縮緬遊戯堂・紫龍館
ファイアーエムブレム覚醒 攻略ファイアーエムブレム覚醒 攻略
支援会話一覧


【リズ×フレデリク C】
リズ
あれー、おかしいな。
こっちに来たと思ったのに。
あ、いたいた…ん?
真剣な顔…なにしてるんだろう?

フレデリク
リズ様ではありませんか。
私に何か御用でしたか?

リズ
フレデリク、こんなところで
なにやってたの?

フレデリク
軍の装備に不良品がないか
確認していました。

リズ
あ、じゃあわたしもやる!

フレデリク
いけません。
刃をうっかり触ると危険です。

リズ
けち。昔はいつもいっしょに
遊んでくれたのに〜。

フレデリク
リズ様にも私にも、
立場というものがあります。

リズ
あーあ、つまんないの。

フレデリク
それより、
何か御用があったのでは?

リズ
あ、そうだった…
フレデリクにお願いがあるの。

フレデリク
なんでしょう?

リズ
みんなにやってたみたいに、
わたしにも稽古をつけて。
わたし、強くなりたいの。
みんなの足を引っ張らないくらい…
ううん、みんなを守れるくらい。

フレデリク
わかりました。そういうお話しでしたら、
喜んでお引き受けしましょう。
ただし、手加減は致しません。
よろしいですね?

リズ
はい!



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【リズ×フレデリク B】
フレデリク
さあ、リズ様。
今日も特訓の時間ですよ。
ちなみに、
逃げようとしても無駄ですよ。

リズ
うへえ…
あんなこと言わなきゃよかったー…
ねえフレデリク、
わたしもう疲れたよー。
こないだの訓練してから
体がばきばきだよー。

フレデリク
ふだん鍛えていないから
そのような体たらくなのです。
強くなりたければ
無駄にできる時間はありませんよ。

リズ
そんなこと言ったって、たまには
息抜きしないと死んじゃうよー。
ねえねえ、フレデリクは
息抜きとかしないの?

フレデリク
息抜きですか?
特に必要ありませんが…

リズ
どうして?そんなにいつも
張り詰めてたら切れちゃうよ。

フレデリク
私はクロム様とリズ様を
お守りするためにここにいます。
主君を守るために生きる、
それが騎士というものです。

リズ
…ほんとは息抜きの仕方、
知らないだけだったりして。

フレデリク
…………

リズ
あ、あれ?当たっちゃった?

フレデリク
…無駄話はここまでですよ。
今日は、弓のかわし方です。

リズ
弓のかわし方は知ってるのに、
話のかわし方は下手だよね。

フレデリク
…………

リズ
しょうがない、ここはわたしが
ひと肌脱いであげるからね。
わたしが先生になって
息抜きの仕方、教えてあげる。
息抜きにかけてはわたしは
右に出る人はちょっといないよ。

フレデリク
リズ様。
そんなことをしている暇は…

リズ
無理にでも暇を作らなきゃ
フレデリクは息を抜かないでしょ。

フレデリク
無理に暇を作って息抜きを教わる
というのはいかがなものでしょうか…?

リズ
はいはい、屁理屈をこねないの。
行くよ、フレデリク!

フレデリク
困りました……



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【リズ×フレデリク A】
リズ
フレデリク、どこー?
特訓の時間だよー。

フレデリク
…………

リズ
あ、いた。
どうしたの、そんなとこに隠れて。
こないだは
息抜き楽しかったよね!

フレデリク
そ、そうですね…
特に目的もなく
気の向くままにうろうろしたり、
野原に寝そべって
ぼんやりしたりしましたね…

リズ
どう?
少しは息抜きわかった?

フレデリク
そうですね……
息抜きは、とても疲れます。
訓練でも戦いでも、
これほど疲れたことはありません…

リズ
ふだん怠けてないから
そんな体たらくなのよ。

フレデリク
…………

リズ
フレデリク…
もしかして、楽しくなかった?

フレデリク
あ、いえ…楽しくない、
というわけではありませんよ。
リズ様と一緒にあちこち見て回るのは
とても良い経験でした。

リズ
良かった!
そう言ってもらえると嬉しいな。

フレデリク
私も、リズ様に
喜んでいただけて幸いです。

リズ
じゃあ、今日も続き行こうね!

フレデリク
いえ、今日は訓練です。
一日交代制にしましょう。

リズ
けちー。



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【リズ×フレデリク S】
リズ
ねえ、フレデリク…
あれ、今何隠したの?

フレデリク
…なんでもありません。
どうしました、リズ様?

リズ
だめ、それ見せて。
ごまかすの下手なんだから。
それって、こないだの息抜きの時、
こっそり買ってた指輪でしょ。

フレデリク
…困りましたね。ばれていたのですか。

リズ
えへん。フレデリクがわたしに
隠し事するなんて無理むり。

フレデリク
では、これを渡したい相手が…
あなたであることも?

リズ
あ、やっぱりそうなんだ。
なんとなくわかってたけど、
でも、ほっとしたよ。

フレデリク
困りましたね。色々と
告白の言葉を考えていたのですが…
…長い付き合いというものは
厄介なものです。

リズ
もう十年以上だもんね。
ねえ、フレデリク。知ってた?
わたしの初恋の人が、
フレデリクだったってこと。

フレデリク
そうなのですか?

リズ
あー、やっぱり気づいてなかった。
鈍感だなぁ、フレデリクは。
まあいいや。
ちゃんと夢が叶ったし。

フレデリク
夢?それは…どういうことでしょうか?

リズ
初恋の人のお嫁さんになることに
決まってるでしょ。

フレデリク
…決まっているのですか。

リズ
フレデリクの夢は?

フレデリク
リズ様が私のそばで、私より一日でも
長く生きてくれること…でしょうか。

リズ
しょうがない。
その夢、叶えてあげる!

フレデリク
ふふ…ありがとうございます。

リズ
幸せになろうね、フレデリク!

フレデリク
はい、リズ様。



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【リズ×ヴィオール C】
ヴィオール
さぁ、この手紙を届けておくれ。

リズ
ヴィオールさん?

ヴィオール
おっと、これはまずいところを
見られてしまったね。

リズ
まずいところ…って、
言わなきゃわからなかったのに。

ヴィオール
ははは、それはそうだ。
私としたことが軽率だったね。

リズ
…で、なにしてたの?

ヴィオール
鳩に、手紙を結んで
送り出したのさ。

リズ
あ、知ってる!
伝書鳩っていうやつだよね。
でもどうしてそれを見られると
まずいの?

ヴィオール
一応、私はこの軍の客将のような
扱いになっているからね。
大将の許可なく文書のやりとりを
するのはあまりよろしくないのさ。

リズ
大将…ってお兄ちゃんのこと?
だったら気にしないと思うけど…。

ヴィオール
クロムくんの器であればそうだろう。
だが、その周りの人々は違う。
今も、私を完全には信用していない
御仁がいるようだからね。

リズ
そうなんだ…でも、それだったら
ちゃんと許可をもらえばいいのに。
堂々としてれば、
誰も怪しまないんじゃない?
あ、そうだ!わたしがお兄ちゃんに
頼んできてあげるよ!

ヴィオール
あ、リズくん!
…やれやれ、どうしたものかな。



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【リズ×ヴィオール B】
リズ
ヴィオールさん!
伝書鳩、使ってもいいって!

ヴィオール
ほう。文書の内容も聞かずに
許可を出したのか、クロムくんは。
器は認めるが…甘いな。
若さゆえ、ということだろうか。

リズ
あ、それはわたしが適当に
理由をつけたからだよ。
故郷に残してきたご両親と
やりとりするためだって。

ヴィオール
…想像で物を言うのはいけないな、
リズくん。
そんなことを言って、私が本当に悪いことを
考えていたらどうするつもりなんだい?

リズ
え、だってヴィオールさんは
悪いことなんて考えてないじゃない?

ヴィオール
…ふっ。ははははは。
すごいな、君たち兄妹は。

リズ
え?え?どうして笑うの?

ヴィオール
いや、失敬。あまりに無邪気で
思わず気持ちが緩んでしまった。

リズ
あー、馬鹿にしてるんでしょ!
わたしたちが子どもっぽいって!

ヴィオール
とんでもない。
心の底から感心しているのだよ。
高貴な立場にいる者は、どうしても
人を疑わざるをえないんでね。
その点、君たちには
そんな苦労もなく…

リズ
えーっと、わたしたち、一応
王族なんですけど…

ヴィオール
むっ、そ、そうだったかな。
だが、高貴な者には
崇高な義務がともなう。
義務を果たすゆえの悩み、苦しみ
それは背負った者にしか分からないものさ。
ああ、選ばれし者の恍惚と不安……

リズ
それって、今、お兄ちゃんが
背負ってる以上のもの?

ヴィオール
うっ、いや、まあ、人にはそれぞれ
事情というものがあるからね。
それをひとくくりには……

リズ
…ヴィオールさん、だんだん
言ってることがメチャクチャになってるよ。

ヴィオール
な、なにを言うんだ。そんなことはないよ。
私は常に終始一貫している。
…で、なんの話だったかな。

リズ
伝書鳩の話だよ!
ヴィオールさんは、別に悪いことを
考えているわけじゃないって。
それで、結局
どんなことを書いてるの?

ヴィオール
それは教えられないな。

リズ
あ、ひっどーい!
教えてくれたっていいじゃない。

ヴィオール
秘密は隠してこそ蜜の味がするものだよ。
…だが、この味も悪くはないな。

リズ
それって、内緒にしてる味?

ヴィオール
違う。君が私を信じてくれている味だよ。
信頼という味もまた格別なのだな。
うむ、ひとつ勉強になった。
感謝するよ、リズくん。

リズ
…わたしは、なーんか
すっきりしないんだけど。



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【リズ×ヴィオール A】
ヴィオール
ふむ…
今日は戻ってくるのが遅いな…

(リズ、現れる)

リズ
あ、ヴィオールさん。
伝書鳩を待ってるの?

ヴィオール
む…そんなことはないぞ。
私は夕暮れにしずむ景色をながめながら
優雅なひと時をすごしていただけさ。

リズ
ふーん、そうなんだ。
じゃあ、これはいらないんだね。

ヴィオール
むっ!
それは私の伝書鳩!

リズ
さっき、わたしの部屋に
飛び込んできたの。
さっき雷がなってたから、
びっくりして戻る場所を間違えたのかも。
でも、この子を待っていた
わけじゃないんだよね〜。

ヴィオール
だが、帰ってきたのなら
しょうがない。
私の元に戻してやらないでもないぞ。
さあ、渡しなさい。

リズ
…なんで、そんなにえらそうなんだろ。
まあいいよ。はい。

ヴィオール
うん。…よしよし、
ちゃんと返事もついているな。

リズ
なんて書いてあるの?

ヴィオール
…聞くまでもないんじゃないのか?

リズ
どうして?

ヴィオール
この鳩は君の部屋に入ってきたんだ。
当然、手紙の中は見たのだろう?

リズ
ううん。見てないよ。

ヴィオール
見てないのか?なぜだ?
私が伝書鳩を使っている理由を知る
絶好の機会じゃないか。
もし私が悪い事を考えていたら…

リズ
だから、ヴィオールさんは
悪いことなんて考えてないって!

ヴィオール
なぜそんなことが言い切れるんだ?

リズ
信じてるもん。
ヴィオールさんのこと。
わたしはヴィオールさんの口から
伝書鳩の話を聞きたいの。
こそこそ手紙を読んだりなんて
そんなズルい事しないよ。

ヴィオール
うっ…また、この味か。

リズ
味?

ヴィオール
信頼の味さ。最近、妙に
心地のよいものになってきてしまった。

リズ
じゃあ…

ヴィオール
そうだな…この味を完全に理解したときに
手紙の中身を教えてあげよう。

リズ
えーっ、まだダメなの〜?
じゃあ気長に待ってるよ。ヴィオールさんが
信頼の味を本当に理解する日まで。




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【リズ×ソール C】
ソール
あ…楽になってきた。

リズ
よかった。治療の杖が効いたみたい。

ソール
ごめん…ただの腹痛に
わざわざ杖を使ってもらって…。
胃薬も、荷物に紛れただけで
どこかにあると思うんだけど…。

リズ
ソールってしょっちゅう
誰かに振り回されてるよね。
今回の腹痛は誰のせいなの?

ソール
誰のせいっていうか…
なかなか探し物が見つからなくてさ。
町に着くたび、今度こそと思っては
空振りで…気が滅入っちゃった。

リズ
探し物って?

ソール
薬の材料になる、特殊な蝶の鱗粉だよ。
兄さんに頼まれてるんだ。
イーリスではなかなか見つからないから
旅先で見つけたら買って来てくれって。
町に寄るたび市場を探してるんだけど
これがなかなか見つからなくてさ…。

リズ
えー!お使いを頼まれてるの?
そんな呑気な旅じゃないのに?

ソール
うーん…まぁ、そうなんだけど…。

リズ
ソールもソールだよ。
そんなの、断っちゃえばいいのに!

ソール
はは…でも、兄貴のためだから。

リズ
もう、お人好しなんだから…。
じゃあその鱗粉、わたしも探すから
名前を教えてよ。

ソール
え…いいよ、僕ひとりで探すから。

リズ
遠慮なんかしてたら
またおなか痛くなっちゃうよ!?
それに、ふたりで探したほうが
早いでしょ?

ソール
そうだね…ありがとう。
じゃあ、お願いしようかな?

リズ
うん!まかせてよ!



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【リズ×ソール B】
ソール
鱗粉が見つかってよかった。
付き合ってくれてありがとう。

リズ
ううん、わたしもお使いに
付き合ってもらっちゃったもん。
お兄ちゃんったら、香水なんて
誰にあげるつもりだろう?
“俺には良し悪しがわからんから
お前が欲しいものでいい”って…。
その人に合うかどうかわからないのに、
ずいぶん適当だよねー?

ソール
まぁ、いいじゃない。
気持ちはわからなくもないよ。
男がひとりで買いに行くのは
ちょっと気恥ずかしいだろうからね。

リズ
優しいね、ソールは。
わたしは、まだ腑に落ちないよ。
だいたい、お兄ちゃんってみんあ
弟や妹のこと軽く見過ぎだよね?
わたしもソールも使いっ走りじゃないんだからー!

ソール
はは、まぁまぁ。

リズ
わたしはいいけど…ソールが
そんな扱いされてるの、なんか嫌だな。
ソールはいつもみんなを支えて
頑張ってるのに…。

ソール
いいんだよ。僕が引き受けることで
周りのみんなが助かるなら、それで。
僕のことは、誰かが見てくれてるなら、
じゅうぶん満足だよ。

リズ
ソール…。
うん!ソールが頑張ってるのは
わたっしがばっちり見てるからね!

ソール
ははは、ありがとう。リズ。



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【リズ×ソール A】
ソール
…………。

リズ
ソール、なに読んでるの?

ソール
兄さんからの手紙。鱗粉を送ってくれて
ありがとうって書いてある。

リズ
へぇ…わっ、ごつい文字だね。
ソールとは大違い。

ソール
兄さんは僕と違って男らしくてさ。
文字にも性格が出てるね。
あ、そうだ…ほらこれ、新しい胃薬。
手紙といっしょに送られてきたんだけど
前の胃薬より効果があるらしいんだ。
鱗粉はこれの材料だったんだよ。

リズ
じゃあ…あのお使いは
ソールのためだったの…?

ソール
うん、そうだったみたい。
…兄弟って、距離が近いから
素直になれないところもあるよね。
でも、心の奥底ではお互いを気にかけて
思いやってるものだと思う。

リズ
お兄ちゃんも、わたしのこと
そんな風に気にかけてるのかな?
いっつも『ちんまい』とか
『子供っぽい』とか言ってくるからさ。
とてもそうは思えないんだよね…。

ソール
クロムだって、ちゃんとリズのこと
大切に思ってるはずだよ。
リズみたいなかわいい妹がいたら、
誰だって放っておけないもの。

リズ
か、かわいい…?

ソール
あ、なんか僕、変なこと言った?

リズ
ううん!わたし、褒められ慣れてないから
どう反応したらいいか困っちゃって。
でも嬉しいよ!ありがとう!

ソール
どういたしまして。



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【リズ×ソール S】
リズ
あのね、ソール。
お兄ちゃんから、これもらっちゃった。

ソール
それって、この前買った香水?

リズ
去年渡し損ねた誕生日祝いだって。
直接渡すのが照れ臭かったみたい。
そういえば香水が欲しいって
言ったこと、あったんだよね…。

ソール
やっぱり兄さんって、なんだかんだで
弟や妹を気にかけてるものだね。

リズ
やっぱりお兄ちゃんは
わたしの自慢だなぁ。

ソール
はは、上機嫌だね。
これは今が好機かな。

リズ
え?なにが?

ソール
僕の告白を聞いてもらおうと思ってさ。

リズ
…告白?

ソール
うん。実は僕、前からずっと
リズのことが好きだったんだ…。

リズ
…えぇぇぇっ!?
そ、そうなの…!?

ソール
でも、リズは王女様だし
軽々しく口にすべきじゃないと思ってね。
ずっと我慢してたんだけど…。
もう抑えきれなくなっちゃって。
実はここに指輪も用意してあるんだ。
リズさえ迷惑じゃなかったら…
僕と…結婚してくれないかな。

リズ
…………。
う…うん。いいよ…。
わたしも…ソールのこと
前からずっと好きだったから…。

ソール
ほんとに…!?

リズ
嘘でこんなこと言わないよ!
ゆ、指輪…はめてもいい?

ソール
うん、もちろん!
……よく似合ってるね。

リズ
えへへ…ありがとう!
ソールがいつもみたいに気持ちを
我慢しなくて、良かった…。
だって、そのおかげでわたしたち、
こうやって家族になれるんだもんね!

ソール
そうだね。ふぅ…思い切って
打ち明けて良かったよ。
僕の兄さんにも報告しないとな…。

リズ
あ、わたしもお兄ちゃんに報告しないと!
というか…これからソールは
お兄ちゃんの弟になるんだよね?
ふふ…なんか変な感じ。

ソール
そ、そっか…。
僕も変な感じだよ…。

リズ
不思議だね…結婚前のふたりって
言ってみれば他人同士なのに
心がつながることで家族になる…。
ちょっとした奇跡だね。

ソール
リズと僕も、奇跡でつながったんだね。

リズ
ふふっ。つながった心も、手も…
ずっと離さないでね?

ソール
もちろん。ずっとずっと…
離さないでいるよ。



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【リズ×ヴェイク C】
ヴェイク
くっそー、クロムの奴…
どこに行きやがった!
あ、リズ。
クロムがどこに行ったか知らねぇか?

リズ
教えてあげなーい。

ヴェイク
なにぃ?
お前、あいつの味方するのかよ!

リズ
うん。
だってわたしのお兄ちゃんだもん。
ヴェイク、またお兄ちゃんと
喧嘩するつもりでしょ。

ヴェイク
喧嘩じゃねぇよ。男と男の勝負だ!

リズ
ねぇ、どうしてそんなに
お兄ちゃんと張り合おうとするの?
わたし、もっとふたりに
仲良くして欲しいな。

ヴェイク
仲は悪くねぇって。
あいつが俺様のライバルってだけだ。

リズ
なんでお兄ちゃんがライバルなの?

ヴェイク
ん?そりゃ…あれだ。
あいつは、その…まぁいいじゃねぇか。

リズ
…やっぱり仲が悪いんだ。
嫌いなんだね、お兄ちゃんのこと。

ヴェイク
嫌いじゃねぇよ!
俺様は誰よりもあいつを認めてる!
だからこそ、あいつを超えなきゃ
俺様は国一番の男になれねーんだ!

リズ
ヴェイク…。

ヴェイク
くそっ…今のセリフ、
クロムには絶対言うなよ!

リズ
うん…わかった。秘密ね?



戻る


【リズ×ヴェイク B】
リズ
ヴェイク、
お兄ちゃんからも話を聞いたよ。
ヴェイクとは実力を認め合った、
お互いを磨き合う仲間だって。

ヴェイク
クロムの奴…臭ぇこと言いやがって。

リズ
ヴェイクだってこの前
似たようなこと言ってたじゃない。

ヴェイク
は、馬鹿。でかい声出すな。
秘密だって言っただろ?

リズ
ふふ、ごめんなさい。

ヴェイク
…あいつ、昔お忍びで貧民街に
来たことがあってよ。
俺様が喧嘩を吹っかけたときも
自分の素性をひと言も口にしなかった。
俺様はそれまで、王族なんざ根性無しで
威張ってるだけの連中だと思ってた。
でも…あいつは違った。

リズ
お兄ちゃんは根性あるし、自分のこと
偉い人だって全然思ってないもんね。

ヴェイク
けどよ、あいつを追いかけて自警団に
入ったときは色々言われたんだぜ。
貧民街の小僧が王族に近づくなとか、
俺様が自警団にふさわしくないとか。
でもクロムの奴はそんなこと、
これっぽっちも思っちゃいなかった。
俺様を認め、いつだって対等に
勝負に応じた。そんなあいつだから…。

リズ
ふふっ。ヴェイク、本当は
お兄ちゃんのことが大〜好きなんだね。

ヴェイク
なっ…んなわけねーだろ!
変なこと言うんじゃねぇ!
あっ、それから
今の話もあいつには言うなよ!

リズ
はーい。どんどん秘密が増えてくね、
ヴェイク。

ヴェイク
くそっ…俺様としたことが…。

リズ
わたしはお兄ちゃんの味方だけど
ヴェイクのことも応援しちゃう。
これからもお兄ちゃんと仲良くね?

ヴェイク
うぅ…仲良くなんかねーよ!



戻る


【リズ×ヴェイク A】
リズ
…それでね、お兄ちゃんはね…。
はむっ。すごいんだよ?はふっ。

ヴェイク
食うかしゃべるかどっちかにしろ…
いや、食うのに集中しろ。

リズ
うん…もぐもぐ。

ヴェイク
ふぅ…にしても、お前ってほんっとに
クロムのことが好きだよな…。

リズ
ふふっ…はむっ。
ヴェイクだってそうでしょ?

ヴェイク
だから違うって!つーか、なんで俺様が
メシを奢らなきゃいけねぇんだ?

リズ
口止め料、口止め料…はふっ。
ふぅ、ごちそうさまー。

ヴェイク
おう。しっかしお前の話を聞いてたら
どんどんあいつがすごく思えてくるな。

リズ
だってそうなんだもん。お兄ちゃんと
お姉ちゃんはわたしの自慢なの。
わたしはお兄ちゃん達と違って
なんの取り柄もないから…

ヴェイク
…ん?

リズ
な…なんちゃって。

ヴェイク
ったく、なに言ってんだ?
お前はお前で取り柄なんか
いっぱいあるじゃねぇか。

リズ
そ…そう?

ヴェイク
間抜けなくらい人の言うことを信じるし
一度こうと決めたら頑固に曲げねぇ。
王族だからって偉そうにしねぇし、
呆れるくらいにいつも前向きだ。
お前はエメリナ様みたいな優しさや
美しさも…ま、少しは持ち合わせてる。
誰がどこから見ても取り柄
ありまくりだ。

リズ
…ふふ。ひっかかるところも
色々あったけど…ありがとう。

ヴェイク
お前、自分のこと
なんにもわかってねーのな。
独りよがりにひがむより、
自分のいいとこもっと見つけろって。

リズ
ヴェ…ヴェイクこそ、
自分のことわかってないよ。
ヴェイクはお兄ちゃんに
勝とう、勝とうってしてるけど…
そういう、実は優しいところとか…
面倒見がいいところとか…
お兄ちゃんより素敵なところ…
もういっぱい持ってるよ。

ヴェイク
そ…そうか…。



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【リズ×ロンクー C】
リズ
あ、ロンクーさん!
お兄ちゃんから聞いた?

ロンクー
むっ…。

リズ
駄目だよ。いくら女嫌いだからって
護衛する相手から離れるなんて。

ロンクー
…お前を狙う刺客がいるという
情報が入ったそうだな。

リズ
うん。べつに恨まれるようなこと、
なにもしてないつもりなんだけど…。

ロンクー
王家の人間なら
襲われる理由などいくらでもある。
どこに誰が潜んでいるかわからん…。
ひとりになりそうなときは俺を呼べ。

リズ
はーい。頼もしいなぁ。
ふふっ、ロンクーさんがいれば
どんな人が来てもへっちゃらだね!

ロンクー
…油断は禁物だ。
はぁ…しかし、護衛など他にも
適任者がいただろうに、
なぜよりによってこの俺が…。

リズ
ヒマそうだったからじゃない?

ロンクー
なんだと…!?

リズ
ひっ!?
じょ…冗談だよ、冗談。
きっとロンクーさんが
すごい実力者だからだよ!
お兄ちゃんがその腕を認めてるから、
護衛に任命されたんだって!
王族からの勅命だよ!?
すごいよロンクーさん!

ロンクー
…そうか。

リズ
そうだよ!
じゃあ、よろしくの握手!

ロンクー
…………。

リズ
そんな嫌そうな顔しないでよ…。
さすがのわたしも傷つくよ。
そんなに女の人が苦手なの?

ロンクー
…あぁ。だが…護衛の命令だからな。
なんとかするしかないだろう。

リズ
ふふ、護衛してもらうお礼に
わたしが女嫌いを治してあげよっか?

ロンクー
余計なことをするな。

リズ
わかったよ。
じゃあわたし、これから訓練するから、
ちゃんと護衛頼みますよ?

ロンクー
…了解した。



戻る


【リズ×ロンクー B】
リズ
見て、ロンクーさん。
雨上がりの虹がかかってるよ!

ロンクー
それ以上近づくな。
ここからでも見える。

リズ
もー。そんなに離れて
護衛の任務がつとまるの?

ロンクー
心配するな…
なにかあれば一息で詰められる。

リズ
へぇー、この距離を?
わたしだったらせいぜいこれくらい…。

ロンクー
と言いつつ、さりげなく
距離を詰めようとするのはやめろ。

リズ
あはは、鋭い。
ばれちゃった。
あーあ。わたし、もっと
ロンクーさんと仲良くしたいのになー。

ロンクー
…俺も近づけるよう、
最大限の努力はしている。

リズ
そうなの?

ロンクー
任務だからな…。それに
お前になにかあると皆の士気が下がる。

リズ
大げさだなぁ。
わたしひとりのことで士気が
上がったり下がったりしないよ。

ロンクー
俺にはそうは思えんな…。
お前の笑みは周囲に活力を与える。
お前が思う以上に
皆の心の支えになっているだろう。

リズ
そ、そっかぁ…えへへ。
あ、じゃあ!わたしが笑うと
ロンクーさんも元気が出るの?

ロンクー
…さぁな。

リズ
肝心なところははぐらかすんだから。
もういいもん、あっちに行こっと。

ロンクー
待て…俺も同行する。

リズ
水浴びだよ。ついてきちゃ駄目!

ロンクー
!!!!!
…わ、わかった。

しかし…いまだに刺客は現れんな。
警戒しているのか、それとも…。
まさか、あの兄妹…俺を担いで
からかっているんじゃないだろうな…。



戻る


【リズ×ロンクー A】
リズ
ロンクーさん、
ほらほら、腕組んでみない?

ロンクー
断る。

リズ
また照れちゃって…
いつになったら慣れてくるのかな。
ロンクーさん、いつも怖い顔して。
たまには笑顔のひとつくらい…。

ロンクー
!!

リズ
えっ…お、怒ったの?

ロンクー
喋るな!俺の後ろに…
ぐっ…!

リズ
きゃああっ!?ロンクーさん!
ロンクーさん!死なないでー!

ロンクー
弓で射たれただけで死ぬか!

リズ
で…でもいっぱい射たれたら
死んじゃうでしょ!?
なんか、囲まれちゃってるし…!

ロンクー
なにっ…!?
…こいつらが例の刺客か。
リズ、俺から離れるな!

リズ
う、うん…!



ロンクー
…これで全員倒したな。

リズ
ロンクーさん、だいじょうぶ?!
今、治療の杖を使うから!

ロンクー
…お前は怪我してないか?

リズ
うん、ロンクーさんのおかげで。

ロンクー
そうか…良かった。

リズ
本当に…ありがとう。
ロンクーさんは、命の恩人だよ!

ロンクー
あぁ…。
ともあれ、これで任務は終了だな。
念のため、天幕まで送る。

リズ
あ…あの!

ロンクー
なんだ。

リズ
ロンクーさん、任務が終わったら
もうこうやって一緒に歩いたり
してくれないんだよね?

ロンクー
そうする理由もないだろう。

リズ
……で…でも、その…。
せっかく仲良くなったのに
このままお別れは寂しいなって…。

ロンクー
はぁ…。俺はお前と
仲良くなった覚えは無いが…。

リズ
そう、だよね…。

ロンクー
………
…まぁ、たまになら
こうして話をするのも
悪くないとは思っている…。

リズ
ほんとに…!?良かった!
これからもよろしくね、ロンクーさん!

ロンクー
あぁ…



戻る


【リズ×カラム C】
リズ
…お兄ちゃん、ひどいよ。
せっかくお弁当作ったのに
全然食べてくれないなんて。
あーあ。こんなにたくさん、
わたしひとりじゃ食べきれないよ…。

カラム
…じゃあ…僕、食べようか…?

リズ
ひゃあっ!
カラム、いつからそこに!?

カラム
リズが来るより前からかな…うん。

リズ
そ、そうだったんだ…。
えっと、じゃあこのお弁当は
カラムに食べてもらおうかな?

カラム
ありがとう…
ちょうどお腹、すいてたんだよね…。
…う…。

リズ
どう?おいしい?

カラム
…う…うん…おいしいよ…。

リズ
ふふ、そうでしょ!
隠し味に特効薬を使った豪華版だよ?
お兄ちゃんももったいないことしたね、
体にもいい、すごいお弁当なのに!

カラム
…リズ…お弁当、おいしいけど…
特効薬は混ぜないほうがいいかも…。

リズ
そうなの?
そういう助言してくれるの、うれしい!
ねぇカラム、これからも
お弁当作るから感想もらっていい?
もっともっとおいしくして、
お兄ちゃんをぎゃふんと言わせたいの!

カラム
…そ、そうだね…
僕が味見役になるよ…。
そうすれば、いつか…クロムが
食べられるようになるかも…。

リズ
ん?

カラム
…ううん…。



戻る


【リズ×カラム B】
リズ
カラム、お待たせ!
今日のお弁当も豪華だよー。

カラム
…わぁ…楽しみだな…うん。

リズ
はい、どうぞ。
おかわりもあるから遠慮しないでね。

カラム
…………。
うん…
じゃあ…いただきます…。
…ぐむっ…。

リズ
このスープ、きれいな虹色でしょ?

カラム
ほんと…だね…。

リズ
おいしくできたら
みんなにも食べてもらうつもりなの。

カラム
そ…それは…ぐふっ!

リズ
カラム!?
もしかしてスープになにか混ざって…。
うっ…なんか変な味がする…。
どこで間違えたんだろ…。

カラム
…リズ…君は…いつも…
味見とか…してるのかな…?

リズ
あっ…その手があったね。

カラム
…よかった…
みんなに食べさせる前で…。
犠牲が僕ひとりだけで…
ほんと…よか…った…。

(どさっ!!)

リズ
カ、カラムが
倒れたーーーーーっ!!
カラム!ちょっとカラム!
カラムー!帰って来てーっ!
ち、治療の杖!
どこに置いたっけ…!



戻る


【リズ×カラム A】
カラム
ねぇ…最近、お弁当作らないね…
なにかあったの…?

リズ
カラム、怒ってないの?

カラム
怒ってないよ…どうして?

リズ
どうしてって…
あんなにひどい料理を食べさせたのに。

カラム
…がんばってお弁当作ってるのに…
怒ったりするわけないよ…うん。
リズが一生懸命だから…
力になりたかったんだよね…。

リズ
…優しいね、カラム。
そういえばカラムが怒ったところ、
わたし見たことないかも。

カラム
怒られたら、誰だって…
いい気持ちはしないから…。
誰かを傷つけてまでぶつけたい
怒りなのかって…そう考えたら
たいていの怒りは…
引っ込んじゃうな…うん。

リズ
カラム…。
わたし、またお弁当作ってきていい?
今度こそ失敗しないよう
味見してから持って来るから。

カラム
ふふ…楽しみにしてるね。



戻る


【リズ×ドニ C】
リズ
あ、いたいた。
さがしてたんだよ、ドニ。

ドニ
リズさん…
おらになにか用だべか?

リズ
もう、そんな堅苦しい
話し方はしないの。
私のことは、お姉さんだと
思ってくれていいんだから。

ドニ
お、お姉さん!?

リズ
私より年下の
数少ない仲間だからね。
なんでも頼ってくれていいんだよ。

ドニ
でも、イーリスの王女様に
そんな気安いことは…。

リズ
わたしがいいって言ってるんだから
それでいいの。

ドニ
は、はぁ…。

リズ
ふふ、じつを言うとね、
わたし弟が欲しかったんだ。
だからドニが仲間になってくれて
すごくうれしいの!

ドニ
こ、光栄だべ。

リズ
さ、お姉さんになにして欲しい?
なんでもいいんだよ。

ドニ
そ、そんな期待に満ちた目で
見られても急には出ねえよ…。
ちょ、ちょっと考えさせてくんろ!

リズ
あ、こら!ドニ!


戻る


【リズ×ドニ B】
リズ
ふふ。今日はふたりで
食料調達係だね。
なにを採りに行こうか?
きのこ?野草?果物?

ドニ
んだな、やっぱりこういう状況だぁ。
獣の肉がいいと思うんだべ…。

リズ
あ、に、肉ね。そうだよね。
じゃあ、狩り…狩りかぁ…うぅ。

ドニ
だいじょうぶだぁ。昨日のうちに
罠を作って仕掛けてあるべ。
あらについてくるべさ。


(しばし後)


リズ
うわ、見て見て、ドニ!
ほんとに獣が罠にかかってるよ!

ドニ
よかっただ…これでリズさんに
危ないことをさせずに済むだ。

リズ
すごいね、ドニは。
どこでこんなの覚えたの?

ドニ
最初はおっ父に教わっただ。
そのあとは独学で覚えたべさ。

リズ
そっかぁ。ドニはどこに行っても
食べるものには困らないね。

ドニ
そうだといいんだべが…
夢を叶えるためにゃ
どこででも生きられるように
ならなきゃいけね。

リズ
夢…?

ドニ
んだ。世界中を回って
石の謎、解くことだ。
おらのおっ父は、世界中をめぐって
石の謎、解くことを夢見てただ。
だが、おっ父にはできなかっただ。
だから、おらが代わって夢を果たすだ。

リズ
そうなんだ…偉いね、ドニは。
わたしも夢が叶うように頑張らなきゃ。

ドニ
リズさんにも、夢があるだか?

リズ
あー!わたしのこと
馬鹿にしてるでしょ!

ドニ
えぇっ!?
ん、んなことねえだよ!

リズ
わたしはね、お姉ちゃんのように
素敵なレディになるのが夢なの。

ドニ
な、なれるだよ、きっと。

リズ
きっと?

ドニ
いや、ぜ、絶対に。
うん。なれる。間違いないだ。
きれいだろうなぁ。
リズさんが素敵なレディになった姿。
きっと、きれいなおべべを着て
ダンスとか踊ったりするんだべなあ。

リズ
…本当にそう思う?

ドニ
もちろんだべよ。
世界一きれいに違いないべ!

リズ
えへへ…ありがとう、ドニ。



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【リズ×マリアベル C】
リズ
マリアベル、
この紅茶美味しいね!

マリアベル
そうですわね。
リズの好きな柑橘系の香りを
茶葉に移してありますから、
きっと気に入って頂けると思っていましたわ。

リズ
へ…?
わたし、柑橘系の香りが好きなの?

マリアベル
自分で気付いていなかったんですの!?
もう何度もお茶をご一緒していますけど、
リズが美味しいと言うのはいつも
柑橘系の香りのするお茶でしたから、
わたくしはてっきり…

リズ
へぇ、そうだったんだ。
わたし、こういう香りが好きだったんだね…
すごいね、マリアベルは。
わたしよりわたしのことをよく知ってるみたい!

マリアベル
そりゃそうですわ。
だってわたくしは、リズの親友なんですもの。

リズ
えへへ、そうだよね。
あ…でも、わたしはマリアベルの
好きな紅茶がどんなのか知らないや。

マリアベル
あら、残念ですわね。
では当ててみてくださいまし。

リズ
うーん、そうだなぁ…
薔薇の花が入った紅茶とか?

マリアベル
外れですわ。

リズ
じゃあ、ミルクの入った紅茶!

マリアベル
それも外れですわ。

リズ
えー…わたし、あんまり
お茶のことは詳しくないから
他に何があるのかわかんないよー。

マリアベル
ふふ、仕方ないですわね。
それでは正解を教えて差し上げますわ。
わたくしが好きなお茶は…

リズ
好きなお茶は?

マリアベル
熊の生き血が入ったお茶ですわ。

リズ
ぶーーーーーーーっ!!
げほっ、げほっ、げほっ!

マリアベル
リズ!お茶を吹き出すなんて
はしたないですわよ!?

リズ
だ、だって、そんなお茶があるなんて
知らなかったから…!!

マリアベル
今のはただの冗談ですわよ!
ほら、早く口の周りを拭いて下さいまし!

リズ
えぇー!?冗談だったの?
わたし、うっかり信じちゃったよ…!
じゃ、じゃあマリアベルの好きなお茶って
ほんとは何なの…?

マリアベル
わたくしの好きなお茶は、
リズが好きなお茶と一緒ですわよ。
わたくし、リズが喜んでくれるのが
何よりうれしいんですの。
好みの茶葉がありましたら、
わたくしに何でも言って下さいな。

リズ
う、うん…ありがとう…
なんかうまくごまかされたような気がする…



戻る


【リズ×マリアベル B】
マリアベル
ふぅ。今日の戦いは今までになく
激しいものになりましたわね。
リズ、怪我はしていません?

リズ
うん。だいじょうぶ。
マリアベルは?

マリアベル
わたしくも問題ありませんわ。

リズ
そっか、良かった。
…………

マリアベル
リズ?どうしましたの?
まさか、本当は怪我を!?

リズ
う、ううん。
ほんとに怪我はしてないよ。
ただ、いつまでこんなことが
続くのかな…と思って。
人が人を傷つけて、
みんなが怖い顔になっちゃって…
わたし、あの怖い顔を見ると
足が震えて動けなくなっちゃう。

マリアベル
安心して、リズ。あなたのことは
わたくしが守りますわ。

リズ
だ、駄目。それでマリアベルが
傷ついたら…わたし、そんなの嫌だよ。

マリアベル
だいじょうぶ、わたくしは
そんなヘマはしませんから。

リズ
そんなこと言って、ペレジアの人に
捕まってなかったっけ…?

マリアベル
あ、あれはやむにやまれぬ
事情があったのですわ。
と、とにかく、わたくしは
リズを守ると決めてますの。
これはわたくしの中で
なによりも優先すべき正義ですから。

リズ
どうしてそこまでわたしを
優先しようとしてくれるの?
いつものお茶だって、いつもわたしの
好きな物ばっかり淹れてくれるし…
わたしはもっと、マリアベルのことを
優先してほしいよ?
マリアベルがケガしたら嫌だし、
好きなお茶を我慢するのも嫌だな。

マリアベル
リズ…
お言葉はありがたいですけれど、
どうか気になさらないで下さいな。
これはわたくしが好きでやっていることですから。
それ以上の理由はありませんの。

リズ
…でも…

マリアベル
ほら、そんな顔を
なさらないで下さいな。
それより、水浴びに行きましょう。
土ぼこりと汗で、体がベトベトですの。
一刻も早くさっぱりしたいですわ。

リズ
あ!待ってよぉ、マリアベル!



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【リズ×リヒト C】
リヒト
ふぅー…調子悪いかも。

リズ
気分が悪いの?
いやしの杖、使おうか?

リヒト
ううん、そうじゃなくて…。
思うように戦えてないなと思って。

リズ
そういうときってあるよね…。
あ、じゃあ練習してみよっか?

リヒト
練習…?

リズ
うん、わたしと練習試合するの。
そうすれば調子も戻るかもしれないでしょ。
ね、試してみる?

リヒト
それは…やめとく。無駄だもん。

リズ
えー。無駄だと思ってる?
そんなことないもん。
わたしだってがんばれば…

リヒト
無駄だってば!

リズ
リヒト…?

リヒト
実戦は…生きてる人間を
相手にしてる。
向こうは殺す気で…こっちも
その殺す気でいなきゃいけない。
それで手が震えるのは…
練習なんかじゃ直らないよ。

リズ
…ごめん、わたし…
軽はずみなこと言っちゃって…
…うっ…ぐすっ…

リヒト
ごめん…僕も、言い過ぎちゃった…

リズ
ごめんね、気づいてあげられなくて。
リヒト、つらかったんだね…。

リヒト
…………



戻る


【リズ×リヒト B】
リヒト
リズ、なにしてるの?

リズ
…戦いの訓練。

リヒト
えっ…

リズ
…わたしも戦場に立ってるんだもん。
もっと敵を倒すことを考えないとね。

リヒト
リズ、無理しなくてもいいよ。
この前のことは謝るよ。だから…

リズ
ううん、いいの。
わたしだって、いつまでもみんなに
守られてばかりじゃいけないから。
いざというときのために
準備だけはしておかなくちゃね。

リヒト
でも僕…なるべく
リズには戦って欲しくないよ。
戦うってことは、向こうの
攻撃を受けることもあるってことだよ。
僕…リズが
傷つくとこなんか見たくない…

リズ
そんなの、わたしだって同じだよ。
リヒトが傷つくとこなんて見たくない。

リヒト
………!!

リズ
リヒトばっかり苦しい思いはさせないよ。
わたしのほうがお姉さんだしね。

リヒト
リズ…
わかったよ…ありがとう…。
僕たち、一緒に頑張っていこうね。



戻る

【リズ×リヒト A】
リズ
あ、リヒト。またお勉強?
がんばってるね。

リヒト
うん…もっと勉強しなくちゃ
将来クロムさんのそばにいられないもん。

リズ
将来…?

リヒト
僕ね、いつか
クロムさんの側近になるのが夢なんだ。
クロムさんは僕の憧れだから…
少しでも近くに置いてもらいたくて。

リズ
そういえば自警団でも、リヒトは
お兄ちゃんにべったりだったもんね。
なにか憧れるきっかけがあったの?

リヒト
クロムさんはね…昔、
いじめられてた僕を助けてくれたんだ。
でもね、最初はなかなか
素直に信用できなかったよ。
僕をいじめてた奴らが弱かったから
助けてくれたんだ、とか。

リズ
ふふっ。そんなことないよ。
お兄ちゃんならきっと、自分より
強い相手でも同じことをしたと思うよ。

リヒト
うん…そのあとね、僕は森で
もう一度クロムさんに助けられたんだ。
何十匹もいた獣たちに襲われて…
僕もいじめっこも追い詰められたときに
クロムさんが獣たちに立ち向かって、
獣をみんな追い払ってくれた…

リズ
すごぉい。さすがお兄ちゃんだね。

リヒト
うん。でもね、僕見ちゃったんだ。
クロムさんがその後で倒れちゃったところ…
クロムさんは、僕たちのところに来るまでに
別の獣と戦って…すごい怪我をしてた。
それなのに、みんなの前に立って…
命がけで戦ってくれたんだ。
僕もあんな風に、誰かを守れる
勇気と強さが欲しいと思った。

リズ
そっか…でもリヒトならきっと、
お兄ちゃんみたいになれるよ。
うんうん!
わたしが保障してあげる!

リヒト
ありがと、リズ。
僕、もっともっとがんばるからね。



戻る


【リズ×ガイア C】
リズ
えーっと、
ここをこうして…痛っ!

ガイア
リズ?
どうかしたのか?

リズ
刺繍してたら、
針で指を刺しちゃって…。

ガイア
それはいけないな。
はやく手当てしないと。

リズ
これくらい大したことないから。
もう血も止まってるし。

ガイア
小さな傷でも、放っておいたら
大変なことになったりするんだ。
ましてお前はイーリスの王族。
もしものことがあったら大変だ。
ここは手当てさせてくれ。

リズ
う、うん…ありがとう。
でもね、ガイアさん。
わたしのこと、王族だからって
特別扱いしなくていいよ。

ガイア
そう言われてもな…
どうしたって意識はするさ。

リズ
でも、お兄ちゃんだって王族だけど
一番前に立って戦ってるでしょ?
今は身分とか、そういうことを
気にしてる場合じゃないと思うの。

ガイア
うーん…リズがそう言うなら
気をつけるようにはするが。

リズ
そうそう。それでいいの、
これくらいのことで騒がなくても。
針で指を刺すくらい、
刺繍してたらしょっちゅうだから。

ガイア
…刺繍って、そんなに傷を作るような
もんじゃないと思うが。

リズ
そ、そんなことないよ?
けっこう難しいんだから!

ガイア
難しい、か…。たしかに
複雑そうな模様に挑戦してるな。
これは…
昔話の怪物かなんかか?

リズ
えっと…猫なんだけど。

ガイア
ね、猫!?これが?

リズ
うぅ…まだ練習中なんだもん。

ガイア
猫だったら、せめて
ここをこういう風にすれば…。

リズ
あ、猫っぽくなってきた。
ガイアさん、上手だね?

ガイア
…よかったら手伝おう。
俺はこういう手作業、得意なんだ。

リズ
ほんと?
ありがとうございまーす!

ガイア
まあ、刺繍のたびに怪我されては
俺も気が休まらないからな…。



戻る


【リズ×ガイア B】
リズ
あとは…ここをこうして…。

ガイア
いや、そうじゃない。
ちょっと貸してみろ。ここを…。

リズ
あ、そういうこと?
ふふ、これで完成だね!

ガイア
結局、ほとんど俺が
刺繍をやった気がするが。

リズ
あはは…ありがとうございました、
ガイアさん。
わたし、このままじゃ駄目だよね…。
もっと裁縫の練習をしないと…。

ガイア
リズがそんなこと
気にすることじゃないだろ。
裁縫なんて、召使いにでも
任せとけばいい。

リズ
そういうの嫌なの。自分のことは
自分でできるようになりたいの。
それにわたし、お料理もお洗濯も
全然上手にできないから…。

ガイア
気にしすぎだと思うがな。

リズ
そうかな?
ま、でも、できないより
できるようになりたいから。

ガイア
そこまで悩むことではないさ。
いつかできるようになる。
俺みたいに家事が得意な
男も、世の中ごまんといるしな。
要は慣れだよ。

リズ
そっか、慣れかー。

ガイア
そうだよ。

リズ
なんか、がんばれそうな気がしてきた!
ガイアさん、ありがとう!
あの、よかったらわたしに家事のこと、
いろいろ教えてほしいな。

ガイア
え?いや、俺は
人に物を教えられるような人間では…。

リズ
まーまー、そう言わずに!ね?

ガイア
ふぅ…わかったよ。
リズの頼みなら断れないな。



戻る


【リズ×ガイア A】
ガイア
…リズ。塩を入れ過ぎだ。

リズ
うぅ…ごめんなさい。
全然上達しないね、わたし。

ガイア
…ま、まぁ。料理も洗濯も菓子作りも
これだけできたら上出来だ。

リズ
いいですよーだ、慰めなんて。
ガイアさんが手伝ってくれなかったら
どれもうまくいかなかったよ…

ガイア
あー…まぁ…そうかもな。

リズ
はぁ。こんなんじゃ、先が
思いやられるよ…。
ねえ、ガイアさんも料理や家事が
できる女の人のほうがいいと思うよね?

ガイア
え?まあ、それは…そうだが。

リズ
よおーし!もっともっと、ガイアさんに
指導してもらわなくちゃ!

ガイア
は、はは…だが、そんなに
一緒にいるのもどうかと思うが。

リズ
え?どうして?

ガイア
俺は盗賊だ。
罪人の烙印を押された身。
そんな俺が王族のリズの傍にいるなんて…
褒められたもんじゃない。

リズ
ガイアさん…
そんな言い方しないで!

ガイア
リ、リズ?

リズ
王族だからって特別扱いしないでって
言ったじゃない!
わたしが一緒にいたいって
言ってるんだからいいの!

ガイア
…わかったよ。

リズ
うん!
もう特別扱い禁止だからね?

ガイア
まいったな…



戻る


【リズ×グレゴ C】
リズ
きゃぁぁぁっ!!

グレゴ
な、なんだぁ?

リズ
む、虫が!長い虫が!!

グレゴ
おいおい、虫くらいで
そーんなに大騒ぎするかね。
太陽が落ちてきたって
そこまでは叫ばないだろうよ。

リズ
だ、だって!にょろーんって!
それにわきわきしてるし!!

グレゴ
まーったく、困ったお姫さんだ。
ほれ、取れたぞ。

リズ
ふへぇぇぇ…助かったぁ…。
ありがとう、グレゴさん。

グレゴ
虫くらいでそんだけ騒いでると
人生大変だろうねぇ、あんた。

リズ
うぅ…ぐすっ。そうなの。
わたし、苦手なものだらけで…。

グレゴ
んー、ほかに苦手なもんは?

リズ
えっと、ヘビとかカエルとか…
あ、あと苦いのも駄目で…
辛い料理も得意じゃないかな…
あとは…暗いのも無理だし…
それから、それから、深爪も怖いし
尖ったものも嫌い。
あ、一番の苦手は幽霊で…
ほかには――

グレゴ
あー…もういい、俺が悪かった。
苦手じゃないものを聞くべきだったな。

リズ
…呆れちゃうよね、こんな子。
わたしも自分で呆れちゃうよ…。

グレゴ
まぁ、ちょーっと困ったちゃんだが、
それもまたかわいげってもんだ。

リズ
そ、そうかな…?

グレゴ
女の弱さをかわいく思えるようになって
ようやく一人前のいい男、ってな。

リズ
あはは。
ありがとう、グレゴさん。



戻る


【リズ×グレゴ B】
リズ
あ、あの…グレゴさん?
どこに連れてくつもり?
わたし、暗いの苦手だって
言ったよね…?

グレゴ
暗くねぇと、雰囲気が出ねぇだろ。

リズ
ふ、雰囲気って…変なことしたら
大声でお兄ちゃんを呼ぶからね!?

グレゴ
雇い主の妹に手を出すような
危険な橋は渡らねぇっての。

リズ
じゃあ、なんの雰囲気が
必要なの?

グレゴ
しっ。聞こえねぇか?
地の底から呻くような声が…。

リズ
え?え?まさか…幽霊!?
いやぁっ!ダメーーー!!

グレゴ
ちょ…しーっ!

リズ
もごっ…!

グレゴ
思いっきり誤解を招きそうな
叫び声は勘弁してくれよ。

リズ
な、なんでおどかすのよ!

グレゴ
いや…気合い入れて
一番きついもんを克服しちまえば
ほかの苦手もまとめて平気に
なるんじゃないかと思ったんだよ。

リズ
こんな怖いことされたら、
苦手を克服する前に死んじゃうよ!

グレゴ
すまん、俺が悪かった。
謝るから、くれぐれもクロムには…。

リズ
どうしよっかなぁ。
ほんとに怖かったしなぁ。

グレゴ
勘弁してくれ、この通り。
悪気はなかったんだって。

リズ
うーん…いいよ。許してあげる。
ほんのちょっとだけ楽しかったし。

グレゴ
ふぃ〜助かった…。
危うく職を失うとこだったぜ…。



戻る


【リズ×グレゴ A】
リズ
ん、んんー…てぇぇぇいっ!

グレゴ
おぉっ!

リズ
や、やったぁ!
やったよ、グレゴさん!
わきわき虫をつかめた!
ほら!ほら!

グレゴ
あー、うん。わかったから、
あんまり顔に近づけねぇでくれるか?

リズ
すごいね、わたし!
生まれて初めて虫をつかめたよ!

グレゴ
小せぇ虫から、徐々に大きなやつに
挑戦していった成果が出たな。
やっぱ人間、地道にコツコツ
積んでいけ、ってことだな。

リズ
この調子だと、苦手なもの全部
克服できちゃんじゃないかな?

グレゴ
そうだなぁ、こうなりゃまとめて
ぶっ飛ばしちまうか。

リズ
うん!

グレゴ
よーし。じゃあ、苦手なもんを
すべて紙に買い出しときな。
ひとつずつ克服していこうじゃねぇか。

リズ
わかった、書いてみるね。

グレゴ
おう。そんじゃまぁ、飯にするか。
今日は特別な夕食を用意してある。

リズ
そうなの?

グレゴ
あぁ。リズが苦手を克服した祝いだ。

リズ
え、でも、虫をつかめるかどうか
わからなかったはずだよね?
もしかして、わたしのこと
信じててくれたの?

グレゴ
んー…そういうことになるか。
ま、駄目だったら駄目だったで
残念会ってことで食っちまえば
よかっただけの話だしな。

リズ
そっか。ありがと、グレゴさん。
わたし、これからもがんばるね!

グレゴ
おーう、しっかりな。



戻る


【リズ×グレゴ S】
リズ
グレゴさん、大変!
見て、これ!

グレゴ
んー?えらく分厚い紙の束だな。
ないだい、こりゃ?

リズ
わたしの苦手なものを
書き出した紙だよ。

グレゴ
あー…そうかい。

リズ
あ!今、呆れたでしょ?
困ったちゃんだって思ったんだ。

グレゴ
そういうわけじゃねぇが…。

リズ
はぁ…やっぱり無理だよね。
もうあきらめよっかな…。

グレゴ
…そうだな。あきらめちまえ。

リズ
!グレゴさん、ひどい…!
わたしのこと見捨てるんだ…。

グレゴ
そうじゃねぇって。
リズが一生かけて苦手を克服するより
俺が一生そばにいて、リズを苦手から
守るほうが早ぇと思ったんだよ。

リズ
え…。

グレゴ
言ったろ?いい男は女の弱さを
かわいく思うもんだ、ってな。

リズ
ほんとに…一生守ってくれるの?
途中でいなくなったりしない?

グレゴ
ここに――指輪がある。
これで安心できねぇか?

リズ
あ…嘘…どうして?

グレゴ
いい男はいつだって、
準備万端だ、ってな。

リズ
すごぉい…グレゴさんって、
もしかしてほんとにいい男なの?

グレゴ
ごらんの通りだ。
…受け取ってくれるかい?

リズ
うん!絶対受け取る!
駄目だって言っても聞かないから!

グレゴ
はは、男冥利に尽きるねぇ。

リズ
…ありがと、グレゴさん。
わたし…しあわせだよ。

グレゴ
なーに言ってんだ。
しあわせになるのはこれからだろ。

リズ
ふふ。そうだね。



戻る


【リズ×リベラ C】
リズ
ねぇねぇ、リベラさん。
肝だめししようよ?

リベラ
肝だめし…ですか?
今、このような状況で?

リズ
あ、肝だめしって言っても、
訓練のひとつなんだよ。
フレデリクいわく、不測の事態への
対応力強化が目的…なんだって。

リベラ
なるほど。そういうことでしたら
ぜひ参加させていただきますよ。

リズ
あったぁ!じゃあ、リベラさんは
わたしといっしょに回ろうね!

リベラ
ふたりで回るのですか?

リズ
うん。フレデリクが、ふたりひと組で、
相手は自分で探すようにって。

リベラ
それで、私のところへ?
なぜ私などを選んでくださったのです?

リズ
え、だってリベラさんは
イーリス教を信じる聖職者でしょ?
神竜ナーガの力で幽霊なんか
追い払ってくれそうなんだもん。

リベラ
訓練の肝だめしに
幽霊は出ないと思いますが…
それに私は神竜ナーガの力の
代行者ではありませんよ。
それは聖王様だけに許される――

リズ
細かいことはいいから。
早く行かないと怒られちゃうよ。

リベラ
そ、そんなに引っ張らなくても
ちゃんと行きますから。



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【リズ×リベラ B】
リズ
このあいだの肝だめしで
気づいたんだけど…
リベラさんって、
すっごくきれいな顔だよね。
お肌もつるんとしてるし、
髪もさらさらだし…ずるいよ。

リベラ
ずるいですか、私は。

リズ
ずるいよ。背まで高くて、
おまけにいい匂いまでして。
わたしにないもの、
いっぱい持ってるんだもん。

リベラ
リズさんも、私が持っていないものを
たくさん持っているじゃないですか。

リズ
たとえば?

リベラ
くるくると変わる表情や、
誰とでも分け隔てなく接する広い心。
周りを巻き込む明るさや
自分を飾らない素直さ。
どれも私にとっては
うらやましいものばかりですよ。

リズ
うぅ〜…。

リベラ
おや、どうされましたか?

リズ
リベラさん、本気で褒めるんだもん。
恥ずかしいよ。

リベラ
ははは、これは失礼しました。
あなたの前では口が軽くなるようで。

リズ
あ、笑った。
珍しいよね、リベラさんが笑うのって。

リベラ
そうでしょうか?

リズ
うん。

リベラ
よく…見ていますね。

リズ
あれ?そう言われればそうかも。
なんでだろ…?

リベラ
ふふ。もし答えがわかったら
教えてくださいね。

リズ
はーい。



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【リズ×リベラ A】
リズ
リベラさん、リベラさん!

リベラ
どうしました?そんなに慌てて。

リズ
リベラさん。
わたし、わかった気がするの。
前に言ってた、リベラさんのことを
よく見てる理由!

リベラ
ほう、そうですか。

リズ
わたし、リベラさんのこと
幽霊みたいに思っちゃって。

リベラ
…はい?

リズ
あ、やっぱり変だよね。

リベラ
なぜ、そのように思ったのですか?

リズ
えっと…肝だめしのときに
初めて気づいたんだけど…
リベラさんってなんだか
透き通って見えるときがあるの。
すごい美人で背も高くて
存在感がありそうなんだけど…
ふっと目を離すと、
パッと消えちゃいそうな気がして。
だから、消えちゃわないか
ハラハラしていつも見てたの。
そうしたら、なんだか本物の幽霊じゃ
ないかなって気になっちゃって。
ごめんね、変なこと言っちゃって。

リベラ
いいえ、私が消えて無くなりそうで
心配だと思ってくれる気持ちは
とても嬉しいですよ。

リズ
あの、リベラさんはわたしのこと、
どんな風に見えるの?

リベラ
そうですね…生命力に溢れて
とても生き生きと見えます。
私とは正反対ですね。

リズ
ううん、違うよ!
そんなことないよ!
リベラさんは幽霊みたいに
パッて消えちゃいそうだけど、
でも、リベラさんもちゃんと
生き生きして生きてるよ!

リベラ
そ、そうですか?
…生き生きと生きているなんて
初めて言われましたよ。




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【リズ×ヘンリー C】
リズ
ふぁ…あ。

ヘンリー
リズ、寝不足〜?
なんだか顔色悪いね〜。

リズ
うん…最近うまく眠れなくて。

ヘンリー
ちゃんと睡眠を取っておかないと
力が出せなくなっちゃうよー。

リズ
わかっているんだけど…まだ戦わないと
いけないんだって思うとね…。
前の戦いでお姉ちゃんが亡くなって…
わたし、すごく悲しかった。
あんな悲しい気持ちはもう嫌なの。
ほんとは誰にも死んで欲しくないの…。

ヘンリー
あはは、それは無理でしょ。
戦争って殺し合いなんだから。
誰かの命を守るには、ほかの誰かの
命を奪わないといけないからねー。

リズ
ヘンリーは強いね…。
戦う覚悟を決めてるんだね。
わたしはそれができないままだから…
こんなに苦しいんだね。

ヘンリー
苦しいんだったら楽にしてあげるよ。
眠れなくてつらいんだよね?
じゃあ、少し時間をちょうだい。
ぐっすり眠れるようにしてあげる。

リズ
なにかいい方法があるの?
じゃあ…お願いしちゃおうかな。

ヘンリー
は〜い。
ヘンリーにお任せあれ〜。



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【リズ×ヘンリー B】
ヘンリー
リズ〜。
不眠症は治った〜?

リズ
うん…すっかり治ったよ。
目を閉じたらすぐに眠っちゃうの。
どうして治ったのか
自分でもよくわからないの。

ヘンリー
あはっ。それはねぇ、ヘンリーの
眠くなる黒魔術のおかげなんだよ〜。

リズ
そ、そうだったの?
ありがとう、ヘンリー。

ヘンリー
どういたしまして。
これからも呪い続けてあげるね〜。

リズ
うっ…そうか。これ呪いなんだね。
なんだか体に悪そうな気がする…。
ヘンリーも大変じゃない?
毎晩儀式をするってことでしょ?

ヘンリー
うーん、確かに毎晩
生け贄を探すのは骨が折れるけど。

リズ
い、生け贄!?

ヘンリー
うん、その辺の小鳥を使ってるよ。

リズ
やめて!こんなことのために
小鳥さんの命を奪ったりしないで!
眠れないままのほうが
よっぽど気が楽だよ!

ヘンリー
そう?まぁ、リズがそう言うなら
儀式はしないでおくけど。
敵も味方も死んで欲しくなくって、
小鳥まで死んで欲しくないの?
リズって変わってるね。

リズ
ヘンリーこそ、
けっこう変わってると思うけど…。
わたし、自力でなんとかしてみる。
だからもう黒魔術はやめて。

ヘンリー
…はーい。



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【リズ×ヘンリー A】
ヘンリー
リズ、ふらふらしてるよ。
また寝不足なんじゃない?

リズ
うん…じつはそうなの。寝なくちゃと
思ったら、余計にひどくなって…。

ヘンリー
ねぇ、リズ〜。
やっぱり黒魔術、使っていい〜?
このままじゃ倒れちゃう。
ちゃんと休みを取ったほうがいいよ〜。

リズ
ありがとう…優しいね、ヘンリー。
わたしのこと心配してくれて…。

ヘンリー
あはは、僕が優しい?
僕は優しくなんかないと思うよ。
誰にも死んで欲しくないっていう
リズこそ優しいよ〜。
どうしてそんなに優しくなれるのか
僕には全然わかんないな〜。

リズ
えへへ…そんな言い方されると…
照れちゃう、なぁ…。

ヘンリー
あっ…倒れるよ!危ない〜!

リズ
ごめん、ヘンリー…。
足がもつれちゃった。
支えてくれて、ありがとね。

ヘンリー
あはは、お安い御用だよ〜!

リズ
…ヘンリー、あったかいね。
こうしてるとなんだか落ち着く…。
…すぅ……すぅ…。

ヘンリー
あれ…寝ちゃったの?
しばらく動かないほうがいいよね…。
…ふふ。リズもあったかいな〜。
僕も眠くなってきちゃった〜。



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