縮緬遊戯堂 紫龍館
ファイアーエムブレム 聖戦の系譜 攻略 『裏』
縮緬聖戦劇場Vol.3 〜どこまでも仲の悪い二人〜 | ||
あの世にて… | ||
よしっ。そこだっ、そこっ!うむっ。 そうだっ!!よしっ、踏み込めっ!! おおおぉぉ………!! よし、やったっ!!よくぞやった、我が息子よ!リーフよ! よくぞ宿敵トラバントを打ち破った!!! |
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(ひゅ〜〜……ぐさっっ!!) | ||
ぐむぅ!! | ||
ええぃ、ピィピィと騒ぎ立ておって。 耳障りだ。腹に槍でも刺して少しは黙っとれ。 |
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むうぅ……、トラバントか…。もうこっちに…来たか。 貴様には…言いたいことが…山ほどあったのだ…。 ……おっと…、その前に………、 |
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エスリン、杖!! | ||
はいはい。もう、あなたったら…。でもね、私たち もう死んでるから回復も何も関係無いと思うの。ライブ! |
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(ポワァァァ……) | ||
何と!?回復の杖とは卑怯な!! | ||
フッ、そんなことはまずいい。それに、砂漠でもがく 我がランスリッターに奇襲をかけた男の吐く言葉とは思えんがな? |
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ふん、甘いわ。そもそも戦に卑怯もクソもあるか? 『正々堂々』だの『騎士道』だの、そんな物差しでしか物事を 見れぬから貴様は足元をすくわれたと言うのだ。 綺麗ごとだけで国が富むならば、誰も苦労はせぬわッ!! |
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ええい、黙れ。まず聞け。とにかく、アルテナの事だ。 まず、あの虐殺の折に生かして養育してくれたことは“一応”礼を言おう。 しかしだ、何故娘を忌々しい竜騎士などに育てたのだ!? 我がレンスター家の当主は初代ノヴァより代々、優れた騎馬兵として 身を立てて来た。あんな野蛮な爬虫類の上にまたがるなど考えられぬ! |
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ハッ、何を言うかと思えばバカバカしい。そうであろうな、キュアン。 貴様のような無粋で感受性に欠ける男には飛竜の凛々しさの中に 輝く繊細な美しさなど判りっこないのだ。あー、無粋だ無粋だ。 ホレ、うぬも見てみよ。我が娘アルテナの可憐な……、 |
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むっ!!待て貴様、“私のアルテナ”の事を 気安く“我が娘”などと言わんでもらいたい。 聞き捨てならぬ。 |
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フン、自分の娘を娘と呼んで何が悪い。馬鹿め、アルテナは我が娘よ。 それに聞け。冷静に考えてみよ。わしは戦士としてのアルテナの適性も考えた。 貴様ら両親は事もあろうに『追撃』能力すら持っておらぬではないか。 しかしだ、ドラゴンマスターになれば『追撃』も自然に身に付く。 わしはあくまでアルテナの将来を考えて竜騎士の道を歩ませたのだ。 守備も高くなる。山だらけのトラキアで生きるには好都合。 それに砂漠如きで足元が悪くてオロオロすることも無かろうて、フフフ。 全て理に適っているであろうが。そんな事さえ判らんのか、このド阿呆が。 |
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う、うるさい、ぬけしゃあしゃあとよくもそんな事が言えたものだな! 我がレンスター王家とて、ランスナイトに始まり、デュークナイト、 更にはマスターナイトともなれば『追撃』くらい 身に付けられるのは貴様とて知っている筈だ。 将来性では何と言ってもマスターナイトが上だ!!貴様もたった今、 マスターナイトの我が息子におめおめと敗れてきたばかりではないのか? まったく、恩着せがましい。単細胞はすぐ調子に乗る。学習能力も無い。 はぁ、この男は脳ミソまで爬虫類並と来た。くっ、こんな男が父親顔をして…。 ああ、私のアルテナが不憫で不憫で涙が…。 |
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な、何だと!?“わ・が・む・す・め”アルテナが無事に 成人できたのは、わしが手厚く面倒を見たからに他ならぬのだ! もうよい、この愚か者が!アルテナはワシのモノじゃ! ええい、これでも食らえ、死ねぃ! |
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(ポコッ!!) | ||
っつぅ!!さも当然の様な言い方だな、トラバント。 そもそもだ、貴様が騎士の風上にもおけぬ卑怯な奇襲などかけねば、 今も私のもとで平和に暮らしていた筈なのだ。 地獄に落ちろ、このっ、このっ! |
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(ボコボコ!) | ||
えぇぇい!このド阿呆が!! やるかアマちゃんの青二才!!! |
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当然だ、このハイエナ野郎! 田舎者!!野蛮人!!! |
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人が黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって……。 キエェーイ!!てめえら黙れぃ!! 黙らんかい、オラァァッ!! |
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ヒィッ!? | ||
ははは、エスリン。ちょっと怖いぞ。 | ||
えっ?オホホホホ……。 |