縮緬遊戯堂 紫龍館
ファイアーエムブレム 聖戦の系譜 攻略 『裏』
縮緬聖戦劇場Vol.36 〜ただ斧の為に…の巻〜 | ||
シグルド軍、セイレーン城でのひととき…。 | ||
あ、レックス。どうしたの、その鎧? 立派なマントまで羽織ってさ。 |
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お、アゼル。 どうだ?俺、クラスチェンジしたんだぜ? |
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えーと…。 | ||
なんだ、歯切れが悪いな。なんか言いたいのか? いいから言ってみろよ。 |
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いや…、フツーに『グレートナイト』なんだなぁって思って。 レックスくらい何でもこなせるなら 一気に『マスターナイト』とか名乗っても おかしくないと思ったからさあ…、なんか意外だなぁと思ってさ。 |
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何?マスターナイトだぁ? …まぁ、あの不器用なラケシス姫でさえ「私は兄様より強くなる!」とか ぬかして健気にマスターナイト目指してるくらいだから、 優秀な俺様なら、そんなのラクショーなもんさ。 今だって剣や弓なんかはすぐ使えるし、 魔法や杖だって発動させる程度なら苦労しねえだろうさ。 だけどよ、ちょっと考えてみろよ。 |
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へっ?何を? | ||
アゼル。お前が指揮官、俺がマスターナイトなら…、 マスターナイトの俺に何を持たせるよ? |
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へっ?そりゃあ適当な剣と槍と弓と 余った魔法と回復の杖でも持ってもらって… |
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…ま、そんなとこだろうな。…で、斧はどうなる? | ||
えっ、斧!?…えぇと、シグルド様ンとこの 重騎士のアーダンにでも持ってもらって…。 |
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はぁ?剣ですら持て余して空振りばっかりしてる あの鈍重な男が、当てるのに技量が要る斧を 使いこなせると思うか? |
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じゃあ、ラケシス姫もマスターナイトを目指してるんだし、 クラスチェンジを待って彼女に持ってもらえばいいよ! |
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一発食らったらアウトになりかねん、 あの体力の無い姫が 『敵の攻撃を受けまくる斧』を使いこなせると思えるか? |
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えぇと!じゃあいいよ! レックスがやっぱり斧も持って… |
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さっきお前、マスターナイトの俺には 『剣や槍や弓、余った魔法に、更に杖を持たせる』 とか言ったよな?もうそれ以上持てねえだろうぜ。 じゃあ、斧を持たせる代わりに剣や弓や杖を預けるか? |
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いやぁ、やっぱ斧を預ける…かな。 | ||
だろうな。そしたらさ、この軍で 斧を使う人間が誰もいなくなるだろーが! お前、斧が可哀想だと思わねーのか? |
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あっ…!! レ、レックス。君って人は…そこまで考えて…。 やっぱり凄いな、レックスは! |
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フン、当たり前だ。 エリートたる者、そこまで考えて行動するもんさ! |
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お、見ろキュアン。レックスが珍しく 何か熱く語ってるぞ。これは…うむ、青春だな! |
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フ、そうだな。士官学校に留学していた頃を思い出す。 あの頃は私たちも青かった。懐かしく思うぞ。 シグルド、声でも掛けてやろうか。せーの… |
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よっ!若人よ! 熱いねぇ、青春!! |
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ええぇっ! そ、そんな、僕らは別にそんなんじゃあ…。 |
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なっ!?お前ら! 俺は見世物じゃねえ!!散れ!散れ! |
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わはははははっ…! |