【チキ×ルキナ C】
ルキナ
チキさん、
ご機嫌いかがですか?
チキ
あら、ルキナ。
特に問題はないけど…どうしたの?
ルキナ
なにか、私にお手伝いできることがあったら
いつでも言ってくださいね。
チキ
ありがとう、でも、あまり気を遣わないで。
…私は大丈夫だから。
ルキナ
いえ、そうはまいりません。
神竜の巫女様にご不便を
かけるわけにはいきませんもの。
チキ
その気持ちは
ありがたく受け取っておくわ。
でも、あなたは
この軍の中心人物なんだし、
私だけでなく、
仲間たち全員のために働いてあげて。
それが、一時的にせよマルスの名を
名乗った者の務めだと思うから…
ルキナ
マルスの名…ですか。
そういえば、本物のマルス…
英雄王はどんな人だったんですか?
チキ
知りたいの…?
ルキナ
はい。マルスの名を
名乗った理由として、
英雄王マルスを
目標にしているのは事実です。
お話しを聞かせていただけたら、
嬉しいのですが…
チキ
わかったわ。私にできることであれば、
協力は惜しまないわ。
…そうね。今度時間を作りましょう。
その時に教えてあげるわね。
ルキナ
本当ですか!ありがとうございます!
ではよろしくお願いします、チキさん!
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【チキ×ルキナ B】
ルキナ
ごきげんよう、チキさん。
チキ
ええ、ごきげんよう、ルキナ。
ルキナ
今日、英雄王についてお話しを
聞かせていただけるんですよね?
チキ
ええ、もちろんよ。ルキナは勉強熱心ね。
ルキナ
いえ、そんな…
前も申し上げましたように、
私も一度はマルスの名を名乗った身…
真のマルスとはどのような人物だったのか、
その事実を知りたいと思っただけです。
チキ
そうね…彼は誰よりも仲間のことを
第一に考える人だったわ…
誰に対してもとても優しくて…
穏やかで、そして笑顔が素敵で…
ルキナ
えっ…!?
チキ
あら、何か気になった?
ルキナ
は…はい、英雄王マルスというには
その人柄が意外だったというか…
チキ
ルキナは
どんな人柄だと思っていたの?
ルキナ
はい…伝説のマルス王は解放軍を率いて、
邪悪な竜を滅ぼし、
世界に平和を
取り戻したと言われています。
私のイメージでは、
まさに武人という感じで。
その…すごく…
厳しい人なのではと考えていました。
チキ
自分に厳しいという
意味では当たっているわ。
…常に誰も犠牲にならない
平和への糸口を探し、邁進し続ける…
そんな努力家だった。
ルキナ
平和への糸口…ですか。
彼の足跡を探れば、私たちの現状にも
何かヒントがつかめるのでしょうか…?
チキ
そうね。彼は常に悩み続けていた。
分かり合えない人達、大事な人との別れ、
そして友に裏切られたこと…
悩み、もがき、苦しんでいたわ…
だからこそ、英雄としての器を持つことが
できたのかもしれない。
ルキナ
それほどまでに…
マルス王は到底、
私などが至れないような道を歩み、
戦い続けていたのですね…
チキ
でも…だからと言って、
今の時点であなたが諦めることはないわ。
彼自身も、自分を完璧だとは
考えていなかった…
だからこそ仲間を大切に思い、
皆と協力しながら戦っていたの。
ルキナ
仲間と協力…?
英雄王マルスが?
チキ
そう、それが彼を英雄王へと至らしめた
最も大きな要因であるわね。
仲間を信じ、そして仲間に信じられて
戦ったこと。
ルキナ
…マルス王は仲間たちに慕われていた、
ということですね?
チキ
そういうことね。
ルキナ、あなたなら大丈夫。
あなただって
仲間に慕われているはずだもの。
だからこれからもマルス王の名に
恥じないよう、がんばってね。
ルキナ
は、はい!ありがとうございます!
チキさん!
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【チキ×ルキナ A】
ルキナ
えいっ!やぁ!
…たぁーっ!!!!!
チキ
あら、ルキナ。剣術の稽古?
ルキナ
あ…チキさん。
はい、素振りを終えた所です。
チキ
あなた…さっきは、女性陣と一緒に
食卓番をしていたようだけど…
ルキナ
ええ。私が当番ではなかったのですが、
手が空いたので手伝っていました。
チキ
しかもその前は男性陣に紛れて
物資の調達を手伝ってなかった?
ルキナ
ええ。女性兵士の中では
私は腕力にも自信がありますから。
チキ
その上、その前は買い出しに
付き合っていたような…?
ずいぶん色々な所に
顔を出しているのね。
仲間と協力するのは
良いとはおもうけれど、
あまり頑張り過ぎても、無理がたたって
身体に支障をきたすわよ?
ルキナ
いえ、平気です。
これくらいはいつもしている事なので。
チキ
…ルキナ、あなたのその行動は、
英雄王マルスに近付くための努力なの?
仲間の信頼を得て
リーダーになるために?
ルキナ
えっ…?あ、いえ、違います!
これはただの私の性分です!
それに料理や買い出しを手伝ったくらいで
英雄王に近付けるなんて思っていませんし。
チキ
ごく自然に
仲間のために動いているという事?
…まさか…この子なら、本当に?
ルキナ
…えっ?
なにか言われましたか?
チキ
い、いえ…でもルキナ…
あなたの背負ったマルスの名は
…とても重いわよ?
ルキナ
えっ…?
チキ
英雄王の名を預かった事は、
確かにきっかけにしか過ぎない。
でもあなたを見ていて、伝説の英雄の姿を
重ねる人は、少なくないかもしれない…
その期待が高まるたびに、あなたは
人々の羨望と期待という名の…
重い重圧を抱えることになるわ。
ルキナ
…は、はい。
チキ
あなたに
その重圧が耐えられるかしら…?
ルキナ
…耐えられるかどうかは
わかりません。
私が英雄王マルスに遠く及ばないことは
わかっていますので…
でも…
周囲の人々から私に寄せる期待が
本当にあるなら…
…私は挫けず、
それに応えられるよう努力していきます。
チキ
…どうやら覚悟は決まっているようね。
なら、これ以上の口出しはやめておくわ。
ルキナ
はいっ!色々とありがとうございます!
チキさん、私、がんばります!
チキ
…ええ、期待しているわ、ルキナ。
ただし、どうしても一人では
解決できない問題に直面した時…
そして、辛くて耐えられない時は、
…私や仲間を頼りなさい。
それもまた、英雄の素質よ?
ルキナ
は、はい、あ、ありがとうございます!
そう言ってもらえて、私嬉しいです!
チキ
ふふっ…当然よ。私はマルスという
名を持つ者とは、気が合うんだから。
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【チキ×ンン C】
ンン
あ、チキさん!
ここにいたですか!
チキ
ンン…どうしたのかしら?
ンン
あの…、チキさんにお願いがあるです。
聞いてもらえますか?
チキ
私にできることなら、
何なりと言って?
ンン
ありがとうです!
実は…お話を聞かせてほしいんです。
チキ
お話?
どんなお話を聞きたいの?
ンン
チキさんが幼かった頃、
今からずっと昔のお話です…
私、聞いたです。チキさんは
神話の時代からずっと生き続けていると。
マムクートとして…これまで
どんな時代を生きてきたのか、
私…知りたいです。
チキ
それはあなたも
マムクートの血を引く者だから?
ンン
はい、そうなのです!
チキ
でもあなたは特別な存在…
私たちとは似て非なる生き物だわ。
ンン
えっ…?
私は、チキさんとは違うですか?
チキ
そうね…これまでマムクートは
純血しか存在しなかった。
少なくとも私がこの数千年
生きてきた限りにおいては、ね。
でもあなたは人間との混血によって
生まれた稀有な存在…
私の話をしても、
どこまで意味があるか…
ンン
そ、そんな…
仲間外れにはしないで、教えて欲しいのです。
チキ
いいえ…
そういう意味じゃないの。
ただ…私たちマムクートの歴史を
混血種であるあなたのような、
新たな存在に伝えることは
少し重く辛いことなの…
…それでも本当に聞きたい?
ンン
は、はい…聞きたいのです。
マムクートとしての運命を受け入れる
覚悟はあるのです!
チキ
そう…なら日を改めましょう。
今度、しっかり教えてあげるわ。
ンン
はい、よろしくなのです!
チキさん!
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【チキ×ンン B】
ンン
チキさん、お話を聞きに来ましたです。
チキ
あら…ンン。
でも、ふわぁあ…ごめんなさい。
今は少し眠いのよ…
ンン
あっ…そうだったですか、
ではまた日を改めた方がいいですか?
チキ
そうしてくれると…助かるわ。
ンン
チキさんは何千年も眠り続けてきたので、
お寝坊さんなのですか?
チキ
う〜んと、そうね…。一般的に
寝ている時間は長いかもしれないわ。
ンン
そうですか…
チキ
………
ンン
チキさん…
チキ
あら…ンン、なにかしら?
お話は今度にしてくれるんじゃなかったの?
ンン
はい…昔のお話は今度で大丈夫です。
ただちょっと気になったです…
チキ
…何が?
ンン
はい、チキさんって、竜になった時、
私より口が大きいです。
チキ
そうかも…ね。
ンン
…どうしてですか?
チキ
ンンと違って、私が純血の竜だからよ。
マムクートとして血が濃い分、身体にも竜と
しての特徴がより強く現れるのでしょうね。
ンン
なるほどです…
じゃあチキさんは、
どうして私より爪や牙が鋭いですか?
チキ
それは生きてきた時間の差ね…
長い年月を生きてきた私は
竜としての身体の機能がより際立つ形で
成長していったというだけ。
ンンも大きくなればそうなるわ…
何千年も後のことになるけれど…
ンン
なるほどです〜〜!
では、チキさんはどうしてそんなに毛深い
…いえ、皮膚が暑く硬いのですか?
チキ
…それは戦いの経験による
肉体の進化ね。
攻撃を受けた分だけ、竜はその皮膚の
硬度をより強くしていくのよ…
ンン
なるほど、よくわかったです!
ありがとうなのです!
チキ
いえ…いいのよ。でもそろそろ、
眠らせてもらえるかしら?
ンン
わかりました、ではまた来るのです!
(ンン、去る)
チキ
ンン…あの子けっきょく
何がしたかったのかしら?
戻る
【チキ×ンン A】
チキ
…それで私は
英雄王マルスの仲間になったの。
ンン
氷漬けから解放されたですか?
チキ
ええ、そうよ…
永遠のような氷漬けの時間から
解放された私に、
差し伸べられたマルスの手…
とても暖かかったわ…
ンン
チキさん…
チキ
あっ…いやだわ。私としたことが、
少し感傷に浸ってしまったわ。
ンン
チキさん…チキさんは
マルス王のことが好きだったですか?
チキ
えっ…?
そ、そんなことはないわよ。
だって私と彼には、人間とマムクートという
種族の大きな隔たりがあったもの…
ンン
………
チキ
あ…いえ、でも。
あなたがこうして生を受けたように、
人とマムクートは通じ合えるのよね。
ンン
はい…私は人の父と
マムクートの母から生まれたのです。
チキ
………でもね、ンン。
私たちの血には、そういった繋がりを
簡単に許してくれない運命があるのよ?
ンン
えっ…?運命…ですか?
チキ
長寿な一族であるがゆえ、多くの人との
別れを体験することになってしまう。
たとえばマルス王も
数十年の短い寿命を終えたけれど
私はこうして何千年も生き続けているもの。
ンン
私にも…大事な人との別れが
待っているですか…?
チキ
ええ、あなたにも竜の血は流れているから。
…将来、その時は必ずやってくるわ。
ンン
それはとても…悲しいのです。
チキ
………でもね。
悲しいだけではないのよ?
その時代で出会えた大事な人たちとの
素晴らしい思い出が、
…私たちの心の支えになってくれるの。
ンン
支え…ですか?
チキ
ええ、そしてその素晴らしい思い出を
こうして次代の子らに伝えていくことで、
大事な人達との思い出は甦り、
記憶として記録として、
次の時代へと繋がっていくのよ…
ンン
………
チキ
少し難しかったかしら?
ンン
い、いえ…何となくわかるです。
チキ
だからね。ンンがこれから、
同じ経験をしたとしても、
悲しく思わないで欲しいの。
大事な人との出会い、
そしてその記憶を携えて生きていく。
その素晴らしさだけは
忘れないで欲しいの。
だって、こうして
私もンンに出会えたのだから…
ンン
は、はい…そうですね。
チキ
こんな話で良ければまたしましょうか。
今度はもっと楽しい話を聞かせてあげるわ。
ンン
はいっ!お願いするです!
チキさん、今日はありがとうございました!
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