縮緬遊戯堂・紫龍館
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支援会話一覧


【ミリエル×カラム C】
ミリエル
…………

カラム
ミリエル…
僕…なんでにらまれてるのかな?

ミリエル
いえ…目を離すと
すぐに見失ってしまいますので。
あなたはなにもせず、そこにいる。
なのに、ふと気づくと見失っている。
これは実に不可解なことです。

カラム
僕…影が薄いからね…うん。

ミリエル
あなたの影は
ほかの人と同じ濃さに見えます。

カラム
そうじゃなくてさ…
存在感がないんだよね…僕って。

ミリエル
存在感…。口数が少ないこと、
自己主張しないこと、それから…
しかし…あなたの存在感のなさは、
そういう域を超えています。

カラム
あのさ…もう、いいかな…?
ずっと見られてると、緊張して…

ミリエル
あなたは実に興味深い研究対象です。
もっと観察させていただきたいです。

カラム
あの、ミリエル…
僕そろそろ…

ミリエル
…またいなくなりました。
実に不思議です。



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【ミリエル×カラム B】
カラム
…ミリエル…
どうして僕と腕を組んでるの…?

ミリエル
こうすれば、見失うことも
逃げられることもありませんから。
これで心置きなく
あなたの観察に集中できます。

カラム
そう…なんていうか…
照れ臭いんだけど…

ミリエル
照れ臭い?なぜですか?

カラム
こ、こんな近い距離で
人と話したことないから…

ミリエル
問題ありません。私も同じです。

カラム
…もしかして…
僕をからかってるの…?

ミリエル
いいえ、私はいつでも真剣です。

カラム
うーん…

ミリエル
では、消えてください。

カラム
き、消えるの…?

ミリエル
いつものように、この状態から
いなくなってみてください。

カラム
わ、わかった…

ミリエル
…またいなくなりました。
この結果を記録しておきましょう。



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【ミリエル×カラム A】
ミリエル
カラムさん…
先日はありがとうございました。

カラム
えっと…今日は
観察、だっけ…しないの?

ミリエル
よろしいのですか?
嫌がっていると思っていましたが。

カラム
嫌だったわけじゃないよ…
戸惑ってたんだ…うん。
僕がミリエルの役に立つなら…
付き合うよ、喜んで。

ミリエル
そうですか。
では…失礼します。
…さあ、消えてみてください。

カラム
うん…

ミリエル
どうしました?
ささ、遠慮なさらずにどうぞ。

カラム
え、いや…
前みたいにやってるんだけど。

ミリエル
…消えていません。
ということはつまり…

カラム
つまり、どういうこと?

ミリエル
一つの仮定が成り立ちます。
影の薄さとは、無意識のうちに
人の意識に入りにくいもの…
視覚、聴覚、さらには触覚でも
感じられにくい存在なのでしょう。

カラム
よくわからないけど…
でも、どうして今は見えてるの?

ミリエル
私はずっとカラムさんの傍で
カラムさんの存在を知覚してきました。
カラムさんをよく知っているからこそ、
その存在に気づいた…と思われます。

カラム
やっぱりよくわからないけど…でもきっと、
ミリエルが僕の傍にいてくれたからなんだね。
これって、二人の間に
絆が生まれたってことかな…

ミリエル
絆という表現は
あいまいで漠然としています。
単純に共にいる回数と時間が
増えたことによるものと思われます。

カラム
そう言われるとなんだか
身もふたもないんだけど…
でも、嬉しいよ。

ミリエル
もう少し、このままでいましょう。

カラム
もも…もう少しって…

ミリエル
もう少し、このまま
私と腕を組んだ体勢でいてください。

カラム
…う、うん…



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【ミリエル×ドニ C】
ドニ
あの…ミリエルさん
ちょっと、いいべか?

ミリエル
…………

ドニ
その…ミリエルさん?

ミリエル
…………

ドニ
ミリエルさん!!

ミリエル
はうっ!
な、なんですか!いきなり大声で。

ドニ
す、すまねえだ。その…声をかけても
全然気づいてもらえねかったもんで。

ミリエル
そうだったのですか?
こちらこそ、ごめんなさい。
書に夢中で気がつかなかったようです。

ドニ
ミリエルさんって
いつも本を読んでるだべか?

ミリエル
そうですね。時間があるときには
なるべく書に親しむようにしています。

ドニ
じゃあ、学問とかも
いっぱいやってるだべか?

ミリエル
いっぱい、という表現が適切かは
わかりませんが、人並み以上には。

ドニ
そっかぁ…ミリエルさん、
実は、お願いがあるだ。
その…
おらに、学問を教えてけれ!

ミリエル
教える、ですか?
ドニさんに?

ドニ
んだ。
おら、学問がしてえだよ。

ミリエル
…なぜ
学問をおさめたいのです?

ドニ
学問をして色んなことを知ってりゃよ、
村に帰った時、みんなの役に立てるだよ。
村には学問をするところがねえ。
だから、いろいろと苦労してるだ。

ミリエル
そういうことですか。
ですが、私の教えられることは理論。
直接の役には立たないかもしれませんよ。

ドニ
それでもかまわねえだ。理論を修めりゃ
いざとなりゃ応用がきくべさ。

ミリエル
…読み書きは、できるのですか?

ドニ
それなら、村のおばばに教わったから
なんとか大丈夫だべさ。

ミリエル
わかりました。
私に教えられる範囲であれば…

ドニ
ありがてぇ。
感謝するだ、ミリエルさん。

ミリエル
…私の授業は厳しいですよ。

ドニ
望むところだべさ!



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【ミリエル×ドニ B】
ミリエル
…では、今日は
ここまでにしましょう。

ドニ
ふー、やっと終わっただか。
疲れたべー。

ミリエル
今日の内容はかなり難しいものです。
理解に疲れるのは当然のことでしょう。
…それにしても、少し意外でした。

ドニ
何がだべ?

ミリエル
ドニさんの向学心の強さです。
教えることは引き受けたものの
正直、すぐ投げ出すと思っていました。
なのに、短期間で
ここまで難しい内容についてきている。

ドニ
いやあ、ついていってるって言っても
どうにかこうにかだべ。
十分に理解しきれてねえ
かもしんねえだよ。

ミリエル
理解が不十分でも
先に進む気持ちが大切なのです。
理解は後になって
自然とついてくる場合もあるのですから。

ドニ
そういうもんだか…

ミリエル
貴方なら、ひょっとして…

ドニ
ん?どうしただ?

ミリエル
いえ、なんでもありません。
さあ、授業は終わりました。
後で復習する事を
忘れないようにしてください。

ドニ
わかっただ。



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【ミリエル×ドニ A】
ミリエル
ドニさん、この前行った試験の
採点が終わりました。

ドニ
ど、どうだったべ?

ミリエル
満点です。
お見事でした。

ドニ
やったべ!

ミリエル
…これで私が教えられる
一般的な理論は全て教えました。
私の授業はここまでです。

ドニ
そ、そうなんだべか?
ちょっと、さみしいだ…

ミリエル
学問の道に終わりはありません。
これからは、ドニさんが
自らの力で切りひらいていってください。

ドニ
おら一人でだか?
うーん…

ミリエル
大丈夫です。ドニさんの学問的素質は
非常に高いと推察されます。
このまま学問の道を進むのに
なんの心配もいりません。

ドニ
だども…そうだ、なら、ミリエルさん、
一緒に学問を探究しねえだか?

ミリエル
私と一緒に?
…いえ、それはやめたほうがいいと思います。

ドニ
どうしてだべ?

ミリエル
私と一緒にやった人で
上手くいった例がないからです。
…かつて私には、共に学問の道を
進もうとした仲間がいました。
ですが、結局は誰一人として
共に道を歩めたものはいなかった…。

ドニ
なにか…問題でもあっただか?

ミリエル
その人たちの言葉によると
私は独断で先へ進み過ぎるようです。
確かに私は学問の探究したい思いのあまり
まわりを省みないきらいがあります。
だから、私が一人になってしまうのも
やむをえない…

ドニ
そんなことねえだよ!

ミリエル
え…

ドニ
ミリエルさんについていけないのは
そいつらの努力が足りねえだけでねえか。
ミリエルさんはなんにも悪くねえ。
だから一人になってやむをえなくねえべさ。

ミリエル
ドニさん…

ドニ
おらと一緒にやろう、ミリエルさん。
おらは頑張ってついていくだ。
今だってミリエルさんの予想を裏切って、
ここまでたどりついたでねえか。

ミリエル
…これからは、今まで以上に
厳しい道になりますよ。
もう私が道を指し示してあげることも
できないかもしれない。
それでも、かまいませんか?

ドニ
もちろんだぁよ。
おら、負けねえだ!



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【ミリエル×ロンクー C】
ミリエル
…太陽の輝きが月を照らしている…
この記述をどう解釈すべきでしょうか。

ロンクー
…おい。

ミリエル
太陽はどこから
月を照らしていると考えれば…?

ロンクー
…おい!くそっ…!

ミリエル
きゃっ…!

ロンクー
死ぬつもりか!
その先は崖だ!
くっ…!
うっかり女の腕を引いてしまった…!

ミリエル
…すみません。
読書に集中しておりまして…

ロンクー
…なら、歩きながら読むのはやめろ。
命がいくつあっても足りんぞ。

ミリエル
貴方の言う通りですね…。
胸の鼓動が早くなっています…
命が危険にさらされたことで、
緊張状態になっているのですね…

ロンクー
…なんでもいいが、
もう本は閉じろ。

ミリエル
今、考察の最中でしたので…
思考を中断したくないのです。

ロンクー
俺が止めなければ
永遠に中断されるところだった。
…二度と俺の手をわずらわせるな。

ミリエル
…太陽が大地に沈んだ先から…
月を照らしていると考えた場合…
…駄目ですね。
まだ胸の鼓動が収まっていません…



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【ミリエル×ロンクー B】
ロンクー
…二度と俺の手をわずらわせるな、
と言ったはずだ。

ミリエル
はい…。
確かにそう言っていました。

ロンクー
なら、なぜ何度も
俺の前で危険な目に遭っている…。
落石に気づかない…
川に流される…そこまでは許そう。
だが、さっきお前は
馬車の前に自分から飛び出したな?

ミリエル
すみません。
ロンクーさんの姿が見えましたもので…。

ロンクー
俺が助ける前提でやっていたのか…。

ミリエル
はじめの何回かは偶然でしたが…
途中で疑問が生まれました。
この胸の高鳴りは…果たして
命の危険によるものだけなのか…。

ロンクー
…話が飲み込めないんだが。

ミリエル
貴方との接触という要素も
影響を与えているかもしれません。
普段あまり話をしない相手…
つまり貴方との接触が、
一時的な緊張状態を
引き起こしているのかもしれません。
ですので…繰り返し実験して
この現象を検証していました。

ロンクー
無茶もいいところだ…。
俺が助けなかったらどうするんだ?

ミリエル
…私としたことが…その可能性は
考えていませんでしたね…。

ロンクー
…………。
俺は女が苦手だ。
次は…もう助けんからな。

ミリエル
…女性がお嫌い…ですか?
例えば…メスの猫などでも?

ロンクー
いや…動物は平気だが…。

ミリエル
では…メスの猿はどうでしょう?
女性の石像の前では?

ロンクー
…おい。なんの話をしている?

ミリエル
女性だけに反応する生理現象…
実に興味深いお話です。

ロンクー
やはり助けるべきでは
なかったかもしれんな…。



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【ミリエル×ロンクー A】
ロンクー
いったい何の真似だ。

ミリエル
なんのことでしょうか。

ロンクー
とぼけるな!
どうして俺の天幕の中に
女性の石像をあんなに置いた!?

ミリエル
あぁ…その件でしたか。
先程の質問には
主語が無いのでわかりませんでした。
あれは貴方がどの程度まで
女性に拒否反応を示すのかを
調べる実験をしようと思いまして。
…それで、結果はどうでしたか?

ロンクー
どうもこうもない。
全て叩き割って天幕の外に出した。

ミリエル
なるほど…女性の石像に対しては
拒否反応を示すのですね。

ロンクー
違う!

ミリエル
ご協力ありがとうございます。
では次はメスのサルを…。

ロンクー
違うと言っているだろう!

ミリエル
??どういうことですか?

ロンクー
俺が拒否反応を示したのは
石像を女とみなしたからじゃない。
天幕の中に石像など、
邪魔で仕方がなかったからだ。
それに…他の奴の目もある。

ミリエル
なるほど…確かに。
女嫌いを主張している貴方の天幕に
女性の石像があれば、
辻褄が合わず、奇異な目で
見られてしまいますね。

ロンクー
そういうことだ。

ミリエル
私としたことが、その点を考慮しておらず、
申し訳ありませんでした。
それでは人目につかない場所で
もう一度実験を…。

ロンクー
もうやらん!

ミリエル
あぁ…実験結果が気になって、
胸が高鳴ってきました…。

ロンクー
やらんと言っているだろう!



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【ミリエル×ロンクー S】
ロンクー
…ミリエルか。

(ミリエル、現れる)

ミリエル
なぜ…私のことがわかったのですか?

ロンクー
毎日毎日実験と称して
近付いて来られたらさすがにわかる。
特にお前は普段から
妙な気配を発しているからな。

ミリエル
気配…それはどの器官で
感じ取っているものなのでしょうか?
実に興味深い…

ロンクー
今度はなんの実験だ?

ミリエル
…実は、新たな課題ができました。
実験を通して貴方と毎日
共に過ごすうちに…
貴方ともっと一緒にいたいという欲求が
生まれて…抑えきれないのです。

ロンクー
……そうか。

ミリエル
驚かないのですか?

ロンクー
どういうわけなのか知らんが、
俺も毎日お前と共に過ごすうちに…
同じ思いを抱くようになってしまった。

ミリエル
それは…、実験を重ねるうちに
女性に耐性ができた、ということですか?

ロンクー
いや、そうじゃない。
相変わらず他の女は苦手だ。
この気持ちは、お前にだけ
向けられるもののようだ。

ミリエル
そうですか…それは興味深い。
それを踏まえた実験を
ぜひさせていただきたいですね。

ロンクー
ふ…、お前はそう言うと思って、
これを用意した。

ミリエル
指輪…に見えます。

ロンクー
…指輪だ。
お前がこれをつければ…
二人の欲求が叶えられる上に
実験も好きなだけできる。

ミリエル
そんな力を秘めた指輪なのですか…
実に興味深い…

ロンクー
…結婚しよう、という意味なんだが?

ミリエル
あぁ、そういうことですか…
実に興味深い…

ロンクー
おい…
本当にわかっているのか?

ミリエル
はい…今、私の心の中は
初めての感情でいっぱいです…
あまりに興味深くて…
どうすればいいのかわかりません…

ロンクー
…そういうときは笑えばいいんだ。

ミリエル
…こうですか…?

ロンクー
あぁ、そうだ。


戻る


【ミリエル×リヒト C】
リヒト
はぁっ!ウインド!!
次は…エルウインド!!
よーし、最後は…ファイアー!!
ふぅっ。こんなもんかな。

ミリエル
…………。

リヒト
………えっと。
あのさ…ミリエルさんは
魔法の練習とかしないの?
いつも本を読んだり
考え込んだりしてばっかりだよね?

ミリエル
私は…こちらのほうが
性に合っていますので。

リヒト
でもさ、勉強だけじゃなくて
実践して覚えることも大事でしょ?

ミリエル
確かに。仮説を検証するには…
実践という行程が必要不可欠ですね。
………

リヒト
…ミリエルさん?
…なにしてるの?
水瓶なんか持ってきて…。

ミリエル
この溶液に二種類の金属を入れ…
サンダーの魔道書で刺激を与える…。
…はぁっ!

リヒト
わっ!?

ミリエル
…成功です。

リヒト
片方の金属に、もう片方の金属が
薄く張り付いてる…どういうこと?

ミリエル
雷の力で分解された金属が…
もう片方の金属に付着したのです。

リヒト
よ、よくわかんないけど、すごい!
すごいけど…でもさ。
これ、戦いの役に立つの?

ミリエル
いや、まったく。

リヒト
えぇっ!?



戻る


【ミリエル×リヒト B】
ミリエル
ではリヒトさん、
あの炭にサンダーを…。

リヒト
はーい…はぁっ!

ミリエル
…………。

リヒト
えっ…なにこれ?

ミリエル
…成功です。

リヒト
ミリエルさん、どうして炭が光ったの?
不思議な色の光だったよ…?

ミリエル
今の光も雷の力によるものです。

リヒト
そうなんだ…。
でも、これも戦いの役には立たないね?

ミリエル
立ちませんね。

リヒト
そもそもサンダーでも光るのに、
どうして手間をかけて炭を光らせるの?

ミリエル
有用かどうかは問題ではありません…
真理の研究のためです。

リヒト
真理の研究…。
そんなの、考えもしなかったなぁ。
ねぇ、ほかにはどんな実験をするの?
僕、もっと協力できる?

ミリエル
協力していただけるのは助かりますが…
お話しした通り、有用かどうかは…。

リヒト
いいのいいの。やるよ、僕。
まったく新しい知識だもん。
もしかしたらすごい使い道があるかも。
あと、単純におもしろいし!

ミリエル
そうですか。
では、次の実験に移りましょう。

リヒト
はーい!



戻る


【ミリエル×リヒト A】
ミリエル
…いきます!

リヒト
はぁっ!

ミリエル
…………。
…やはり、同じ魔道書でも
使い手によって結果が変化しますね。

リヒト
単に魔力の違いでしょ?

ミリエル
では…魔力とはなんなのでしょう?
個体差を決定づける要因とは…?

リヒト
えっと…なんだろ?
考えたこともなかったなぁ…。

ミリエル
非常に難しい問題です。
やはり、真理へ至る道は長く険しい…。

リヒト
ミリエルさんってさ、
ものの見方が人と全然違うよね。
そういう考え方って
どこから出てくるものなの?

ミリエル
…私の研究は…母が遺した本の
内容を元にしています。
臨終の際まで…母は本に
無数の法則を書き記していました。
荒唐無稽と言う人もいましたが…
私にはそう思えませんでした。

リヒト
お母さんの本か…。ミリエルさん、
家族のためにがんばってたんだね。
僕も家のためにがんばってるんだ。
僕の家、昔は名門貴族だったんだけど…
今ちょっと落ちぶれてるから、
僕が手柄を立てて評判を上げたいんだよ。
いっしょにがんばろうね!

ミリエル
…えぇ、がんばりましょう。



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【ミリエル×ガイア C】
ガイア
ん…誰だ?
カードを置きっぱなしにしてる奴は。
誰か賭け事でもしてたのか?
懐かしいな、この手触り…。
これをこうして…ほいよっと。
おっ、まだ手品の腕はなまってないな。

ミリエル
…今…何をしていたのですか?

ガイア
!!…見られていたのか。
みんなには内緒にしといてくれ。
俺はもうカードには
手を出さないようにしてるんだ。
昔、これで勝負ごとをして
さんざんな目にあったからな…。
あの時取られちまった
限定ものの菓子のことは忘れない…!

ミリエル
物が無くなる…それは
先ほどの魔術の作用ですか?

ガイア
魔術?

ミリエル
あなたの手元にあったカードが
とつぜん消えたように見えましたが…。

ガイア
あ、あぁ…さきの技か?
技なら、こんなこともできるぜ。
右手にあるカードを、こうやって…
ほれ、こうすると左手に来るだろ。

ミリエル
素晴らしい…!
空間移動の魔術ですか…?

ガイア
空間移動の魔術…?
これは単なる手品だよ。

ミリエル
…手品とは…どういう意味ですか?

ガイア
つまり…錯覚を利用した技だな。
ほら、ここをこうして…カードを
先に用意しといて、あとで出しただけ。

ミリエル
なるほど…
なかなか興味深いですね。
ほかにも手品もあれば、
見せていただけないでしょうか?

ガイア
なんだ?気に入ったのかよ。
仕方ない、砂糖菓子三つの報酬で
他の手品も見せてやるよ。



戻る


【ミリエル×ガイア B】
ミリエル
ガイアさん。
また手品を見せて欲しいのですが…。

ガイア
…もうネタ切れだ。
それに俺はもう手品をしたくない。

ミリエル
したくない?
なぜですか?

ガイア
だってお前、
全然騙されてくれないからな。
俺の知ってる手品はもうほとんど
見破られた…。
適当にだまして報酬をふんだくろうと
思ってた俺が馬鹿だったよ…。

ミリエル
簡単に騙されないのは、当然です。
私は、この眼鏡に込めた
戒めを守っていますから。

ガイア
戒め…?

ミリエル
自分の目に映るものをそのまま主観で
信じてはいけないという戒めです。
真理とは…客観的な観察と思索の末に
たどり着くものですから。

ガイア
ふーん…。そういうもんか。
お前、自分に厳しいんだな?

ミリエル
自分に妥協を許しているようでは
何事も成し遂げることなどできません。

ガイア
なるほどね。
小手先の手品に惑わされないはずだ。
それじゃ俺も、
本気出してみるかな…。

ミリエル
ガイアさん?

ガイア
よし、決めた。
とっておきのやつを披露するぜ。
お前の観察眼が勝つか、
俺の手品が勝つか、勝負だ。

ミリエル
勝負、ですか?
よくわかりませんが…。

ガイア
簡単だよ。
手品を見破られたら俺の負け。
俺が負けたら
とっておきの砂糖菓子をお前にやる。
お前が見破れなかったら俺の勝ち。
俺が勝ったらお前が俺に
限定ものの焼き菓子を買ってくる。
さ、始めるぜ!

ミリエル
条件が少々気に入りませんが…
いいでしょう。…受けて立ちます。



戻る


【ミリエル×ガイア A】
ミリエル
…表情に生気がないですね、
ガイアさん。

ガイア
敗者に同情はいらないぜ。
もう放っといてくれ…。
今度こそ手品はネタ切れだ。
お前に見破られてない技はもうない…。
お前に取られなかった菓子も
胸のやつ以外はもうない…。

ミリエル
…本当に…もうないのですか?

ガイア
ない。
はぁ…糖分が無いと俺
ほんとにダメなのに…。

ミリエル
私が聞いているのは手品の方です。

ガイア
そっちか。

ミリエル
新しく手品を考えることは
できないのですか?

ガイア
なんだよ。
やけに食いついてくるな…。
お前はもう
俺から学ぶことなんてないだろ?

ミリエル
…じつは先日の“勝負”のとき、
私は軽い興奮状態にありました。
頭脳が冴えわたり、普段以上に
観察に集中していたと思います。

ガイア
そ、そうだったのか?
いつも通りに見えたが…。

ミリエル
ガイアさんの…気迫、とでも
いうものに影響されたのでしょうか。
できればまた、あのときの感覚を
経験したいのです…。

ガイア
…ミリエル、お前…
案外、熱いところもあるんだな。

ミリエル
熱い…私が?そうでしょうか?

ガイア
自覚がないだけってやつか。
…ま、でもそこまで
楽しんでくれて嬉しいぜ。
俺ももうちょっと頑張ってみるかな。
新作の手品…楽しみにしててくれ。



戻る


【ミリエル×グレゴ C】
グレゴ
いよぉ、ミリエル。
ちょっと茶でも付き合わねぇか?

ミリエル
…あなたは、なぜいつも…
女性に声をかけて回っているのですか?

グレゴ
いい女に惹かれるのは
自然の摂理ってもんだろ?

ミリエル
自然の摂理…
興味深いお話ですね。
いい女というものには…ある種の
磁力のようなものがあるのでしょうか。

グレゴ
おーう、その通りだ。いい女には
男の視線を吸い寄せる力がある。
だから俺の視線は
あんたに釘づけってわけだ。

ミリエル
いい女とは…どのような定義によって
判別されるものなのでしょう?

グレゴ
て、定義?

ミリエル
あなたのおっしゃることが
なんらかの法則性を持つなら…
定義と再現性があるはずです。
私は…それが知りたい。

グレゴ
んー…いい女の定義なんてのは
人それぞれとしか言いようがねぇなぁ。

ミリエル
そうですか…では、定義づけは
困難と考えてよさそうですね…
しかしそうなると…先ほどの
自然の摂理というお話と矛盾が…

グレゴ
…あんた、いつもそんなことを考えて
生きてんのか?

ミリエル
えぇ…それが私の生きる目的ですから。

グレゴ
なーるほどねぇ…こりゃ難しいわ。

ミリエル
それで、お茶は、どうされますか?
ちなみにお茶というのは……

グレゴ
あー…なんだな、
それはまたの機会ってことで。

ミリエル
そうですか。



戻る


【ミリエル×グレゴ B】
グレゴ
へぇ…これはおもしれぇな…

ミリエル
…………

グレゴ
ほーう、こんな話もあるのか…

ミリエル
…私は、いい女ではなくなりましたか?

グレゴ
!?ミ、ミリエル?
黙って背後に立つなよ。

ミリエル
先日あなたは…いい女には男の視線を
引き寄せる力があると言いました…
それを検証していたのですが…
やはり法則性はないようですね。
もしくは…私がいい女では
なくなったのか…

グレゴ
いやいや、あんたはいい女だよ。
ますます磨きがかかってるくれぇだ。
今のは本に熱中して油断してた
俺がうかつだった。
いい女の接近に気づかえねぇなんて、
いい男にあるまじき失敗だぜ。

ミリエル
本…ですか?

グレゴ
さっき拾ったもんなんだが…
これが意外なくらいおもしろくてな。
規則だ定義だ法則だなんてのは
興味がなかったんだが
こいつぁ上手く書いてあってな。
時間を忘れて熱中しちまったよ。

ミリエル
あ…それ…私の本です。
私の母が書いたもので…

グレゴ
ん?そうなのか?
そいつぁ悪ぃことしちまったな。

ミリエル
…?

グレゴ
ちらっとだけ、思いついたことを
中に書き込んじまった。すまん。

ミリエル
…かまいません。拾っていただいて
ありがとうございました。



戻る


【ミリエル×グレゴ A】
ミリエル
少し…よろしいでしょうか?
先日…私の本に、思いついたことを
書き込んだと言っていましたね?

グレゴ
あー…馬鹿なことを書いてたから
文句を言いに来たってか?

ミリエル
いえ…ただ私には
理解しきれないものでした。
ですから、より詳しい事を
お聞きしたいと思って。

グレゴ
そーかぁ?
難しいことは書いてねぇと思うけどな。

ミリエル
そうですね。
難しい内容ではありませんでした。
ただ、母の書にある消えていた部分…
『理論をより実践させるもの』のところに
『経験』と書きこんであっただけですから。

グレゴ
あー、そうだったかな。
それが納得いかねぇのか?

ミリエル
違うんです。
これまで私は、ここに当てはまる言葉を
どうしても考えつけなかったんです。
でも、この言葉を当てはめれば
全ての文がしっくりくる…
失礼ながら、あまり学問を修めている
とは思えないグレゴさんがどうして…

グレゴ
失礼じゃねぇよ。その通りなんだから。
ま、生きてるだけでも色々学ぶってことだよ。

ミリエル
それが私には足りなかった、と。
では、どうすれば習得できるのですか?

グレゴ
何もしないこった。

ミリエル
え?

グレゴ
特別なことは何もしない。
ただ起きることをあるがままに受け入れる。
そうすりゃ自然とついてくるものさ。

ミリエル
そういうもの…でしょうか。

グレゴ
ああ。あんまり生き急ぎすぎると
見えるものも見えなくなるぜ。
俺が教えてやれるのは
それくらいのこった。

ミリエル
…まだよくわかりません。
考えてみます。

グレゴ
ま、ほどほどにな。



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【ミリエル×リベラ C】
老人
ありがとうございました、リベラ様。
おかげで心の内が晴れました。

リベラ
そうですか。
それはよかった。


ミリエル
………。


老人
それに、いいお話を
たくさん聞かせていただいて…
生きる希望がわいてきました。
本当にありがとうございます。

リベラ
色々大変でしょうが
これからもがんばってくださいね。


ミリエル
………。

リベラ
おや、ミリエルさん。
どうしたのですか、こんなところで。

ミリエル
リベラさんが
なさっていたことを見ていたのです。

リベラ
ああ、今のことですか。
近くの村の人々にイーリスの教えの話を
少しばかり、させていただいていました。

ミリエル
教えは伝わりましたか?

リベラ
と、信じています。
イーリスの教えは皆さんにとっても
生きる道しるべになるもの。
これから日々を暮らしていく上で
心の糧となってくれることでしょう。

ミリエル
なら、もっと多くの人に
伝えたいのではないですか?

リベラ
それは、まあ、それができれば…
ですが、どうしてそんなことを?

ミリエル
見ていて思ったのですが
リベラさんのやり方は非効率的です。

リベラ
非効率的…ですか?

ミリエル
ええ。人の集め方や場所の決め方など、
もっと論理的にやれば
少ない労力でも、より効果的に
人々に伝える事ができるはずです。

リベラ
しかし、そんなことは…

ミリエル
不可能、と?
事象を論理的に分析、検討して
対策をたてれば必ず可能です。
とはいえ、これでも机上の空論と
思われても仕方がないこと…
まず私がやってごらんにいれます。

リベラ
あなたが?

ミリエル
はい。といっても私がイーリス教を
伝導するのは難しいので
そこはリベラさんにお願いして
私は方法を考えさせていただきます。
では、後ほど…

リベラ
あ、ちょっと、ミリエルさん…



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【ミリエル×リベラ B】
ミリエル
リベラさん。
先日の件ですが…

リベラ
先日の件?ああ、より多くの人に
教えを伝えるための方法、でしたっけ?

ミリエル
はい。大体の形を考えてきました。
まずは多くの人が集まれるような広い場所を
選定します。交通がいいのも条件ですね。
さらに、お話しをする前に近くの村々で
そのことを伝えてまわります。
実際にお話しをされるときは、魔法で
声を大きくして、みんなに聞こえるように…

リベラ
ちょ、ちょっと待ってください、
ミリエルさん。

ミリエル
どうされました?

リベラ
多くの人を集めて、
一斉にお話しをするということですか?

ミリエル
そうです。そうすれば
リベラさんの労力は最小限ですみます。

リベラ
ですが、来ていただいた方
ひとりひとりに向き合えないじゃないですか。

ミリエル
ひとりひとりを一々相手にするのは
時間と労力の面から非効率です。
大規模な集まりにした方が
より多くの人に伝えられるはずです。

リベラ
しかし…

ミリエル
今のところ私の論理に間違いは
見当たりません。必ず上手くいきます。

リベラ
そこまでおっしゃるなら…
一度やってみましょうか。

ミリエル
はい。机上の空論でないことを
お見せいたします。



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【ミリエル×リベラ A】
ミリエル
おかしいわ。
こんなはずでは…

リベラ
どうしました、ミリエルさん。

ミリエル
イーリス教を伝える集い、最近は
参加する方が少なくなってきています。
最初の頃は、もっと多くの人が
集まっていたと記憶しているのですが。

リベラ
ええ、そのようですね。

ミリエル
私の計画は完璧だったはずです。
今考え直しても
論理的に欠陥は見あたりません。
それなのに、なぜ…

リベラ
ミリエルさん、あなたは大切な事を一つ
忘れていたのではないですか?

ミリエル
大切な事…ですか?

リベラ
ええ。人の心です。
たしかにミリエルさんの方法なら
多くの人に教えを伝えることはできるでしょう。
ですが、伝えた教えが
その人たちの心に届くかは別問題です。

ミリエル
…私のやり方では
心に届かなかった、と?

リベラ
人はそれぞれの事情で
イーリスの教えに救いを求めます。
それを、万人に通用するような
普遍的な話だけをしても
結局その教えは、誰の心にも届かず
救えないことになるとは思いませんか?

ミリエル
それは、一理あります。
おっしゃる通りかもしれません。
…ひょっとして最初から私のやり方では
うまくいかないだろうと思ってらしたのですか?

リベラ
心に届く、救いをもたらすという意味では
難しいだろうな、とは思っていました。

ミリエル
では、なぜ、
やらせてくださったのです?
私が聞く耳を
もたなかったからですか?

リベラ
…否定はしません。
でも、それにもまして
別の効果が見込めると思ったからです。

ミリエル
効果…そんなものが
あったのでしょうか?

リベラ
私が多くの人にめぐりあえる
機会を作ってくれたではありませんか。

ミリエル
あ…

リベラ
物事を一つの方向だけでとらえて
成功、失敗を決めるものではありません。
ミリエルさんに機会を作ってもらったから
私は、より多くの人と1対1で向き合える。
これは素晴らしいことじゃないですか。
本当に教えを伝えるという事は
これからはじめればいいんですよ。

ミリエル
ありがとうございます。今のお言葉で
まず私が救われた気がします。

リベラ
そうですか。それはよかった…
では、みなさんとの対話に行ってきます。

ミリエル
はい。
是非、お手伝いさせてください。



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【ミリエル×セルジュ C】
セルジュ
ほら、ミネルヴァちゃん。
次は羽を洗うわよ。
…よしよし、いい子ね。

ミリエル
………?

セルジュ
あら、ミリエル。
どうしたの?
ミネルヴァちゃんをずっと見つめて。
飛竜、好きだったかしら?

ミリエル
いえ。特に飛竜を好んでいるという
わけではありません。

セルジュ
あら、そこまでばっさり言われると
少し寂しいわね。

ミリエル
申し訳ありません。
ただ、観察の対象としては非常に
興味深く感じています。
そちらの飛竜…
ミネルヴァさんでしたか。
人間の言葉を理解しているように
見受けられます。

セルジュ
えぇ、とても頭のいい子だから。

ミリエル
一部の老齢な竜が人間の言葉を
操ることがあるとは聞きますが
飛竜においてそういう事例は
報告されていません。

セルジュ
あらまぁ、まさかの
世紀の大発見ということかしら。

ミリエル
はい。もし事実であれば
これまでの常識が覆ります。
ぜひ…観察と検証を
させていただきたいのです。

セルジュ
もちろん、構わないわ。
ねぇ、ミネルヴァちゃん。
…うふふ、問題ないみたい。

ミリエル
そうですか。
ありがとうございます。



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【ミリエル×セルジュ B】
ミリエル
ミネルヴァさん。
これはなんですか?

セルジュ
リンゴだと言っているわ。
ミネルヴァちゃんの大好物なのよ。
まぁ、一番好きなのは
仕留めたばかりの獣の肉だけれど。

ミリエル
そうですか…では、
あなたは今、いくつですか?

セルジュ
二十歳になったところですって。

ミリエル
なるほど…。

セルジュ
どうかしら、ミリエル。
世紀の大発見になりそう?

ミリエル
そうですね…ある意味では
大発見と言えるかもしれません。

セルジュ
ある意味では?

ミリエル
はい。これまでの観察と検証の結果…
ミネルヴァさんが人間の言葉に
反応していることはわかりましたが
理解していると言えるだけの
根拠は発見できませんでした。
しかしあなたたちふたりのあいだでは
明らかに意志の疎通が行われている
ように見受けられます。
これはつまり…セルジュさん、
あなたが特殊だと考えるのが
もっとも合理的な結論です。

セルジュ
あらあら、どういうことかしら。

ミリエル
つまり、ミネルヴァさんと相互に
意志を通じ合えるのはセルジュさんだけで
普通の人間には不可能だということです。
飛竜の言葉を理解する人間…
これはこれで、歴史的発見です。

セルジュ
そうかしら?でもスミアは
ペガサスの言葉がわかるらしいわよ。
ほかにも、人間以外の生物と意志を
通じ合える人を何人か知っているわ。

ミリエル
…なるほど。まだまだ結論づけるのは
早いということですか…興味深いです。



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【ミリエル×セルジュ A】
ミリエル
?今日は…セルジュさんは
いらっしゃらないようですね。

(ギエェェーーー!)

ミリエル
…おや、何か恐ろしい
獣のうなり声のようなものが聞こえますが…
あぁ、やはりミネルヴァさんでしたか。
…おなかが空いているのですか?
ちょうどここに、リンゴがあります。
よろしかったらどうぞ。
………
…私の手までいっしょに食べるのは
やめていただけますか?

(セルジュ、現れる)

セルジュ
こら、ミネルヴァちゃん!
…ごめんなさいね、ミリエル。
だいじょうぶだったかしら?

ミリエル
はい。本気で噛むつもりは
なかったようですから。

セルジュ
ふふ。

ミリエル
なにか?

セルジュ
失礼。ミリエルがミネルヴァちゃんと
仲良しになってくれたのが嬉しくて。

ミリエル
仲良し…そうでしょうか?

セルジュ
えぇ。ミネルヴァちゃんと意思が
通じているように見えるわ。

ミリエル
私が、ミネルヴァさんと…。
まさか私も特殊な人間?

セルジュ
いいえ。きっと、時間が育む絆が
意思の疎通を可能にしたのよ。

ミリエル
そういうことも…あるのですか。

セルジュ
あなた自身が証明していると思うわよ。

ミリエル
確かに…そうかもしれません。
これは観察と検証の対象を、
私自身にまで広げる必要がありようです…
ご迷惑かもしれませんが
もうしばらくの間、
私の観察と検証に
お付き合いいただけないでしょうか。

セルジュ
もちろん私は構わないわよ。
あとは…

ミリエル
ミネルヴァさん、
お付き合いいただけますか?

(ギイエェェーーー!)

ミリエル
………
了解していただいた…と
考えて問題ないでしょうか?

セルジュ
あなたが感じた通りよ。

ミリエル
そうですか…ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

セルジュ
こちらこそ、よろしくお願いしますわ。



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【ミリエル×ヘンリー C】
ミリエル
ヘンリーさん…
先ほどはありがとうございました。

ヘンリー
あはは、さっきは僕、
びっくりしちゃった〜。
ミリエルさんの肩に毒蛇が乗ってて…
仲良しさんなのかと思ったよ〜。

ミリエル
木陰で読書に夢中になっているうち、
上の枝から落ちてきたのでしょうね。

ヘンリー
僕が来なかったら咬まれてたよ。
間一髪だったね〜。

ミリエル
そういえば…ヘンリーさんはあの蛇を
どうやって倒したのですか?
手も触れず、魔道書を使ったわけでも
なかったようでしたが…。

ヘンリー
あれは呪術だよ〜。魔道書だと
ミリエルも巻き込んじゃうから〜。

ミリエル
呪術…?
それはどういった術なのでしょうか?

ヘンリー
あれ〜?ミリエル、
呪いたい人がいるの〜?

ミリエル
いえ…どうやって呪いをかけるのか、
その仕組みに興味があります。

ヘンリー
仕組み?あはは、
勉強熱心だな〜、ミリエルは。
じゃあちょっと見本を見せるから
そのへんの誰かを呪ってみるね〜?

ミリエル
その辺の誰か…?
味方を呪い殺すおつもりですか?

ヘンリー
あ、ダメだった〜?

ミリエル
えぇ…。戦力が減るのは
軍にとって良くないことですから…。

ヘンリー
そっか〜。じゃあ死なない呪いにするよ。
それならいいでしょ〜?

ミリエル
はい、そういうことなら…
じっくりと観察させていただきます。



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【ミリエル×ヘンリー B】
ヘンリー
ごめんね、ミリエル〜。
もうあんまり呪術は見せられないかも〜。

ミリエル
そうなのですか…?
ぜひ観察させて欲しかったのですが。

ヘンリー
(マイユニット)に怒られたんだよ。
手当たり次第にみんなを呪うなって〜。

ミリエル
(マイユニット)さんがそう言うなら
致し方ありませんね…。
おおまかな仕組みの仮説は
立てられたので、よしとしましょう。

ヘンリー
あ、そうなの?
すごーい、僕もよくわかってないのに。

ミリエル
一定の手続き…儀式を行うことで
魔力を直接対象に作用させている…。
魔道書も杖も使わずに魔力を行使する
方法があるとは…大変興味深いです。

ヘンリー
へぇ〜。よくわかんないけど
なんだかすごそう!

ミリエル
すごいのは…
あなたの魔力です、ヘンリーさん。
私の観察結果から推測するに…
あなたの潜在魔力はかなりのものです。

ヘンリー
あはは、褒められてるのかな?
ミリエルの言う通り、
僕は呪術が大得意なんだ〜!
本気を出したときは百人くらい
殺したこともあるらしいよ〜!

ミリエル
ある…らしい?

ヘンリー
あ、えーっと。そのときのことは
あんまり覚えてないんだ、えへへ。

ミリエル
よくわかりませんが…ともかく
あなたの力には興味が尽きません。
あなたがどれだけの魔力を秘めているか
これからも観察させてください。

ヘンリー
いいよ〜。どうぞ、
心ゆくまで見ていって〜。



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【ミリエル×ヘンリー A】
ヘンリー
うーん…
やっぱり無理かなぁ〜。

ミリエル
どうしました?

ヘンリー
あ、ミリエル。実はこの前
通りかかった町でね〜、
おっきなお腹の
女の人がいたんだ。
歩きにくそうにしてたから
荷物を持ってあげたんだけど…。

ミリエル
それは助かったでしょうね。
身重の方は大変らしいですから。

ヘンリー
人間って不便だよね〜、子どもを
ひとり産むのにあんな体になって。
だから呪術で赤ちゃんを作り出せれば
もっと楽になると思ったんだ〜。

ミリエル
なるほど…。

ヘンリー
だから、命を生み出す呪術はないか
探したんだけど…見つからなくて。
殺すのは簡単なのに…
生み出すのは難しいんだね〜。

ミリエル
生命の創造に至る過程は
神秘に満ちています。
数多の賢人が知恵を尽くしても
いまだ辿りつけない、奥深き謎です。

ヘンリー
ミリエルにもわからないくらい
難しくて大変なことなんだね〜。

ミリエル
えぇ。生命にはまだまだ
多くの謎が眠っています。
大変興味深い研究対象です…。

ヘンリー
僕も興味あるな〜。
よかったら手伝うよ〜。

ミリエル
ありがとうございます。



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