縮緬遊戯堂・紫龍館
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支援会話一覧


【ヴィオール×ミリエル C】
ミリエル
ヴィオールさん。

ヴィオール
おや、これはミリエルくん。
私になにかご用かな?

ミリエル
一つ、お願いがあるのですけど
いいでしょうか?

ヴィオール
なんなりと。麗しきミリエルくんのためなら
このヴィオール、たとえ火の中水の中…

ミリエル
私に占いを教えてもらえませんか?

ヴィオール
占いを?ミリエルくんに?
これはまた意外な取り合わせだね。
ミリエルくんは占いといった
類には興味がないと思っていたが。

ミリエル
あなたの占いがよく当たると
陣営内で評判なのです。
未来予知は人が抱く
究極の願望のひとつでありましょう。
真理を追究する者として
興味を抱かずにはいられません。

ヴィオール
ふむ。微妙に違うような気もするが…
いずれにせよ、占いとは奥の深いものだ。
そう簡単に習得することは難しい。
華麗にして聡明なるミリエルくんの頼みだが
これは少し厳しいところだな。

ミリエル
私の頼みなら火の中水の中、だったのでは?

ヴィオール
う、うむ。それはだな…火の中水の中には
飛び込むが、占いは少し別なのだ。

ミリエル
…つまり、平たく言えば
教えてくれる気はないのですね。
ではせめて、私の未来を
占ってもらえないでしょうか。

ヴィオール
それはもちろん。喜んで。
きっかけはどうあれ、ミリエルくんが
興味を持ってくれたことは喜ばしい。

ミリエル
ありがとうございます。

ヴィオール
とりあえず、君の明日の運勢
あたりではいかがかな。

ミリエル
はい。お願いします。

ヴィオール
ふぅむ…ふむふむ。
濡れそぼっているミリエルくんが見える。
いつも身につけている大切なものが
水に弱いのであれば要注意だね。

ミリエル
濡れる…雨ということでしょうか?

ヴィオール
さて、どうだろうか。
今私に見えたことは
君が濡れるということだけだからね。

ミリエル
なるほど…分かりました。
明日が楽しみです。それでは。

(ミリエル、去る)

ヴィオール
さて…どう転ぶかな。
私も楽しみに待つとしよう。



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【ヴィオール×ミリエル B】
ミリエル
ヴィオールさん。
結果の報告に来ました。

ヴィオール
報告?
ああ、先日の占いのことかな?

ミリエル
はい。あなたの言ったことが…
見事なまでに現実になりました。
突然の雨に降り込められ
乾いたところがないほど濡れました。

ヴィオール
ほう、それはまた見事なまでに…

ミリエル
えっ?

ヴィオール
いや、なに、うん。
当然と言えば当然だね。

ミリエル
もし、あのときに書物を持っていたら
二度と読めなくなるところでした。
これは、驚くべきことです。

ヴィオール
雨に濡れるきみに傘を差し出す
栄誉に与れなかったのは残念だがね

ミリエル
ヴィオールさん。私は
ますます占いに興味を持ちました。
どうしても教えてもらうことは
できないのですか?

ヴィオール
すまないが、こればかりは
神聖にして荘厳なるものなのでね。

ミリエル
そうですね…未来予知ですから。
簡単に教えられないのはわかります。

ヴィオール
そうか、分かってくれたか。
なら、この話はこれで…

ミリエル
いえ、ヴィオールさんのこれほどの能力を
放っておくわけにはいきません。
私、クロムさんに進言してきます。
これからの作戦はヴィオールさんの
占いによって決するべきですって。

ヴィオール
むむぅ、それは困る!

ミリエル
?なぜです?

ヴィオール
いや、それはだな…

ミリエル
そうすればこの軍も百戦百勝。
私も未来予知を研究する機会に恵まれ…

ヴィオール
待ちたまえ!
それはいかん。いかんのだ。

ミリエル
ヴィオールさん…?

ヴィオール
仕方がない。
私の占いがどういうものか教えてあげよう。

ミリエル
本当ですか?

ヴィオール
だがちと、その、なんだな。
そう、準備、準備が必要なのだ。
だから、また今度の機会という事で…。

ミリエル
わかりました。お待ちしております。

(ミリエル、去る)

ヴィオール
やれやれ、これは
どうしたものかな。



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【ヴィオール×マリアベル C】
マリアベル
あら、ヴィオールさん。

ヴィオール
これはこれは、マリアベルくん。
今日も変わらずお美しい。

マリアベル
…お褒め頂いて光栄ですけれど、
貴方誰にでもそうおっしゃってますわよね?
貴族を名乗るならそのような軽率なことは
なさらないでくださいます?
貴方一人の行いで、貴族全体の
印象が悪くなってしまいますわ。
わたくし、そのようなことは
耐えられませんの。

ヴィオール
なるほど。では、どうしたら
貴族全体の印象が良くなるのか
ぜひじっくりご教授いただきたい。
そのためには二人で食事に行く必要があるね。

マリアベル
お断りしますわ!わたくし、
軽い殿方は大嫌いですの!

ヴィオール
なんと!これは心外だね。私の愛は
月より重いと自負しているのだが。

マリアベル
軽い人の重い愛なんて、
たちの悪い冗談にしか聞こえませんわ。

ヴィオール
ふむ…重い人間の愛であれば、
受け入れてもらえるのかな?

マリアベル
考える余地くらいなら
生まれるかもしれませんわね。

ヴィオール
けっこう。では、その期待に
見事応えてご覧に入れよう。華麗にね。

マリアベル
ちょっと、ヴィオールさん!?
…誰も期待などしておりませんわよ!?



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【ヴィオール×マリアベル B】
ヴィオール
ふむ…こんなところかな。

マリアベル
なにをしているんですの、
ヴィオールさん。
ずいぶんと足取りが
重いようですけど。

ヴィオール
おぉ、さすがマリアベルくん!
ゆっくり重々しい足取りで
歩くことで醸し出される
この重厚感に気づいてくれるとは!

マリアベル
…はい?

ヴィオール
皆、行軍の邪魔だとか、配給の行列が
無駄に長くなるって困るなどと言って
口々に罵詈雑言を吐き捨てていくので
少々辟易していたところなのだよ。

マリアベル
…少しでも心配したわたくしが
愚かでしたわ。
そんなことで人としての重みが…
って、貴方まさかー!
そんな理由で先ほどの戦いでも
なかなか進軍しなかったんですの!?

ヴィオール
私の威風堂々たる歩みに
敵方が怯んでいたのが痛快だったね。

マリアベル
囲まれて泣きそうになっていたのを
クロムさんたちに助けてもらっておいて
よくそんな口がきけますわね。

ヴィオール
あれは、囮作戦だよ。
おかげで我が軍は大勝だ。

マリアベル
…あぁ言えばこう言う…。
本当に軽薄な人ですのね、貴方。
まったく、同じ貴族として
恥ずかしいことこの上ないですわ。

ヴィオール
おぉう…!軽いに続いて、
浅いと薄いが付け加えられるとは。
人間性のすべてを
否定された気分だよ…。
かつて、これほどまでに
打ちのめされたことは…あぁ。

マリアベル
ヴィ、ヴィオールさん?
そんなに落ち込まなくても…。

ヴィオール
…少し、ひとりにしてくれたまえ。
人生を考え直したい…。

マリアベル
あ、ちょっとお待ちなさい!
なにもわたくし、貴方のすべてを
否定しているわけではありませんのよ!



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【ヴィオール×マリアベル A】
マリアベル
ヴィオールさん、あれから姿を
お見せにならないけど…
どうしているのでしょうか?

ヴィオール
ふふ…私はいつもと変わらず
貴族的に過ごしているとも………。

マリアベル
!ヴィオールさん!?

ヴィオール
ごきげんよう…マリアベルくん…。

マリアベル
ご…ごきげんよう…。
あの、貴方…生気といっしょに
気配まで消えてますわよ。
それに…少しおやつれになった?

ヴィオール
君に人間性が浅いだの薄いだのと
言われて以来、ずっと考えていたのだよ。
どうしたら貴族らしく
重みのある人間になれるのかを…。
…こんなに頭を使ったのは
生まれて初めてのことでね。
食事もろくに喉を通らず
体は重みを失うばかり…。
いっそこのまま痩せ細って
消えてしまいたい気分だよ。

マリアベル
くすっ。

ヴィオール
おぉ…今の私を笑うとは
顔に似合わずひどい人だな、君は。

マリアベル
ふふ、ごめんなさい。
でもわたくし、貴方の哀れを
笑ったわけではありませんわ。
ようやく重みを得たことに気づかない
ヴィオールさんがおかしくて。

ヴィオール
重みを得た…?そうだろうか?

マリアベル
えぇ。わたしくしの言葉と真摯に
向き合って苦しんでいる貴方は
決してこれまでのような
軽い人ではありませんの。
今の貴方となら、貴族同士
お話をさせていただいてもよろしいですわ。

ヴィオール
なんと!それは良かったよ!
それではすぐに店の手配を……。

マリアベル
きゃー!?ヴィオールさんがお倒れに!
だ、だいじょうぶですの!?

ヴィオール
も、申し訳ないが…その前に少し
腹ごしらえをさせてもらえるだろうか。

マリアベル
く、空腹で倒れたんですの!?
もう!人騒がせな!

ヴィオール
今からまさに食事に行こうと
いうところなのに、面目ない…。

マリアベル
本当に貴方という人は…
ふふ、どうしようもない人ですわね。
仕方ありません。お店の手配は
していただかなくて結構ですわ。
今日は特別に、わたくしが
お料理を作って差し上げます。

ヴィオール
な…なんたる幸せ…。



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【ヴィオール×マリアベル S】
ヴィオール
マリアベルくん。

マリアベル
あら、ヴィオールさん。

ヴィオール
この前は手料理を振舞ってくれて
ありがとう。

マリアベル
礼には及びませんわ。
仲間を助けるのは当然のことですもの。
それに、あなたとのお話は
とても面白かったですわ。
特に、お屋敷の中でよく迷子になるのは
わたくしにも心当たりがありますもの。

ヴィオール
ふふん。貴族同士、共通の話題が
見つかって嬉しいよ。
次は私と愛でも語らってみるかね?

マリアベル
あら、またいつもの冗談ですの?
まったく…わたくし、
せっかく貴方のことを見なおしたのに
また軽い人間にお戻りになる
おつもりですか?

ヴィオール
もう私は冗談で
このようなことを言わないよ。
この証拠に、こんなものを
用意してきたのだ。

マリアベル
……指輪!?で、では貴方
本気でわたくしと…!?

ヴィオール
あぁ。私はずっと君のことが
好きだったんだ。
私の愛は月より重いと言っていたのに
君はまともに
取り合ってくれなかったからね。
どうしたら君に認められるか、
そればかり考えていたよ…

マリアベル
倒れるまで考え事をしていたのは、
わたくしに認められるためだったんですの…

ヴィオール
その通りだよ。
その甲斐あって
君と語らう時間をいただくことができた。
でも、それだけでは足りないのだよ。
これからは貴族としての話だけではなく、
人生の伴侶として君と語り合いたい。

マリアベル
…………。
…まったく、貴方という人は
どうしようもありませんわね。
いいですわ。その指輪、
お受け取り致します。

ヴィオール
本当かい!?

マリアベル
わたくし、嘘は大嫌いですの。
言ったことを撤回するつもりはありませんわ。
ただし、わたくしと結婚するからには
幸せにして下さらないと許しませんわよ?

ヴィオール
お安い御用だよ。
ではこの戦争が終わったら、
私の家で手厚く君を迎えることにしよう。
貴族的かつ優雅で華麗に…

マリアベル
なにを言ってますの?
貴方がわたくしの家に来て下さるんでしょう?
わたくしの家には後継ぎの男子が
おりませんもの。

ヴィオール
なんと!嫁ぐのは私の方なのかね!?
ま…まぁ…そういう形もありか…
うん、私は幸せだよ……は、はは…



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【ヴィオール×ベルベット C】
ベルベット
あら…雨。しかし奇妙ね。
空は晴れているというのに。

ヴィオール
いわゆる涙雨というやつだね。
ベルベットくんはご存じなかったかな?

ベルベット
涙雨…?そんなことより
私に気安く声をかけないでくれる?

ヴィオール
おっと、自然な流れで
会話に入れたと思ったのだがね。
やはりなかなかに厚い衣を
身にまとっておいでだ。
まぁもっとも、それを一枚ずつ
脱がせるのが楽しいわけだが。

ベルベット
…挑発しているのなら、
受けて立つわよ。

ヴィオール
あいにく私は、戦いよりも
言葉を交わすのが得意なのだよ。

ベルベット
なら言葉を交わしてあげるわ。

ヴィオール
おぉ、それはありがたい。

ベルベット
向こうへ行きなさい、汚らわしい。
あなたの噂は聞いているわ。
あなたみたいに、自分の家臣の死を
忘れてヘラヘラしている男を見ていると
嫌悪感で吐き気がするわ。

ヴィオール
お…う、これは辛らつな。
剣で斬られるよりも遥かに痛い。

ベルベット
ふん。さあ、得意だというのであれば
なにか言葉を返してみなさい。

ヴィオール
残念ながら、私は女性を傷つける
言葉にはとんと疎くてね。
ここは私の完敗、ということで
退かせていただこう。

ベルベット
ふん…軟弱者ね。



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【ヴィオール×ベルベット B】
ベルベット
ちょっと。

ヴィオール
おや、まさか
君から話しかけてくるとは。
また涙雨が降らねばいいが。

ベルベット
あなた…戦いは苦手だと言っていたわね。
にもかかわらず、先の戦いでは
私に劣らぬ戦果をあげた。
私を欺いていたわね。

ヴィオール
私は言葉のほうが得意だとは言ったが
戦いが苦手だとは言っていない。
もっとも、大切な人々を守ることが
できなかった私の未熟な腕では
戦いが得意だなどと口が裂けても
言えないのは、事実だがね。

ベルベット
…なぜ、最後まで戦わずに
あなたの家臣を捨てて逃げたの?
あなたには、果たすべき責任が
あったはずでしょう。

ヴィオール
…私は領内の人々の安全と引き換えに
自らの身を差し出すつもりだった。
しかし…誰もがヴァルムに屈するのを
潔しとせず、戦って散ることを選んだ。
私という旗印が、彼らから戦いを
放棄する理由を奪っていたのだよ。

ベルベット
だからあなたは、領主みずから
みっともなく逃げて…
家臣たちから戦う理由を失わせた…
そういうこと?

ヴィオール
私自身の都合だけで言えば、そうだ。
しかし残された人々のことを思えば、
非力な卑怯者の言い訳でしかないさ。
どう責められようが、返す言葉もない。

ベルベット
…先日言ったことは、取り消すわ。
あなたは…多くの同胞を失った私と
同じ苦しみを抱えているようね。

ヴィオール
同じではない。

ベルベット
なに…?

ヴィオール
私にはまだ、生きて人々を
助けるという使命…いや、希望がある。
それすらも奪われた君と比べれば
私などしあわせなほうだろう。

ベルベット
ふん…気遣ってるつもり?

ヴィオール
君が抱える苦悩と絶望の闇は、
気遣うことすら許されぬほど深い。
私はただ…君までもが闇に
引きずり込まれぬよう祈るだけだ。

ベルベット
祈りなど、なんの意味も持たない…けど、
あなたの思いは聞いておくわ。



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【ヴィオール×ベルベット A】
ベルベット
…………

ヴィオール
ベルベットくんは、水面に映る月に
なにを思っているのかな?

ベルベット
何か用?

ヴィオール
タグエルは、死して体を離れた魂は
月に還る……と考えるそうだね。

ベルベット
そうよ。だから私たちは、神聖な月を
直接見上げることはしないわ。

ヴィオール
なるほど。じつはこういうものを
用意してきたのだが…

ベルベット
酒器と…酒?

ヴィオール
月に思いを馳せて
杯を傾けるのも一興かと思ってね。

ベルベット
ふっ…こんなところに風流を
解する男がいるとは意外ね。

ヴィオール
まぁ、一杯。

ベルベット
せっかくだから、いただくわ。
…そういえば、あなたは
この戦争が終わったらどうするの?

ヴィオール
もちろん、故郷へ。残してきた家臣や民を
必ず苦境から救うつもりだ。

ベルベット
ならば私が、あなたの希望とやらを
現実にする手伝いをしてあげるわ。
この酒の礼よ。

ヴィオール
そうか。それは…ありがたい。
ふっ…

ベルベット
なにを笑っているの、気持ち悪い。

ヴィオール
気持ち悪…相変わらず
君の言葉は刃のように鋭い。
何、嬉しいのだよ。残してきた
民を救えることはもちろん…
君からそんな言葉を
もらえたことがね。
これこそ二人の絆…
というべきものではないかな。

ベルベット
違うわ。
…酒のせいよ、きっと。

ヴィオール
それは残念。



戻る


【ヴィオール×ティアモ C】
ティアモ
あのぉ、ヴィオールさん。
今、お時間よろしいですか?

ヴィオール
これはティアモくん。
私になにかご用かな?

ティアモ
えっと…ちょっと教えていただきたい
ことがあるんですけど…

ヴィオール
ほう。歴史、占星術、帝王学に剣術、
料理に絵画…なんでもござれだが
イーリス建国以来の才媛ともうたわれる
ティアモくんのお役に立てるだろうか?

ティアモ
その辺りは今のところ間に合ってます。
実は…その…

ヴィオール
言いよどむとは
これはティアモくんらしからぬ…
だがその恥じらいの風情もまた
一涙の憐情を催さずにはおられぬ。

ティアモ
いちいち口に出して言わないでください!
それでなくても恥ずかしいのに…

ヴィオール
いや、すまない。君の可憐な姿を
見ていると口に出さずにはおれんのだよ。
では、私がその悩みの元を
当てて見せようか?

ティアモ
そんなことが
わかるんですか?

ヴィオール
うむ。華麗にして一途なティアモくんは
その一途さゆえ、つい人に強く当たってしまう。
だが、その後常に悔いがつきまとう。
あーぁ、この性格なんとかならないかしら…
そんなところではないかな?

ティアモ
す、すごい…!どうしてそこまで
わかっちゃうんですか…?

ヴィオール
なに、簡単なことさ。
少し風に耳を澄ませてやるだけで
たいがいのことは漏れ聞こえてくる。

ティアモ
え…それって、噂話に聞き耳を
立ててたってことですか?

ヴィオール
風情のない言い方をすれば
そうだろうね。

ティアモ
…やっぱり、直した方がいいのかしら。
このなんでもはっきり言っちゃう性格。

ヴィオール
そんなことはないぞ。
陰口ばかり言われているわけではない。
むしろ、感謝をしている声の方が…

ティアモ
はあ…どうしたらいいんだろう…

ヴィオール
おい、人の話は最後まで…
…行ってしまった。
結構落ち込んでいるように見えたな。
大丈夫だろうか…



戻る


【ヴィオール×ティアモ B】
ヴィオール
ティアモくん。最近、元気がない
ように見えるのだが。

ティアモ
そうですか?あたしは元気ですよ。
戦場でもいつも以上に…

ヴィオール
悩み事は、忍ぶれど色に出るもの。
一目にはいつものごとき可憐な花も
人知れず見せるその顔は憂いに満ちて…

ティアモ
…それも、風の噂ですか?

ヴィオール
まさか。君の心の苦しみは
吹けば飛ぶようなものではないだろう。

ティアモ
…だったら、よかったです。
あんまり人に知られたくないですから。

ヴィオール
なぜだ?

ティアモ
だって、悩んでるのを人に知られるのって
なんだか負けたみたいじゃないですか。

ヴィオール
なるほど、負けたみたいか。
勝負に例えるのはティアモくんらしい。
しかし、それならなぜ私に?

ティアモ
…ヴィオールさんには
大丈夫な気がしたんです。
はっきり言い過ぎるこの性格も
うまく受けとめてくれそうで。

ヴィオール
ほほう。
…なるほど、罪作りなものだな、私も。
それは私への秘めたる想いの表れ、
平たく言えば愛の告白……

ティアモ
違います。

ヴィオール
そんな、はっきりと
否定しなくても……
まあよい。私でよければ、
いつでも話にきたまえ。
その麗しき顔に
かげりは似合わぬからな。

ティアモ
はい!



戻る

【ヴィオール×ティアモ A】
ティアモ
ヴィオールさん!

ヴィオール
やあティアモくん
今日も変わらず麗しき姿だね。

ティアモ
ふふふ…相変わらずですね。
少しいいですか?

ヴィオール
君に対して閉じているわが心の扉はないさ。
どうしたのかね?

ティアモ
今日はちょっとお礼を言いたくて。

ヴィオール
お礼?

ティアモ
はい。最近、けっこう吹っ切れてきたんです。
もう色々と思い悩むのはやめようって。

ヴィオール
ほう。それは良かった。
だが、私は何もしていないぞ。

ティアモ
いえ、あたしの話を
色々と聞いてくださいました。
ヴィオールさんに話をしているうちに
自分の中でも整理がつくようになって
そうしたらモヤモヤした感じが
なくなてきて
悪いところは悪いところで改める、
それでいいって思えるようになったんです。

ヴィオール
…悩みは人に話せば
その半分は解決するとも言う。
君の麗しい姿に生気を取り戻すことに
私がお役に立てたのならうれしいよ。

ティアモ
ええ、人に知ってもらえてる。
それだけでも楽になれました。
あたしってバカですね。人に知られたら
負けたみたいなんて言っていて。

ヴィオール
他の者にも、その素直さで接することだ。
大輪の花は、その姿を多くの者に見せることで
より光り輝くというものだよ。

ティアモ
はい、ありがとうございます。
ヴィオールさんに相談してよかったです。

ヴィオール
うむ、その気持ち、
やはり私に対する……

ティアモ
だから違いますって。



戻る


【ヴィオール×ノノ C】
ノノ
うぅ…ぐすっ。
転んですりむいちゃった…

ヴィオール
おや、怪我をしてしまったようだね。
見せてもらってもいいかな?

ノノ
う、うん。

ヴィオール
ふんふん、これをこうして…と。
これでだいじょうぶだよ。
応急手当をしておいたからね。

ノノ
ありがとう!

ヴィオール
礼にはおよびませんよ、ノノくん。

ノノ
ノノくん…かぁ。
前から思ってたんだけど、
ノノは女の子なのに、
どうしてくん付けで呼ぶの?

ヴィオール
おっと失礼。これは私が相手を呼ぶ時の
癖のようなものでね。
もしかしてお気に召さないのかな?

ノノ
うーん…でも、ノノはノノだから、
ノノって呼んで欲しいな。

ヴィオール
滅相もない。私が他人を呼び捨てるなど
貴族的な流儀に反するよ。
特にノノくんにはね。

ノノ
えー!どうして?

ヴィオール
ノノくんは千年を超えて生きているんだろう?
我々の偉大な祖先と同じときを過ごしていて、
いわば神にも近いような人だ。
そんな人を呼び捨てることなどできないよ。

ノノ
…ノノ、なんかすごく
おばあさんになった気分…

ヴィオール
何を言うんだね!ノノくんは
今でも若く、華麗に美しいではないか!

ノノ
えへへ、そうかな?
ノノ、美しい?

ヴィオール
あぁ、その通りだよ。

ノノ
ヴィオールもかっこいいよね。
さすが女たらしの優男って感じ?

ヴィオール
ノ、ノノくん!?どこでそのような
下品な言葉を覚えてきたんだい!?

ノノ
え、みんな言ってるよ?

ヴィオール
なんと!それは心外だ!



戻る


【ヴィオール×ノノ B】
ノノ
はぁ…おなか空いたな…
お食事まだかな…

ヴィオール
! 空腹とは良くないな。
すぐに食べるものをお持ちしよう。

ノノ
えっ、ヴィオール!?
どこ行くの?ヴィオールぅー!!!
…あ、戻ってきた。

ヴィオール
お待たせしてすまないね。
野菜をわけてもらってきたよ。華麗にね。

ノノ
あ…ありがとう、ヴィオール。
でも…ごめんね。
ノノ…お野菜あんまり好きじゃないの…

ヴィオール
なんと!それはすまなかったね。
ではすぐに他の物を取りに…!

ノノ
待って、ヴィオール!
ノノ、食べ物を取ってきてくれるより、
お食事の時間まで
ヴィオールがいっしょに
遊んでくれるほうがうれしいな。

ヴィオール
そうか。では…なにをして遊ぼうか?

ノノ
竜追いかけっこ。

ヴィオール
えー…それは、
どのような遊びなのかな?

ノノ
竜になったノノがヴィオールを
追いかけて、捕まったら負けだよ!

ヴィオール
・・おぉう…それはまた、
人生の終わりを予感させる遊びだね。

ノノ
はい、じゃあノノが一万数えるあいだに
ヴィオールは隠れてね。

ヴィオール
い、一万…?
これが時間感覚の違いなのか…?

ノノ
いくよぉ、い〜ち…にぃ〜…
さぁ〜ん、しぃ〜…

ヴィオール
あぁ…まるで命の残り時間を
数えられてるような気分だね…
悪いが、本気で逃げさせてもらうよ!
私も、命は惜しいからね…!!



戻る


【ヴィオール×ノノ A】
ノノ
あはは。今日も楽しかったね、
竜追いかけっこ。

ヴィオール
きょ…今日も華麗に寿命が縮んだよ。
本当に…喰われるかと思った…!!

ノノ
何か言った?ヴィオール。

ヴィオール
い…いや。ノノくんは本当に
遊ぶのが好きなんだねと言ったのだよ。

ノノ
うん。ノノ、遊ぶの大好き!
だって長い間、誰も
ノノと遊んでくれなかったから。
でも、この軍の人たちは
みんな遊んでくれるから大好き!!

ヴィオール
そうか…それは辛かったね。
優雅に心中お察しするよ。

ノノ
ありがとう!じゃあ美オール、
これからもずーっとノノと遊んでね!
えへへ…竜追いかけっこ楽しいし、
ノノ、いっぱい遊べてうれしいよ!

ヴィオール
これから…ずっと…竜追いかけっこ…
命がいくつあっても足りないね…
しかし、私はこの笑顔を裏切れない…!

ノノ
ヴィオール?
なにぶつぶつ言ってるの?

ヴィオール
あ…ノノくんが喜んでくれれば
私も貴族的に嬉しいと言ったのだよ。

ノノ
そっかぁ!!ヴィオールも
竜追いかけっこが気に入ったんだね!

ヴィオール
えっ!?

ノノ
もー、それならもっと早く
言ってくれればいいのにー!
仕方ないなぁ…
今日だけもう一回してあげるね!
いーち、いーい、さーん…

ヴィオール
ひぃー!!またしても
死のカウントダウンが始まってしまったよ!?
ちょちょちょっと待ってくれノノくん!
ノノくーーーん!?

ノノ
なぁに、ヴィオール?

ヴィオール
あ…あの、竜追いかけっこも良いのだが、
もっとほかの遊びも模索してみないかね?
その…あまり竜石をたくさん使うと
ノノくんが疲れてしまうだろう?

ノノ
ううん!ノノ、ヴィオールのためなら
頑張れるから大丈夫だよ!
よーん、ごー、ろーく…

ヴィオール
あああ…なんと要らない心遣いを!!
はぁ…もうわかったよ。
ノノくんがそこまで言うのなら
私もノノくんのために全力で
お相手させていただこう!!

ノノ
なーな、はーち、きゅーう、じゅーう…



戻る


【ヴィオール×ノノ S】
ノノ
…………

ヴィオール
どうしたんだい、ノノくん。
今日は竜追いかけっこはしないのかね?

ノノ
うん。

ヴィオール
なんと!ノノくんが
そんなことを言うとは、貴族的に意外だね!
私としては嬉しい限りなのだが…
も、もしや、何か別の遊びでも
考えついたのかな…?

ノノ
ノノ、結婚したい。

ヴィオール
ほっ…結婚ごっこか。
うん、なかなか安全な遊びで良いではないか!
それでは私は牧師の役でもしようかな?
華麗で優雅な牧師を演じきって見せよう。

ノノ
違う!ヴィオールは
花婿さんでしょ!

ヴィオール
なんと!?花婿とな!?
うーん、ごっこ遊びとはいえ
ノノくんの花婿というのは不思議な気分だ…

ノノ
だから、違うっては!
ごっこ遊びでもないの!

ヴィオール
ごっこ遊びでもない…?
ノノくん、まさか…!

ノノ
うん!ノノ、ヴィオールと
結婚したいの!駄目?

ヴィオール
な、なななんと!?
本気の求婚だったのかい!?

ノノ
そうだよ!!
毎日あんなに追いかけてたのに、
気付かないなんて、ヴィオールの鈍感!

ヴィオール
確かに嫌と言うほど追いかけられたが、
あれはただの鬼ごっこではないか!

ノノ
…ヴィオール、ノノのこと嫌い…?

ヴィオール
う…!そ…そんなことは…

ノノ
じゃあ好きなんだね!
よかった!ノノも大好きだよ!

ヴィオール
うぅ…そういうことでも…

ノノ
あのね…ノノ、
ずっと前からヴィオールのことが好きだったの。
ノノはずっと一人だったから、
ヴィオールが遊んでくれて嬉しかったんだよ?
ヴィオールがノノのさみしい気持ちを
追い払ってくれたの!
だから、これからずっと一緒にいられたら
とってもうれしい!

ヴィオール
…ノノくん。
…わかったよ。確かに君といる時間は
私にとっても悪いものではなかった。
君がそこまで言うなら
私もその気持ちに応えようではないか。
結婚しようか、ノノくん。
ごっこ遊びなんかではなく、本当に。

ノノ
ほんとに!?やったー!!
じゃあ指輪買いに行こうよ!
結婚する人同士は指輪を渡すんでしょ!?

ヴィオール
そうだね。貴族的で品のある、
華麗にして優雅な指輪を求めに行こう!

ノノ
すごーい!
ノノ、とってもたのしみー!



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【ヴィオール×リベラ C】
リベラ
…この人数で行軍すると
廃棄物もそれなりの分量になりますね。
少々手伝うとしましょうか。
むっ、なかなか重いですね…
…?急に、軽く…?

(ヴィオール、現れる)

ヴィオール
君の細い腕に
このようなものは似合わないね。

リベラ
ヴィオールさん…?

ヴィオール
これは私が運んでおこう。
その代わり君には、これを。

リベラ
これは…薔薇を、私に?
ありがとうございます…。

ヴィオール
こんな廃棄物の臭いよりも、
薔薇の香りの方が相応しいだろう?」
君のような、美しい女性にはね。

リベラ
………

ヴィオール
どうしたのかね、リベラくん?

リベラ
…私はこれでも男です。
よく見てから声をかえてくださいね、
ヴィオールさん…。

ヴィオール
ははは!リベラくんは
冗談がお好きなのか…
…い、いや…そう言われれれば…
あらためて見ると…!

リベラ
時折間違えられることがあるのです。
紛らわしくて申し訳ありません。

ヴィオール
あ、謝ることなどない。
私が勝手に誤解しただけなのだ。
それにしても、なんたる不覚…
この私が性別を見誤るとは…!

リベラ
あの…だいじょうぶですか?

ヴィオール
おぉ、その憂いを帯びた瞳も美しい…
が、男なのだな…むうぅ…!

リベラ
はい…すみません…。



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【ヴィオール×サーリャ C】
サーリャ
…………

ヴィオール
…………

サーリャ
…猫になりなさい。

ヴィオール
ふにゃ〜お。

サーリャ
うふふ…上手よ。次の呪いは…
深い眠りの淵へといざなう…

ヴィオール
ぐぅ…

サーリャ
うふ…うふふふ…こんなに呪術に
耐性のない人は初めて…逸材だわ。

ヴィオール
ぐぅ…おぉう、これは…
美しい…すぐ、に…婚礼の…むにゃ。

サーリャ
…目覚めなさい。

ヴィオール
はっ。私としたことが
こんなところで眠ってしまうとは…
しかし惜しいことをした。
もう少しで誓いの口づけを
交わすことができたというのに。
甘美な夢は幻のごとく…か。

サーリャ
…………

ヴィオール
おっと、これはサーリャくん。
私になにかご用かな?

サーリャ
貴方…いいわ。

ヴィオール
なんと、まさか君のような
美しいご婦人からそのような
麗しの言葉をいただけるとは。
先ほどの夢は正夢だったということか。

サーリャ
…くだらないことを言ってないで
向こうの小川に橋でも架けなさい…

ヴィオール
…はっ、仰せのままに。

サーリャ
うふふ…すごいわ…難しい呪術も
おもしろいように成功する…。



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【ヴィオール×サーリャ B】
サーリャ
…営舎の壁を直しなさい…

ヴィオール
はっ。

(暫し後)

サーリャ
千人分の兵糧を…調達しなさい。

ヴィオール
はっ。

(暫し後)

サーリャ
次は…どうしようかしら…

ヴィオール
なんなりとお申し付けください。

サーリャ
!?貴方…今なんて?

ヴィオール
なんなりとお申し付けください、と。

サーリャ
待ちなさい…貴方、これまでの
行ないを…自覚しているの…?

ヴィオール
えぇ、もちろん。

サーリャ
そんなはずは…呪いにかけられた者は
その間の記憶などもたないはず…

ヴィオール
おっと…呪いとは
そういう仕組みだったか。
なにぶん、こういうことは
初めての経験なものでね。

サーリャ
貴方まさか…
呪いにかかったふりを…!?
なぜ…そんなことを…
私を馬鹿にしているの…?

ヴィオール
まさか。女性の要求には
否を申さぬ主義なのだよ、私は。

サーリャ
だったら、私が言えば、貴方
私のために命を投げ出せるの?

ヴィオール
必要とあらば。

サーリャ
必要…それでごまかしたつもり?
口ほどにもないのね…つまらない。

ヴィオール
私は、戯れは言っても
偽りを口にすることはない。
時が来れば、
おのずとわかるさ。

サーリャ
…ふん…



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【ヴィオール×サーリャ A】
サーリャ
貴方…馬鹿なの…!

ヴィオール
お叱りはごもっとも…
もう少しうまく対処するつもりだったが
無様な姿を見せてしまった。
淑女の前で情けない…

サーリャ
そういうことを
言ってるんじゃないわ!
どうして…?

ヴィオール
…なにか不思議なことでも?

サーリャ
どうして、私なんかをかばったの?
敵に…刺されてまで…!

ヴィオール
決まっている。
必要があったからさ。

サーリャ
私が…命をかけられるのかって…
言ったから?

ヴィオール
そういう…ことになるかな。

サーリャ
なぜ…そんなことが
…できてしまうの?
自ら命をかけてまで…
呪術を使っても不可能なのに…
呪われてもいない貴方が…
なぜ…?

ヴィオール
…私はかつて、多くの人間の命を
預かる立場にいた。
しかしヴァルム帝国の侵攻を
止めることができず…
守るべき人たちを不幸にしてしまった。
許されざる罪を背負ったのだ。
だから、誰かが自分に
なにかを求めるのであれば…
それに応える生き方をしよう、
そう心に誓ったのだよ。
たとえそれが、意味のない
贖罪だったとしても…ね。

サーリャ
…理解できないわ。

ヴィオール
ははっ、正直な人だ。
だが、そこがまたいい。

サーリャ
…なんだというの、貴方は…

ヴィオール
この通り、
非の打ちどころのない紳士だが?

サーリャ
死にそうに青白い顔をして…
紳士が聞いてあきれるわ…

ヴィオール
これは手厳しい。
しかしそれもまた魅力的で…

サーリャ
…もういいわ。
その軽い口を閉じなさい…
重い傷口といっしょに
縫い合わされたくなければね…



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【ヴィオール×サーリャ S】
ヴィオール
サーリャくん。
先日の愛情深き看護、とても感動した。
ついては、返礼にこんなものを
用意してみたのだが
受け取っていただけるかな?

サーリャ
…指輪…?それを贈ることが…
どういう意味かわかっているの…?

ヴィオール
もちろん。君のために
命を投げ出すという約束を果たすため
常にそばにいてその機会を待つのが
最善だと考えたのだよ。

サーリャ
…ひとつ聞くけど…もし私以外の人間が
命を投げ出せと言っていたとしても…
貴方は同じことをするの…?

ヴィオール
いや…ここしばらく、
それについて考えてみたが…
どうやら私は、君のためでなければ
命までは投げ出せないようだ。

サーリャ
…なぜ、私なの…?

ヴィオール
男と女が惹かれ合うことに
理由を求めるのは無粋というもの。
ただ、強いて言うのであれば
君の優しさに惹かれた。

サーリャ
私が、優しい…?冗談でしょう。

ヴィオール
君が私に橋を架けさせたのは
近くの子どもたちのため。
営舎の壁の修復や、兵糧の調達は
この軍のため。
自分の意のままに動く男を使って
他人の利益を考えた君は
とても優しく…
すばらしい女性だと思う。
そんな君と交わした約束は
私にとって最高の名誉になる。

サーリャ
そう…でも、悪いけど…
約束は破棄するわ…

ヴィオール
おっと…私から名誉を奪うと
おっしゃるか。

サーリャ
代わりに…
新しい約束をあげる…
これからは…
私のために…生きなさい。

ヴィオール
!それで、よろしいのか?

サーリャ
えぇ…ただし…この約束は
永遠に失効することはないわよ。

ヴィオール
それこそまさに私の望みとするところ。
このヴィオール、身命を賭して
君のために行き続けることを
約束しよう。



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【ヴィオール×オリヴィエ C】
オリヴィエ
た〜らら〜たんたん♪

ヴィオール
ほう…

オリヴィエ
えっ…!だ、誰ですか…!?

ヴィオール
おっと、これは失礼。
驚かせてしまったかな?

オリヴィエ
あ…よかった…
ヴィオールさんでしたか…

ヴィオール
おやおや、ずいぶんと
信頼されているようだね。
この場合、男としては
喜ぶべきか否か。

オリヴィエ
え…?なんですか…?

ヴィオール
いや、気にしないでくれたまえ。
それより、今の踊りだが…
なぜひとりで踊っていたのかな?
どうやら独学のようだが。

オリヴィエ
!わかるんですか…!
この踊りがふたりで踊るものだって。

ヴィオール
いささか心得があるのでね。

オリヴィエ
あの…もしご迷惑じゃなければ
踊り方を教えてくれませんか?
ヴィオールさんの言う通り、
この踊りは独学で…
ひとではこれ以上きちんと
踊るのは無理だと思っていたんです…

ヴィオール
女性からの誘いを断るなど
紳士にはあり得ぬこと。
喜んで、講師を務めさせていただこう。

オリヴィエ
はい…!
ありがとうございます…!



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【ヴィオール×オリヴィエ B】
ヴィオール
そう、次は前、前、うしろ。

オリヴィエ
こ、こうですか…?

ヴィオール
おぉう、すばらしい。
並々ならぬ上達ぶりだ。

オリヴィエ
うふふ、ヴィオールさんの教え方が
すごく丁寧なおかげです…

ヴィオール
女性を扱うのは、ひな鳥をなでるが
ごとく…を心がけているのでね。

オリヴィエ
ひな鳥…私がまだ子どもだから
優しくしてくれてるということですか…?

ヴィオール
おやおや、こちらのお嬢さんはまだ、
自分の魅力に気づいていないらしい。

オリヴィエ
魅力…?
そんなもの、私には…

ヴィオール
その奥ゆかしさこそ、君が持つ
もっとも美しい魅力のひとつだろう。

オリヴィエ
そ、そうですか…?

ヴィオール
そうだとも。
だからこそ君の踊りは
多くのものに勇気を与える。
もっと自分に自信をもつことだ。
そうすれば美しさはさらに増すだろう。

オリヴィエ
ありがとうございます…
そ、そういう風に言ってもらえると
お世辞でも、うれしいです…

ヴィオール
お世辞などではないぞ。
私はいつも心の底から本音で語っている。

オリヴィエ
うふふ…だめですよ。
他の女性にもそんな感じで
語ってるの、知ってますから…

ヴィオール
もちろん他の女性にも
本音で語っているぞ。

オリヴィエ
…な、なんかあやしいですけど…
そういうことにしておきます…

ヴィオール
うむ。それでよい。
さあ、続けるぞ。

オリヴィエ
はい…!



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【ヴィオール×セルジュ C】
セルジュ
ヴィオールさん、そろそろ
訓練の時間ですわ。

ヴィオール
おや、もうそんな時間かね。
では準備を…

セルジュ
もう終わっています。
さあ、すぐに行きますよ。

ヴィオール
いつもながら、手際のいいことだ。
さすがだね。

セルジュ
褒めてもなにも出ませんよ。

ヴィオール
いや、冗談で言っているのではない。
本心からそう思っているのだよ。
私が領地を奪われてさえいなければ
今ごろ君は――

セルジュ
それはヴィオールさんも同じでしょう?
そんなことは行っても詮ないこと。
今は、目の前にある現実と
いかに向き合うかがすべてですわ。

ヴィオール
目の前の現実か。
そういう意味で言うならば、セルジュくん。
君はもう自由だ。
私に付き従う必要などない。
私たちを主従としていた器は
壊れてしまったのだからね。

セルジュ
私はあなたが領主だから
付き従っているのではありません。

ヴィオール
! まさか…君は私を
愛してしまったのか?

セルジュ
…冗談も度が過ぎると
ミネルヴァちゃんに噛みつかせますわよ。

ヴィオール
うむ、私が悪かった。
命だけは助けてくれたまえ。



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【ヴィオール×セルジュ B】
ヴィオール
…………

セルジュ
まだ…悔やんでおられるのですか?

ヴィオール
おや、セルジュくんか。
何のことだね?
私は先日出会った御婦人への
口説き文句に悩んでいたところだよ。

セルジュ
それが本当なら、ミネルヴァちゃんに
噛みつかせるだけですが…
本当は、ヴァルムに領地を奪われた責任を…
感じていらっしゃるのですね。

ヴィオール
笑ってくれていいよ。
こんな情けない男を。

セルジュ
…笑えるわけがないでしょう。
ヴァルム帝国の侵攻に屈したことに
誰よりも苦しんだのが誰かを…
もっとも間近で見てきたというのに。
もしヴィオールさんを笑う者がいれば、
ミネルヴァちゃんと一緒に成敗しますわ。

ヴィオール
嬉しいことを言ってくれるね。
忠義だけで言える台詞ではない。
やはり、
君は私を愛してしまっていたのか…

セルジュ
…うふふ。

ヴィオール
おぉう、その刺すような冷たい笑み、
久しぶりに見た気がするよ。

セルジュ
冗談はさておき…あなたのことだから
あれは仕方のないことだったと言っても
ご自身を責めるのをやめては
くださらないのでしょう?

ヴィオール
自分を許す理由を見つけるのが
こんなに難しいとは思わなかったよ。

セルジュ
そうでしょうね…ヴィオールさんなら。
でも、ひとつだけ約束してください。
御自身の命を軽んじ、
自暴自棄になるのだけはおやめください。

ヴィオール
…わかった、約束しよう。
その代わりと言ってはなんだが…
もしセルジュくんが私のもとを離れたいと
思ったそのときは
自分のことだけを考えて
決断してくれたまえ。
間違っても、私のことを気にかけて
決断を鈍らせるのはやめたまえよ。

セルジュ
あら、そんなこと言われるまでも
ありませんわ。

ヴィオール
そ、そうか…ならばいい。
…少しくらいは、私のことで
気持ちを鈍らせても構わないのだよ?

セルジュ
御心配なく。



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【ヴィオール×セルジュ A】
ヴィオール
今、私たちの故郷は
どうなっているのだろうね…

セルジュ
それを知るためにも、一刻も早く
この戦いを終わらせませんと。

ヴィオール
戦いが終わったら…セルジュくんんは
どうするつもりなんだね?

セルジュ
もちろん、ヴィオール領の再復のために
帰郷するつもりでおりますわ。
ヴィオールさんは?
どうなさるおつもりですの?

ヴィオール
我が領には私が必要だよ。
当然、私も戻るつもりだ。

セルジュ
それで、よろしいのですか?
あの地はヴィオールさんにとって
あまりにつらい思い出ばかりが
刻まれているのでは?

ヴィオール
それ以上に、幸福な記憶も数多く
刻みこまれているよ。
そのほとんどの場面で、
セルジュくん…君が共にいる。
私という人間にとって最大の幸福は
君と巡り合えたことなのだろうね。

セルジュ
あらあら。口説く相手を間違えてますわよ、
ヴィオールさん。

ヴィオール
ふむ…まじめに感謝の気持ちを
伝えるのも、難しいものだね。
これも日頃の行ないが招いた
天罰というものだろうか。

セルジュ
まじめに向き合うには、
私たちは近づき過ぎましたわ。

ヴィオール
ふっ…そうかもしれないな。



戻る


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