいだったぜ？

マイユニット
そう言うグレイこそ、焼き菓子のお土産を
買うのに必死だったじゃないか。
おのぼりさんは、お互い様だろ？

グレイ
うっ…ま、まあ確かにな。
秘境にはあんな店なかったから…つい。

マイユニット
あはは。その気持ちはわかるよ。
僕も長い間城に閉じこもってたからね。
ついつい珍しい物を買っちゃうんだ。

グレイ
だが、一番うまかった焼き菓子は
土産用に売ってなかったのが残念だな。
…どうせならあれも仲間たちに
食わせてやりたいんだが…

マイユニット
じゃあ、今度はみんなで行ってみる？

グレイ
いや…さすがに人数多すぎだろ。
そうだ、今度俺が同じものを作ってやる！
それで仲間たちにも振る舞ってやろうぜ。

マイユニット
えっ、作れるのかい！？
あんなにすごい焼き菓子を！？

グレイ
ああ、俺の甘味への情熱を舐めるなよ。
今度作ってやるさ。
寸分違わずあの味を再現してみせるから
（マイユニット）も手伝ってくれ。

マイユニット
う…うん！わかったよ！！



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【マイユニット（男）×キヌ　C】
キヌ
むー…！

マイユニット
わっ！キ…キヌ？
突然どうしたの？

キヌ
むぅぅぅぅーーー…！！

マイユニット
何を不満そうに口を尖らせてるのさ？

キヌ
ねえ（マイユニット）！
どうしてどうして！？

マイユニット
どうしてって…？

キヌ
どうしてこの間の闘いの時、
アタシが敵を倒そうとしたのを止めたの！？
アタシ、わかんないよー！ぶーっ！

マイユニット
ああ、そのことか…

キヌ
早く教えてよーっ！

マイユニット
あの時、君がとどめを刺そうとしていた敵は
もう瀕死だった…抵抗する力なんて無かったよ。
だから命まで奪う必要はないと判断して、
君を止めたんだ。

キヌ
どうしてどうしてーっ！？
だってあいつ、最初はアタシを殺すつもりで
かかってきたんだよ？
あの時、闘う力がなくても
回復したらまた攻撃してくるかもよ？
それでアタシや仲間たちを殺そうとして
くるかもしれないじゃない！？
それに…闘いは楽しいし！！
殺しておけば一石三鳥だよ！

マイユニット
もしかして最後のやつが本心かい…？

キヌ
どっちにしてもわからないよーっ！
もっとアタシにもわかるように教えて！

マイユニット
う、うーん…困ったなぁ。



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【マイユニット（男）×キヌ　B】
キヌ
（マイユニット）！（マイユニット）！！
フガフガ…！！

マイユニット
キヌ…どうしたの、何を言ってるか
わからないよ…って！！
口に何を咥えてるの！？

キヌ
フガフガ…ぷはっ！！
これはさっきアタシが森で仕留めた鳥だよ！
ほら、丸々と太ってて美味しそうでしょ！
後からみんなで食べよーよっ！
アタシ、鶏肉ダイスキ〜！

マイユニット
そうなんだ。

キヌ
うん！お肉なのに脂身が少ないから、
沢山食べても平気なんだよ〜！

マイユニット
確かにキヌはお肉好きにしては
全然太ってないよね。
そういえばキヌは狩りをよくするのかい？

キヌ
うん、そうだよ。
アタシ、狩りダイスキ〜！
狩りをすれば日頃お世話になってる
みんなへの恩返しにもなるし、
鳥を食べると美味しいし、
それに狩り自体とっても楽しいし〜！
一石三鳥にもなるんだよー！

マイユニット
なるほど…あっ！
キヌ、君は狩りをする時…
一度に何匹も鳥を殺すのかい？

キヌ
えっ？殺す数…？
んーと…フツーは一匹かな？
いっぺんに沢山殺しちゃうと
鳥たちがいなくなっちゃうかもしれないからね。
狩りの決まりごとだって、
昔、父さんから教わったよ。

マイユニット
…おおっ、さすがはニシキ。
好都合かも。

キヌ
なにがなにがー？

マイユニット
えっ、あっ、いや…こっちの話だよ。
えーと、コホン。キヌ、その狩りの話はね。
敵との闘いにも通じることなんだよ。

キヌ
んんー？
どーいうこと？

マイユニット
物事には何でもバランスというのがあるんだ。
やり過ぎは良くない。
常にバランスを見極めて程々にしておかないと、
いつか身を滅ぼすことだってあるんだ。
自分が想像もしないようなことが起きて、
大変な事態を招くことだってあるんだ。
だから、むやみやたらに敵を殺すことも、
これから控えてほしいんだよ。

キヌ
う、うーん…

マイユニット
例えば、キヌの大好きな
お肉を食べる時だってそうだよ。
脂身の多い肉を食べ過ぎると、
太っちゃうことだってあるだろ？
あれもバランスが悪いっていう例の
一つなんだよ。

キヌ
そ、そっかぁ…
バランスか。
わかった、（マイユニット）。
アタシ、これからはバランスを考えるね。
じゃあこれ、料理してくる〜！


（キヌ、去る）


マイユニット
…わ、わかってくれたかな？



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【マイユニット（男）×ミタマ　C】
マイユニット
おーい、おーい。
ミタマ…部屋にいるんだろう？
…………
うーん、出てこないけど、
物音はするんだよな…

ミタマ
…答えない　言わぬ理由は　出たくない。

マイユニット
あっ、ミタマ。やっぱりいたんだね。
ちょっと入るよ。

（ミタマ、現れる）

ミタマ
…！！
（マイユニット）さん！
わたくしの歌をちゃんと
聞いてくださらなかったのですか？
わたくしは「出ていかないつもりだ」と
申し上げたのですが？

マイユニット
うん、聞いてたよ。
だから僕の方から入ったんだ。

ミタマ
は、はぁ…。
なっ…何の用ですか？
必要が　なければ出ぬと　決めた道。

マイユニット
うん、ミタマとちょっと話してみたくなって。
君はいつも部屋に籠ってるけど、
僕も似たような境遇で育ったから。

ミタマ
（マイユニット）さんも
ずっと室内に籠っていたのですか…？

マイユニット
うん、今にして思えばそういう風に
強要されたって感じなんだけどね。
君は…別に止むに止まれない事情が
あったわけじゃないんだろう？

ミタマ
閉ざされた　空間こそが　至福なり…
強要どころか好きで居るんですわ、わたくし。

マイユニット
やっぱり。
それを聞いて、話しをしたくなったんだよ。
ミタマはいつも部屋で何をしているの？

ミタマ
先ほどから詠んでいるように、
俳句や短歌をしたためておりますの。

マイユニット
俳句…？

ミタマ
俳句とは五七五からなる歌の一つで、その形の
美しさに、わたくし惚れ込んでおります。

マイユニット
へぇ…なんだか面白そうな趣味だね。
五七五とか…たとえば、
ミタマは　俳句が好きな　お嬢さん
とかかな？

ミタマ
冒頭から四字ではありませんか！

マイユニット
あっ…そうか。じゃあ…
戦時には　武器と食料が　重要ですね
とかはどうかな？

ミタマ
「戦時には」しか正しくありませんし！
それに最後になぜ「ね」を付けたのか
意味がわかりません！
ああ…なんと嘆かわしい。
（マイユニット）さんは俳句の心というものを
全く理解されていないようです。

マイユニット
そ、そうなんだ…ごめんね、ミタマ。
俳句の心か…なかなか難しそうだなぁ。
ちょっと僕、練習してみるよ。

ミタマ
期待せず　零れるものは　ため息よ
はぁ…期待せずに待っておりますわ。



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